このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ブレーク69・つきあい酒のキリン・日本酒がワイワイ酒のアサヒに負けた
(なんでも掲示板 00年8月 投稿済)

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さて、ビールの季節も終わろうとしてます。
アサヒが「ドライ」で快進撃して、キリンと肩を並べつつあります。
(最近はサントリーの発泡酒が伸びてますが・・・)

その理由としては、瓶ビールが減少し、缶ビールが増加したためです。

瓶ビールは主に飲食店に、缶ビールはコンビニ・自販機で取り扱いされます。
これは即ち、飲食店での飲酒が減り、自宅での飲酒が増えていることを表わします。

日本の今までの「酒」とは、いわば「つきあい酒」でした。
これは、上司・先輩が「酒をおごる」という名目で、部下を説教したり、同僚同士で
「上司の悪口」を言い合う、という酒です。

※因みに、職場の社員同士で酒を飲んだり、ましてや忘年会とか歓送迎会を行なう、というのは
 日本独自の習慣じゃないでしょうか?
 アメリかじゃ、社内の人間同士で飲みに行く、という習慣は、あるのかな?

一方、缶ビールは、いわばプライベートシーンで飲む酒です。
自宅でナイターを見ながら飲む、あるいは大学の友人と汚い下宿でワイ談しながら飲む・・・

アサヒ(缶)が、キリン(瓶)を追い越す、というのは、日本人が、自らのアイデンティティーを
会社に存立させるのでなく、例えば趣味(ネット等が典型)にアイデンティティーを
切り替え始めた象徴じゃないでしょうか?

因みに小生は「アサヒのZ」が好きでしたが、今じゃ売っていない・・・


そうなりますと、日本酒の低迷の理由は明白です。
日本酒は、「つきあい酒」の王道なのです。会社文化にピッタリ来たのです。
大体、説教する年代が日本酒大好きですから・・・

自宅のナイターで日本酒を手にする、という人はあまりいません。
むしろワインの方が合っている為、ワインの消費が増えている。

現状では、日本酒自体が、若者から見ると、「会社の部長の説教酒」のイメージがつきまとい、
坊主憎けりゃ袈裟まで、で日本酒までも部長と共に嫌われているのです。


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