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エネルギーブレーク 52.奄美の屋上緑化はナンセンス政策

(なんでも掲示板 09年0月 投稿済)

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奄美の屋上緑化とエコリテラシー

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:200961()194038

 

 

 

屋上緑化は本来、都市部におけるヒートアイランド対策のために行うものだが、
今日の日経によると、鹿児島県は奄美大島の学校に屋上緑化を行うらしい。
政府の補助金で行うらしく、政府側は「屋上緑化はヒートアイランドに悩む都市にこそ有効だが、
奄美のような場所では・・・」とあきれているらしい。

これって、トータル的にエコ度合いを判断する能力に、行政担当者が欠けていた、ということでしょう。
もっと言えば「エコリテラシーの欠如」。

日本でもっとも風力が弱いエリアにもかかわらず「環境教育」名目で風車を建てたつくば市の
担当者も、エコリテラシーが欠如している。

仮に日本で一番太陽光に向かない秋田県で、太陽光計画を進めるバカがいれば、
そいつもエコリテラシーの欠如。

奄美大島とかだったら、離島で発電はディーゼルに依拠しているはずだから、
その部分を自然エネルギーへ転換するような政策が、もっともエコリテラシーに優れた政策になりうる。
八丈島では地熱発電を実用化、奥尻や佐渡でもNEDOが調査している。

 


エコメニューを横断的に比較できないのか?

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009612()200514

 

 

 

従来のミニウェイでは高さが足らないので、もっと大規模化する必要がありそうですね。

〜〜〜

一般個人が、「エコに目覚めて」、エコ設備の自宅導入を考える際、
選択肢は多岐に亘っている。

列挙すると
太陽光発電
太陽熱給湯(朝日ソーラーとか矢崎の湯ワイターなど)
エコガラス
エネファーム(ガス式燃料電池)
地中熱空調
照明LED取替え
屋上緑化・壁面緑化
遮熱塗料塗装(屋根・外壁)、遮熱シート貼付(ガラス等)
などがある。
(漏れがあるかもしれません。漏れがあればご指摘下さい)

それぞれのサイトを見れば、
「イニシャルコストと、ランニングの削減幅」のシミュレーションが
載っていたりするが、
「メニュー横断的に比較している」サイトが皆無である。

もっと判りやすく言えば、例えば、太陽光発電とエコガラスでは、
どちらが「費用対効果が高いのか」、素人では判断できない。

というか、
「岡山県では太陽光発電導入がコストパフォーマンスが高いが、
 秋田県ではエコガラスがコストパフォーマンスが高い」とか、
「屋根形状が陸屋根なら屋上緑化が効果的だが、
 傾斜屋根なら太陽光発電が向いている」とか、
「新築なら地中熱空調が適しているが、既存建物への導入なら
 遮熱塗料塗装が向いている」とか、
「賃貸住宅なら自己判断でLED取替えできるが、
 エコガラスへの取替えは大家の了解がいる」とか、
「一戸建てなら●●が向いているが、
 集合住宅なら△△が向いている」とか、
「一般住宅なら■■が向いているが、
 店舗併用住宅なら□□が向いている」のように、
住宅の立地・築年数・特性・規模・所有形態によって最適なメニューは変わるのではないか?

あるいはライフスタイルとか家族構成によっても最適メニューは変わるはずだ。
しかし、素人はどれが最適か、判断できない。

そこで、これら「エコメニュー」を中立的観点から比較して、
「あなたに最適なのはこのメニューですよ」とアドバイスするホームページが
あれば、結構重宝すると思うのだが。

というより、このようなアドバイスができる人材を「資格化」して、
有償でエコ検討客にアドバイスするようにできればいいのかもしれない。
「環境アドバイザー一級」とか。

環境アドバイザーは、各メニューの環境的メリットデメリットを
熟知することは勿論のこと、各種補助金とか税制優遇とか法的問題点についても
熟知しているものとする。

このような有資格者にアドバイスを乞うていれば、
「緑豊かな奄美で屋上緑化」とか「つくば市で風力発電で環境教育」
のような愚策も取りえなかったと思うのだが。

 


緑化政策

 投稿者:なかだ 投稿日:2009612()225718

 

 

 

>「緑豊かな奄美で屋上緑化」とか「つくば市で風力発電で環境教育」

前に奄美のことを書かれたときにも疑問に思ったのですが……
風が弱いつくば市で風力発電というのは明らかに愚策だと思います。
しかしながら、緑豊かな奄美で屋上緑化がなぜ愚策なのでしょうか?
緑が豊かなところにさらに緑を増やしてはいけないのですか?
緑は偏在していてはだめで、なるべく満遍なく緑化するのがよいのでしょうか?

 


( 無題)

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009615()082849

 

 

 

>しかしながら、緑豊かな奄美で屋上緑化がなぜ愚策なのでしょうか?
>緑が豊かなところにさらに緑を増やしてはいけないのですか?
>緑は偏在していてはだめで、なるべく満遍なく緑化するのがよいのでしょうか?

予算が潤沢にあればそれでいいのですが。
予算が限られているのであれば、最もCo2削減に効果がある事業に投入すべきです。
それが個人の出資でなく、税金ならなおさら。

屋上緑化については、これは当方も複数の業界関係者にヒアリングしたところ、
「直接のCo2削減効果は、たかが知れている」ということです。
にもかかわらず、東京都が屋上緑化に積極的なのは、
「ヒートアイランド防止によるエアコン負荷軽減効果が、直接効果の何倍にも
 何十倍にもなる」からです。
つまり、都市部で行ってこそ生きてくる事業です。

これは試算してみないとわかりませんが、
「奄美において」1,000万円を屋上緑化に投じた場合と
1,000万円をエコガラスとか太陽光発電に投じた場合で比較すれば、
恐らく屋上緑化の方が「CO2削減効果は少ない」でしょう。

しかし、これを「23区でもっとも緑が少なく人口密度が高い豊島区」で行った場合、
ヒートアイランド抑制効果も含めると「屋上緑化がもっともCo2削減効果が高く」
なるものと思われます。

その辺の比較も知っている関係者が「交付金を鹿児島県は無駄遣いしている、
奄美で屋上緑化はナンセンス」と日経記者に語っていた、という次第です。

 


屋上緑化

 投稿者:なかだ 投稿日:2009615()144718

編集済

 

 

お話、概ね了解しました。
ただ、この予算が政府の予算で、かつ予算に限りがあるのであれば、政府は申請後に審査をして妥当かどうかを判断するはずであり、きちんと正しく最も効率的に予算は振り分けられるはずでしょう。
そうであれば、申請する側の鹿児島県としては別にかまわないのでは?
予算があまってまわってくればそれでよし。

>
最もCo2削減に効果がある
>
直接のCo2削減効果は
>
屋上緑化がもっともCo2削減効果が高く

この3行を引用させていただきましたが、私が何を言わんとしているかおわかりですよね(以前も他の方からご指摘があったような)。

 


地域活性化・生活対策臨時交付金

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009615()155243

 

 

 

今回の景気対策による一時的な交付金による緑化事業のため、
国は不平を述べることはできても、差し止める権限はないようです。

所轄地方公共団体の環境リテラシーに頼ることになります。

 


憲法95

 投稿者: くろだ  投稿日:2009615()17091

 

 

 

特定の地方公共団体を優遇するのが難しいのでは?

 


Re: 地域活性化・生活対策臨時交付金

 投稿者:なかだ 投稿日:2009615()194821

 

 

 

>景気対策による一時的な交付金による緑化事業のため、国は不平を述べることはできても、差し止める権限はない

なるほど、さもありなん。
こういう時っていうのが、一番無駄や不正が入り込みやすいんですよね。
本来であればこういうときこそ貴重な予算を有効に使うべく、むしろ厳しく査定すべきだと思うんですがね。

>
特定の地方公共団体を優遇するのが難しいのでは?

各自治体に均等にばらまく必要があるのであれば、その自治体内(都道府県内?)でさらに有効な用途に変更させる、ってとこかなあ。

 


1行ネタ続々

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:200979()201520

 

 

 

4.自然エネルギーの向き不向き分析
  幕張ネタだが、これも九大の大学院生が、
  「九州の市町村毎に、自然エネルギーの向き不向きを数値化する研究をしています」
  と言っていた。

  つまり、
  「太陽光」
  「風力」
  「地熱」
  「小水力」の4ジャンル毎に、市町村毎の潜在資源量を算出するらしい。
  狭い九州でさえ、「風力は長崎」「地熱は大分」「小水力は宮崎」と傾向が分かれる。
  これを更に市町村毎に落とし込んで、市町村の自然エネルギー開発の参考資料にさせる、
  とのことで、ゆくゆくは全国展開を考えているらしい。

  まさに、「奄美に屋上緑化」のようなエコリテラシー欠如な自治体担当者にうってつけの
  研究である。
  欲を言えば、
  「離島は本土の送電線系統と接続していないから、自然エネルギー投資への費用対効果が大きい」とか
  「風況マップ上はここの風力は強いが、送電線建設と工事用道路建設に多額の費用がかかるから、
   費用対効果は若干落ちる。トータルで考慮すれば、送電線建設や道路建設が不要な太陽光が
   ベターである」
  のようなトータル評価ができれば100点である。

 


自然エネルギーの向き不向き分析

 投稿者:なかだ 投稿日:200979()210344

 

 

 

これをやると、どうして

>「奄美に屋上緑化」のようなエコリテラシー欠如な自治体担当者にうってつけの
>研究である。

になるのか、全く理解できません。
先にも書きましたけれど、奄美で屋上緑化やったって別にいいじゃないですか。
なぜ奄美に屋上緑化は不向きなのですか?
「限られた補助金がこういうところに使われるより、もっと都市部の緑化政策に使われるべき」というのは十分理解できますよ。
しかし、勝手にやる分には別にいいじゃないですか。
何か空気中の酸素が増えて困ることがありますか?

おそらくこの九州大学の研究を奄美の屋上緑化に適用したとしても、「×」となることはないように思えますがいかが?

 


屋上緑化VS 太陽光

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009710()084840

 

 

 

http://www.gicon.jp/green/koukatoigi.html

屋上緑化100㎡で、CO2削減効果=2,800Kg/
とのことです。

因みに、屋上緑化は単価2.5万円/㎡なので、
「250万円かけて、削減効果=2.8トン/年」です。

一方、太陽光電池ですが、

http://jp.sanyo.com/solar/merit/co2/index.html
「4.2Kwシステムで、総発電量=4,909Kwh
 CO2削減効果=1,544Kg/年」
だそうです。

1kW当り約70万円とされていますので、
4.2Kwシステムだと、補助金抜きで約300万円

つまり、イニシャルで判断すると、費用対効果では
太陽光の方が効率的、となります。

ただし、屋上緑化はメンテナンスが結構大変なので、
メンテ維持に要するCO2が掛かる気がします。
これは機会があれば検証します。

 


Re: 屋上緑化VS 太陽光

 投稿者:なかだ 投稿日:2009710()133040

 

 

 

これはもしかして私の疑問(奄美で屋上緑化関連)に対する回答のつもりで書いていらっしゃるのですか?
内容からしてそのようには見えませんが、ひょっとしたらと思いまして。

それはともかく、屋上緑化がCO2削減につながるのはわかりますが、引用したURLでは緑化による光合成の効果が書かれていませんが、書くほども無く微々たる物なのかな? これこそ植物が直接CO2を取り込みO2を出すという効果があるように思えるのですが。
それはそれとして、このページ、例によって二酸化炭素をCo2と書いている時点で信用度ゼロです。

一方の太陽光電池のCO2削減効果ですけれど、これは火力発電による電力を太陽光電池に置き換えたとしたら、という仮定の話ですよね。原子力発電を置き換えたとしたらどうなるのでしょうか?

 


下電造園土木㈱のページ

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009710()142811

 

 

 

http://www.shimoden.org/1-1okuzyou/okuzyouryokka.htm

>植物は、光合成により、温暖化につながる二酸化炭素を、
>酸素に変えてくれます。
>しかし、屋上緑化についてはその効果はあまり期待できません。
>植物は、光合成と同時に呼吸もしており、二酸化炭素の削減を
>期待できるのは、大きな樹木についてだけです。
>しかし、建物保護。冷房量を減らす。という効果から間接的には
>充分二酸化炭素の削減に役立っていると考えられます。

小生が複数の緑化関係者にヒアリングしても、
「屋上緑化による光合成は微々たるもの」という回答が返ってきます。

言われてみれば、屋上緑化は「土が浅く、根が短い植物(=背丈が低い植物)」
しか栽培できないわけで、その植物が成長している間はCO2を吸収しますが、
成長が止まったら、その時点でCO2吸収が止まってしまいます。

悪条件下に植物を追いやるよりは、植物が充分に生長できる場所
(深く根を張れる場所)に植林した方が、CO2固定上は有効ということです。

 


原子力との比較は難しいんじゃないかな?

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009710()143137

 

 

 

まだ原子力はLCAサイクルが確立していないでしょう。
(バックエンド=核廃棄物最終処分方法が未確立のため)

 


奄美の話と仮定して。

 投稿者: くろだ  投稿日:2009710()18468

 

 

 

>それはともかく、屋上緑化がCO2削減につながるのはわかりますが、
>
引用したURLでは緑化による光合成の効果が書かれていませんが、
>
書くほども無く微々たる物なのかな?

1a
の畑で乾燥重量がトン単位の炭水化物を回収するのは
なかなか大変なのではないかと。回収しなきゃCO2に戻ります。

>
原子力発電を置き換えたとしたらどうなるのでしょうか?

奄美大島では原発で発電してないのでは。


ところでこの計算だと奄美大島とか無関係に「屋上緑化は無駄」
ってことになりますが、本当なんでしょうか。

 


( 無題)

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009710()19433

 

 

 

>ところでこの計算だと奄美大島とか無関係に「屋上緑化は無駄」
>ってことになりますが、本当なんでしょうか。

だから、最大の目的は蒸散効果によるヒートアイランド抑制なんです。
だから、ヒートアイランドの悪循環が発生する東京23区で最も有効であり、
過疎自治体では「全く意味がない」とまでは言いませんが「さほどメリットがない」政策
ということになります。

とくに緑被率がワーストな中野区・荒川区・台東区・墨田区・中央区
http://www.city.sumida.lg.jp/sumida_info/kankyou_hozen/midori/seibutu_midori_zittai/yousu/hikaku/index.html
では、太陽光発電補助金を削ってでも屋上緑化補助金を増額すべきなんです。
ただ、隅田川沿の各区は、隅田川自体の蒸散効果があるので、さほど問題じゃない、という
 意見もあります。とすると、中野区が一番まずい。

因みにウィキ先生
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%8B%E4%B8%8A%E7%B7%91%E5%8C%96
の「2009年7月10日時点の『屋上緑化の目的』の記述」を見れば、
>①ヒートアイランド現象への対策
>②断熱性の向上
>③躯体の保護・建物の耐久性の向上
>④防音性の向上
>⑤保水力の増加
>⑥大気汚染物質の吸収・吸着
>⑦景観の向上
>⑧畑としての利用
>⑨(企業において)イメージの向上
>⑩生態系の回復

と書いてあり、「屋上緑化光合成によるCO2固定化」は一切書いてありません。

奄美大島の場合、
>①ヒートアイランド現象への対策
は考慮する必要なく、
>⑤保水力の増加
も考慮する必要なく(東京都はアスファルトジャングルなのですぐ洪水になるが)、
>⑥大気汚染物質の吸収・吸着
も考慮する必要なく、
>⑦景観の向上
も考慮することなく、
>⑨(企業において)イメージの向上
も「県立高校」ですので考慮する必要なく、
>⑩生態系の回復
も考慮する必要ない。

つまり、奄美大島の屋上緑化のメリットは
>②断熱性の向上
>③躯体の保護・建物の耐久性の向上
>④防音性の向上
>⑧畑としての利用
だけで、メリットは半減です。

 


セダム(100 ㎡)で数字があった。

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009710()19560

 

 

 

http://www.trust-service.co.jp/green/merit/merit0101.html

1.「セダムによって直接光合成吸収されるCO2=66310kg/年」
2.「セダム緑化により最上階の温度が低下することにより
   エアコン負荷が減ることによる削減CO2=4,500kg/年」

桁が1〜2桁違います。

しかし、「蒸散効果によるヒートアイランド防止」という目的であれば、
屋上に「打ち水冷房」「ミスト冷房」した方が、屋上緑化よりは
コストパフォーマンスはいいような気がする。
これに遮熱塗料を組み合わせればなお良し。

 


更に理想を言えば

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009710()200022

 

 

 

排熱を空中放出する従来式エアコンやヒートポンプより、
排熱を地中放出する地中熱エアコンを都心部で推進するのが、
最大のヒートアイランド対策なんですけどね。

 


まゆつば

 投稿者: くろだ  投稿日:2009710()20020

 

 

 

>だから、最大の目的は蒸散効果によるヒートアイランド抑制
>
なんです。

いや、そういうの超越しちゃうんです。
なにしろ三洋の4.2kWタイプの太陽電池モジュール、
面積が25.7m^2しかないんですから。

 


費用対効果と面積対効果

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009710()202942

 

 

 

>なにしろ三洋の4.2kWタイプの太陽電池モジュール、
>面積が25.7m^2しかないんですから。

なるほど、「面積対効果」で算出しなおすと、
屋上緑化のCO2削減=28Kg/㎡・年(最上階エアコン負荷軽減効果分)
太陽光発電のCO2削減=60Kg/㎡・年
となります。

確かに現在は「費用対効果では屋上緑化が有利」ですが、
今後太陽光発電が量産されてコストダウンした場合、
費用対効果でも太陽光発電の方がCO2対策上有利になるかもしれません。

ただ、ヒートアイランド対策の試算はどうなるのでしょう?

 


無資格エコアドバイザー、スルッとKANTO氏

 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009710()210845

 

 

 

奄美市の要請により、エコアドバイスを行いました。
アドバイス料10万円。

簡易レポートをまとめられました。

降雨量が豊富であるため、まずは小水力発電適地に
 水力発電をどんどん設置することをすすめる。

小水力をベース電源として、ピーク対応として、
 太陽光発電を導入すべし。

太陽光発電は現時点で45円/kWH程度であり、本土では採算が合わないが、
 離島の場合はディーゼルをわざわざ輸送して火力発電しているため、
 コスト的にも高い上、「フードマイル」、
 もとい「エネルギーマイル」が嵩み、環境的に優しくない。

風力もそれなりの発電が期待できるが、
 (1)台風銀座であり、倒壊の危険性がある
 (2)不安定電源である
 (3)施工用の道路整備が必要
 ということで、優先順位は低い

なお、奄美大島自体は火山はないが、
 トカラ列島には火山が存在しているため、地熱の潜在力はある。
 次世代型地熱であるEGS発電であれば発電が可能であり、
 元々の火力単価が高い奄美であれば、コスト的にも有利になる可能性があるので、
 中長期的に研究する価値はあるだろう。
 「著名温泉地が存在しない」という点は、「反対運動を受けない」
 という点では有利に働く。

また、未確立技術としては、黒潮の潮流を生かした潮流発電が
 将来実現する可能性がある。
 これが実現すると、島内電力を大幅に上回る電力が安定的に
 調達できるものと思われる。

なお、同じ海洋利用技術として
 「潮汐発電」と「海洋温度差発電」があるが、
 元来潮汐が緩やかな日本では潮汐発電は難しい。
 又、海洋温度差発電であるが、当方が独自に取材した情報では、
 発案者の主張するほどの発電が技術的に確立するものかどうか、
 いささか不安であるので、あまり期待しないほうがいい。

 


屋上緑化について

 投稿者:なかだ 投稿日:2009711()05179

 

 

 

いろいろデータありがとうございます。

で、私の最初の疑問ですが、

>
しかし、勝手にやる分には別にいいじゃないですか。
>
何か空気中の酸素が増えて困ることがありますか?

別に他の施策を犠牲にして屋上緑化をやるというのではなく、屋上緑化もやりましょう、というのについて、奄美でやると何か不都合なことがあるのでしょうか?

 

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奄美大島 の真実 投稿者:くろだ 投稿日: 2009 7 23 ()195742

日食がらみで 奄美大島 に滞在しています。
以前村山さんが提言したのとえらく話が違うので愕然としたのですが、
以前の10万円の提言は消しちゃったんですか?

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10万円の提言って 投稿者:スルッと KANTO 投稿日: 2009 7 23 ()223627

何でしたっけ?
公共交通 バウチャー 券提言は10万円だったと記憶していますが。

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奄美大島 に緑化は無駄とか 投稿者:くろだ 投稿日: 2009 7 24 ()023347

トカラが近いので 地熱発電 は可能性があるとか、そういうやつ。
というか、なんで2ページ分しか残ってないんでしょう。
なにか村山さんに都合の悪い記述ってありましたっけ?

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夏の大整理で 投稿者:スルッと KANTO 投稿日: 2009 7 24 ()04375

http://d.hatena.ne.jp/itarumurayama/19690209
とかに 過去ログ 移動させてますね。

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(無題)投稿者:スルッと KANTO 投稿日: 2009 7 24 ()043927

http://d.hatena.ne.jp/itarumurayama/19690209
の7月10日21時に 無資格 アドバイス があります。

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本題 投稿者:くろだ 投稿日: 2009 7 24 ()222629

なんで 奄美市 を「過疎 自治体 」に分類したんですか?
そもそも、なんで過疎「 自治体 」なんですか?

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あれ? 投稿者:スルッとKANTO大阪空港 100円 投稿日: 2009 7 27 ()075357

名瀬市は 平成の大合併 で、1島1市の 奄美市 になったと記憶していますが・・・

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質問の趣旨は 投稿者:スルッとKANTO大阪空港 100円 投稿日: 2009 7 27 ()075515

奄美市 中心部、 ダウンタウン 名瀬は、過疎ではなく過密状態( ヒートアイランド 状態)
ということでしょうか?

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アドバイス10万円の振込を待ってます()投稿者:くろだ 投稿日: 2009 7 27 ()081828

>名瀬市は 平成の大合併 で、1島1市の 奄美市 になったと
>
記憶していますが・・・
1
1市にはなってません。龍郷町、 瀬戸内町 などはそのまま。
鹿児島の離島は11市になってないところが多いです。
まあそれはともかく。

> 奄美市 中心部、 ダウンタウン 名瀬は、過疎ではなく過密状態
>
ヒートアイランド 状態)ということでしょうか?

やはり知らなかったんですね。名瀬は居住地域が狭いので名瀬港周辺を
埋め立ててまで宅地開発が行われています。しかも名瀬は良港の裏返しで
「風がほとんど通らない」街です。 市街地 内外の接続は長い トンネル
なんでこんなことになってるかというと、 奄美大島 のほとんどは原生林なので
安易な開発ができないんです。 環境保護 の観点から集中が進んでいるのです。
で、当たり前ですが、屋上緑地化の話がある県立高校は市街側にあります。

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奄美市 街地 投稿者:なかだ 投稿日: 2009 7 28 ()063350秒 編集済

くろださん:
>
名瀬は居住地域が狭いので名瀬港周辺を
>
埋め立ててまで宅地開発が行われています。しかも名瀬は良港の裏返しで
>
「風がほとんど通らない」街です。 市街地 内外の接続は長い トンネル

奄美市 の中心部が過密であるのはわかります。しかし、その理由が、
>
なんでこんなことになってるかというと、 奄美大島 のほとんどは原生林なので
>
安易な開発ができないんです。

ということは、 市街地 は原生林にとりかこまれているわけで、それなら 屋上緑化 でちまちまと 市街地 の中に緑を増やしたところで、たいして変わらんのでは?

まあ、私の元々の意見は、「たとえそうだとしてもやったってかまわないじゃないか」というものですがね。

実際、 奄美市 街地程度の規模でどれだけ ヒートアイランド 現象のようなものが起こってるかということについては興味がありますが、周りの原生林で緩和されているような気がするなあ。

「風が通らない」とあるから、 ミクロレベル で見れば効果はそれなりにあるのでしょうけれどね。

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もろもろ 投稿者:スルッとKANTO投稿日: 2009 7 28 ()214051

飛行機 も墜ちずに無事帰京しました。
奄美市 1島1市の件は、完全に小生の勘違いでしたね。申し訳ありません。
ただ、 ダウンタウン 名瀬が過密だったとしても、 ヒートアイランド 状態に
陥っているかどうか、というのは要検証でしょうね。
感覚的には ヒートアイランド にまではなっていないんじゃないかと思いますが・・・



誠意 投稿者:くろだ 投稿日: 2009 7 28 ()23339

>感覚的には ヒートアイランド にまではなっていないんじゃないかと思いますが・・・
実際に体感した人に対して「感覚的には」とかフォロー入れちゃうのは
なかなかたいした「感覚」だと思います。

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奄美市 中心部の気候 投稿者:なかだ 投稿日: 2009 7 29 ()174242

くろださん:
>実際に体感した人に対して「感覚的には」とかフォロー入れちゃうのは
>なかなかたいした「感覚」だと思います。
よろしければ少し詳細に レポート していただければ幸いです。

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感覚論を排除するには 投稿者:スルッとKANTO投稿日: 2009 7 29 ()190952

ダウンタウン 名瀬と名瀬郊外(中心部から5キロ程度離れた地点)の
盛夏における アメダス 気温データを比較するのが一番なんでしょう。
どこかにそのようなデータはあるのかな?

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Re: 奄美市 中心部の気候 投稿者:くろだ 投稿日: 2009 7 30 ()064225

>よろしければ少し詳細に レポート していただければ幸いです。
とにかく風が弱いです。宿泊場所は笠利のほうで、そちらは常に風が吹いている
状態だったのですが、22日夕方と23日昼に言った名瀬中心街はほとんど無風。
どちらも1時間程度で タオル が搾れるほど汗をかきました。
名瀬 市街地 には5階建て程度の アパート が多いです。特に 埋立地 に林立しています。
市街は人口で想像していた以上に発展しています。牛角があるとは思わなかった...

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夏休み の宿題 投稿者:くろだ 投稿日: 2009 7 30 ()070729

>どこかにそのようなデータはあるのかな?

気象庁 |気象統計情報|最新の気象データ
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/index.html
毎日夜に笠利と名瀬の最高気温をチェックするだけでデータがとれます。
村山さんによる資料作成、期待してますよ。

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夏休み の宿題は「はてな」に限る 投稿者:スルッとKANTO投稿日: 2009 7 30 ()081746

http://q.hatena.ne.jp/1248909288

忙しいときには、やっぱり、「 人力検索はてな 」ですね!!

奄美市 名瀬と 奄美市 笠利の アメダス 気温差をデータ解析して下さい。
>手法はお任せします。(例えば08年08月の最高気温の比較でもいいです)。
>目的は「 奄美市 名瀬において ヒートアイランド 現象が発生しているか?
>郊外である笠利と有意な温度差が生じているか?」の解析です。

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はてな万歳!! 投稿者:スルッとKANTO投稿日: 2009 7 30 ()203048

http://q.hatena.ne.jp/1248909288

小生の無謀な宿題依頼に対し、ご丁寧なご回答が来ている。

特に3番目の回答は力作、というか、

南西諸島 における ヒートアイランド に関するちょっとした レポート になっている。

やはり質問はしてみるものだ。

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Re:はてな万歳!! 投稿者:くろだ 投稿日: 2009 7 31 ()055758

>特に3番目の回答は力作、というか、
>
南西諸島 における ヒートアイランド に関するちょっとした レポート になっている。
あっちにも書きましたが、力作だけど説明になってませんよ、あれ。

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少し忙しいので

 投稿者:スルッとKANTO  投稿日:2009812()183441

 

ここの投稿がご無沙汰ですが、

>で、名瀬はもうどうでもいいんですか。コメント欄あのまま放置?
今「はてな」観たところ、
shinok30
様が更に詳細な分析をされたようです。
ありがたやありがたや。

「はてな」の場合、「有料ポイント」は回答の呼び水になりますが、
その先、「我を忘れて」回答してくれる人が多い気がする。
結局、「回答すること自体が好き」なのかもしれないですし、
「知恵袋より参加者の知的レベルが高い、つまらない質問(ジャンクな質問)が少ない」ので、
有用な回答が得られる気がする・・・経験的に。

 




( 無題)

 投稿者: くろだ  投稿日:2009813()085752

 

>今「はてな」観たところ、
> shinok30
様が更に詳細な分析をされたようです。
>
ありがたやありがたや。

内容の精査はしないのですか?
そもそも意味わかって書いてるのですか?

 




レス

 投稿者:スルッとKANTO  投稿日:2009817()19390

 

はてなの奄美ヒートアイランドの件については、これは科学的妥当性を分析する能力を
当方持ち合わせていないので、科学リテラシーを有する第三者の方が
判定するのが一番なんだろうなあ。
こういうのを科学界では「査読」というのかもしれないが。

突然の指名で恐縮ですが、この件について比較的中立的な「まる様」が判定されるのが
妥当じゃないか、と思う。

要は、shinok30様の
http://q.hatena.ne.jp/1248909288
での結論、
>要するに,回答(2009-07-30 17:03:14)で書いた通り,
>>笠利と名瀬の気温の比較だけで,
>>名瀬の都市化によるヒートアイランド現象を示すのは難しいですね
が、科学的に挙証されたかどうか、の判定です。

 




れ:ヒートアイランド

 投稿者:まる  投稿日:2009818()01436

 

はてなの経緯を理解していないので、よくわからないのですけれど

私はそもそも気象庁のアメダスで測定された気温、すなわち
「測候所の芝生の上、1.5メートルの直射日光の当たらない風通しの良い場所」で
測定された気温というのは、経年変化を追跡するのにはいいと思うのですが、
われわれが体感する温度からはほどとおいものと思います。

本日にしても、一般的な人が歩くアスファルトの歩道上の顔付近の温度は
40度を優に超えているにもかかわらず、気象庁発表の最高気温は30度強
だったりします。
史上最高の40度を記録したなんて報道がいつかありましたが、アスファルト上では
既に体感済みなわけで、違和感を感じました。

気象庁発表の最高気温よりも、だいぶ高い温度がアスファルト上にある時点で、
それはすでに広義のヒートアイランド現象が起きていることが多いように思います。
ヒートアイランドといってもいろいろ定義があるようで、定義の問題になると
つまらない話に帰着しますが。

 




困惑してますが

 投稿者:まる  投稿日:2009818()01554

 

>>突然の指名で恐縮ですが、この件について比較的中立的な「まる様」が判定されるのが
>>
妥当じゃないか、と思う。

ところで、私は何を判定すべきなのでしょう??(笑)

 




もう消えてる...

 投稿者: くろだ  投稿日:2009820()17247

 

仕方ないので村山さんの投稿の一部を再度転載。

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因みにウィキ先生

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%8B%E4%B8%8A%E7%B7%91%E5%8C%96

の「2009年7月10日時点の『屋上緑化の目的』の記述」を見れば、
>ヒートアイランド現象への対策
>・断熱性の向上
>・躯体の保護・建物の耐久性の向上
>・防音性の向上
>・保水力の増加
>・大気汚染物質の吸収・吸着
>・景観の向上
>・畑としての利用
>・(企業において)イメージの向上
>・生態系の回復

と書いてあり、「屋上緑化光合成によるCO2固定化」は一切書いてありません。

奄美大島の場合、
>・ヒートアイランド現象への対策
は考慮する必要なく、
>・保水力の増加
も考慮する必要なく(東京都はアスファルトジャングルなのですぐ洪水になるが)、
>・大気汚染物質の吸収・吸着
も考慮する必要なく、
>・景観の向上
も考慮することなく、
>・(企業において)イメージの向上
も「県立高校」ですので考慮する必要なく、
>・生態系の回復
も考慮する必要ない。

つまり、奄美大島の屋上緑化のメリットは
>・断熱性の向上
>・躯体の保護・建物の耐久性の向上
>・防音性の向上
>・畑としての利用
だけで、メリットは半減です。

 




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