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ブレーク51・ダフ屋擁護論(チケット入札制導入を!)
(なんでも掲示板 00年7月 投稿済)

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「ダフ屋」というのは違法だそうですが、一体どこが違法なんでしょうか?

人気歌手のチケットを取るのに、電話回線がパンクしたりします。
これなどは、一般の電話回線に計り知れないダメージを与えます。この方がよほど「不法行為」です。
ダフ屋を通じて、一種の競争原理でチケットを入手していく方が、よほど社会秩序を守ってます。

また、日本シリーズの前とか、球場の回りをズラッとチケットを求めてファンが列を作ります。
これでは球場の周囲に人に迷惑ですし、ファンも体力を消耗します。
やはりダフ屋の方が、社会に迷惑をかけないといえる。

つまり、チケットを定価制にしているのがそもそもの間違いなのです。
公共交通機関のチケットなどは、公益性からして、定価制を採用するのはわかりますが、
コンサートやスポーツイベントのような娯楽施設では、定価制を守る公益性はない。
むしろ、電話のパンクや大行列などで、マイナス面が露呈しています。
その矛盾をただす、ということでダフ屋は「必要悪」です。
といっても、ダフ屋経由でチケット入手するのも、アングラルートですから、
いろいろトラブルが発生しうるので、100%手放しでは喜べない。

小生は、そもそも外タレのチケットや、W杯サッカーのチケットなどは、完全に入札制に
すべきだ、と思います。
そうすれば、入手できなかった方も、「お金がなかったからだ」とアキラメもつきます。

具体的には、W杯のチケットが4万枚あったとして、入札して上位4万人の人へ
チケットを売るのです。
1番の金額の人が100万円を提示し、4万番の人が70万円を提示した、とすれば、
70万円で4万人全員に売ればいいのです。たとえ原価がせいぜい2万円だったとしても。
もっとも、100万円で入札したくせに実際カネを振り込まない、といったバカが
いるとトラブルの元ですので、このカネは前払いとします。つまり100万円で応札する場合、
100万円を振り込み、購入決定時にチケットとお釣りの30万円を受け取る。

また、71万円までの客が39,000人、70万円が2,000人、といったケースも
あるでしょう。
この場合は、決定価格を70万円とし、71万円以上で応札した人へ全員チケットを
70万円で売ります。そのうえで、70万円で応札した2,000人を対象に、
抽選で1,000名に70万円でチケットを売ればいいのです。

このシステムについては、制度の公平性を担保するためにも、および料金前払い制なので
資金の悪用を防ぐためにも、民間企業でなく公益法人が運営を担うべきでしょう。
例えば、国・自治体・スポーツ団体・音楽事務所・銀行・ネット会社(インターネットでの
応札が主流でしょうから)・社会福祉団体等が出資する「(仮称)日本チケット協会」というのが、
運営を担えばいいでしょう。

で、原価せいぜい2万円のチケットを70万円で売るので、坊主丸儲け、という批判があるでしょう。
そこで、売却額から原価・運営費を差し引いた金額は、社会福祉団体へ寄付するものとします。
こういうシステムでの社会貢献の方が、「サッカーくじ」云々より、よほど気が利いている、と
いうものです。


小生が提言した「人気チケットは入札制にして、差益はチャリティーに」という制度が、
アメリカで現実になろうとしています。
朝日新聞HPより。

五輪特等席はネットで入札を−変わるチケット販売  
エリオット・アーモンド:マーキュリー・ニューズ記者
 スポーツ観戦チケットの販売方法が変わるかもしれない。2002年の冬季オリンピックの
特等席をインターネットで最高額を提示した入札者に販売するという試みが、今まさに行われている。
 ソルトレーク・オリンピック組織委員会(SLOC)は、21日にイーベイで、オリンピックの
目玉となる競技イベントの最前列100席をオークションにかけた。
 この種のオークションは初の試みである。SLOCは、このオークションで、額面では1席平均
200ドルのチケットにプレミアムが付き、合計で10万ドルの資金が手に入ると見込んでいる。
この試みは、需要の高いチケットに対するダフ屋行為を排除できる可能性を示す、
スポーツ・イベント主催者にとって有益な方法だ。
 SLOCの実行委員長は、高額の値を付けてチケットを再販売するというダフ屋行為を排除することも
考慮して、この企画の立案を後押ししたという。ダフ屋行為はユタ州では合法だが、他の州では
違法だ。この企画をさらに受け入れやすい形にするため、SLOCは、額面を基準にして売上の
超過分をソルトレーク市で3月に開催されるパラリンピックのために使う予定である。
 「売上資金が、ダフ屋のポケットに入るよりは、慈善目的で有意義に使われる方が良い」と
実行委員長のフレーザー・ブロックはいう。「この種のチケットは結局プレミアム価格で売られる
ことは誰もが承知していることだ」
 冬季オリンピックのハイライトと考えられている2月21日の女子フィギュア・スケート決勝戦が、
入札を先導した。21日夜の時点での、ペアの観戦チケットに対する最高の提示額は
5183ドル87セントであった。正規の値段のほぼ7倍の金額である。他の入札価格は
額面価格の約3倍から4倍であった。イーベイは、上から2番目の入札額しか表示しないので、
表示される数字は最高額ではない。
 スタートが好調で、SLOCは期待をますます膨らませている。というのも、イーベイの常連客は
入札締切直前まで様子を見るのが通例だからだ。オークションのサイトは
www.saltlake2002.com
にあり、5月30日に終了する。

スーパーボール観戦チケット・セット
 ほとんどの注目イベントのチケットは売り切れている。残った15%(女子アイス・ホッケー、
女子クロスカントリーなどのチケット)は、6月にインターネット上で再び売りに出される。
 イーベイは1月に、1つの試みとして4枚のチケットをセットにしたスーパーボール観戦用
チケット一式を2万5千ドルで売りに出したことがあった。そのNFL(プロフットボール)
チケット一式にはホテルへの宿泊とスーパーボール各種イベントへの招待が含まれていた。
NFLとイ−ベイは、協力して他にも同様の企画を提供することで合意したとイーベイの広報は語る。
 「他のプロスポーツ連盟も、ソルトレークを見習う可能性が高い」とイーベイのケビン・
パースグローブは付け加えた。
 マウンテン・ビューにあるインターナショナル・データのバリー・パーは、この種の取引は
増えると予測している。「現在の状況に対応する方法としては非常に良い」とコンシューマー
eコマースの調査を担当するバーはいう。
 パーは最高額を提示した入札者にチケットを売ることは何ら悪いことではないという。
 「そもそもチケットを売ることと比べて、不当とはいえない」パーはいう。「オリンピックは
営利目的の企業とは違うのだという意見は非現実的だ」

  座席位置
 オークションにかけられているオリンピック観戦チケットの標準価格は、95〜450ドルだ。
一般販売のチケットを購入する人は、競技開始1カ月前にならないと座席の位置が分からない。
 「最前列にあると分かっているチケットはこれらだけだ」ブロックはいう。「代理店から購入する
チケットでは、どの座席が手に入るか分からない」
 2年前、国際オリンピック委員会(IOC)を揺るがせたオリンピック招致スキャンダルの余波が
残る中、SLOC委員長に就任したミット・ロムニーは、同委員会が4億ドルの赤字を抱えていることを
発見した。この赤字を解消するために、ロムニーとブロックは資金調達の方法を模索した。
彼らの考えた方法の1つは、オークション用に1000枚のチケットを確保しておくというものだ。
IOCから承認を得るために、売上赤字を埋めるためのチャリティに割り当てることにした。
最初のオークションが成功すれば、2月の開会式までに、あと数回オークションを実施する予定だ。
 だが委員らは、オーストラリアでチケット・スキャンダルが発覚した後ということもあって、
オリンピックのイメージ低下は避けなければならないと痛感している。シドニーの委員は、
ビル・ゲイツなどの大富豪に売るために20万枚のチケットを確保していたと報じられ、
大変な恥をかいた。中には14万ドルのチケット・セットもあったとされている。
 このスキャンダルは、プレミア・チケットを購入するチャンスが平等にあると信じて、
抽選に応募した何百万人というオーストラリア人の激しい怒りを買うことになった。
 ベルギーのジャック・ロゲIOC副会長は21日、委員会がチケット・オークションを好意的に
見ていないとコメントした。だがIOCは、調達される資金がパラリンピックに使用されるとして、
一部チケットのオークションへの分配を承認した。

チャリティー・ディナーのよう
 「チャリティー・ディナーの席を購入するようなものだ」とこの夏に決まる、新IOC会長の
有力候補と見られているロゲはいう。「チケットを購入できるのが裕福層に限られてしまうので、
これを標準の方法にはしたくない」
 SLOCの幹部らが、話題になるイメージとして求めているのは、チャリティー・ディナーの
イメージである。ブロックは、落札すれば定価との差額は寄付金として申告できるので、
節税にもなると語った。

http://www.asahi.com/english/svn/0524/svn052401.html


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