エネルギーネタ続き
世の中には不思議な人がいて、
「燃料電池=水素燃料に全て切り替えれば、Co2を排出しなくて済む」とか、
「水素燃料はこんなに優れているんだ。全て水素燃料にすれば原発ゼロ&石油ゼロになるじゃないか」と
オメデタイことをおっしゃる方がいる。
(なぜか、「エコロジー」「反原発グループ」に、そのような人が多い)
というか、特にテレ朝あたりの番組はそのような印象を視聴者に与えている。
ここの常連の方には「釈迦に説法」の話であるが、例えば水素燃料を天然ガス等の「改質」で
製造するのであれば、当然の話であるが、その時点でCo2が排出される。
つまり、「改質」という製造手法を取る場合、Co2排出は「避けられない」のである。
「Co2排出がどうしてもイヤだ」というなら、水の分解から水素を作るしかない。
この場合、方法は3つあって、
1)太陽光で水を分解する(光触媒)
2)自然エネルギーで以って電気分解
3)原子力エネルギーで以って電気分解
であるが、1)・2)で全てのエネルギー源を確保しようとすれば、相当に困難を伴う。
小生は1)・2)の方法を全否定はしないが、
少なくとも「水素燃料化は間もなくできます。ハッピーです」とお気楽に「思考停止」させるのは、
どうかと思う。
というか、自然エネルギーなら自然エネルギーを直接利用するのが効率的なのであって、
水素化するのは需給調整程度に認識すべきでは?(つまり夜間電力で水素化する)
結局、燃料電池のバラ色の未来、を、「お手軽」に実現するには、「3.」の原子力エネルギー利用、という
結論に落ち着くのだが、何故か「水素燃料信奉派」というのは「反原発」の色彩が濃い。
逆も然り?で、原子力推進派は、あまり水素燃料(燃料電池)のことを口にしない。 |