沖縄タイムスによれば、沖縄電力が「電力料金水準の引き下げ」と「CO2排出抑制」のために
沖縄での原子力発電所の立地を計画しているらしい。
で、県内電力需要から勘案して、小形(30万Kw程度)の原発になりそうらしい。
実は、原子力業界では、いわゆる「大型化」の反対の潮流として「小型化」の
潮流もある。
航空機業界において「超大型機」と「ビジネスジェット(小型機)」の流れに
2極化しているのに似ている。
で、小形原発と言っても、従来の沸騰型・加圧水型の延長線上の設計ではなく、
次世代型の設計を考えているらしい。
文系なので技術的なことはよくわからないが、異常事態発生時においても、
「安全側」に制御されるような構造になるらしい。
乱暴な言葉遣いを使えば「フェールセーフ設計の原発」ということらしい。
「フェールセーフ型設計」ということは、従来型の大型原発と比較して
ハンドリングしやすい、という特徴を有する。
従って、例えば発展途上国に設置するには最適な原発なのである。
もともと発展途上国は先進国に較べればまだ電力需要は少ないため、
需要面から言っても小形原発の方が適切である。
つまり、次世代小形原発のプロトタイプを日本で完成させ、それを発展途上国へ
システム輸出すれば、途上国のCO2削減に貢献しながら国内原発産業を発展させることになる。
そのためにも、国内に最低でも1箇所は次世代型小形原発を設置すべきであり、
その最適地は沖縄である、と言える。
発展途上国のCO2対策という観点からも、沖縄には次世代型小形原発が必要である。 |