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スルッとKANTOの旅行記
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1)99年11月26日(金)〜27日(土) 一畑電鉄・境線 完乗
まずは大阪駅から夜行急行「だいせん」で。松江・出雲の周遊キップを買う。実は周遊キップを買うのは小生
初めてであるが、案の上、発券に手間取った。
キップを手にして大阪駅1番ホームへ。寒い!この冬一番の冷え込みでは?風が冷たい!
ホームで寝酒にビールを買ったが、それどころではない寒さである。
23時08分、「だいせん」入線。3両編成だか、乗客は1両に10人程度。週末というのに、大丈夫か、「だいせん」!?
23時15分、定刻に発車。「だいせん」はこの10月のダイヤ改正から気動車列車に変わっている。以前は客車列車であり、
寝台車もついていたのに・・・。まあこの乗車率では寝台車廃止もやむなしか。車体は以前特急「エーデル北近畿」
「タンゴディスカバリー」等に使っていた気動車のようだ。
小生の座席は1号車6番A。前の座席に客がいるので、前の座席の向きを変えて4人席を一人で占有できないのが残念。
確か三田までは起きていた。気がつくと福知山であった。気のせいでなければ福知山はうっすらと雪化粧していたようだ。
豊岡で目が覚め、再び浜坂で目が覚め、以降鳥取まで起きていた。結構鳥取で下車した客が多かった。
以後米子までうつらうつらしていたようだ。
米子に5時50分着。6時09分発の3両の快速(といっても松江〜出雲市間は各駅停車)に乗車。特急「おき」等で使われる
キハ181系である。土曜のせいか、乗客は1両に5人程度。
松江あたりから夜が明けてくる。どうも曇りのようだ。
直江駅停車中にゴキブリの子供がガサゴソ座席から出てきたのには参った。
7時23分出雲市着。高架になっていたのにビックリした。
ここから今回の第一目的、一畑電鉄の電鉄出雲市駅へ向かう。といっても歩いて2分だが。
電鉄出雲市駅だか、ボロイビルの目立たない片隅にあった。というより高架工事中なので、高架完成まではボロイビルで
凌ぐのであろう。天気は曇り。昨日の大阪駅より、風がない分、寒くない。待合室にNHKのTVがあった。
このあたり、JRの地方の駅を思わせる。
また、駅の掲示に「自転車持ち込めます」とある。一部私鉄が開始しているサイクルトレインの試みが一畑電鉄にもあるようだ。
確か7時38分発の2両ワンマン編成の電車で川跡(かわと)へ向かう。乗客せいぜい10人程度。
多分車両は京王井の頭線の車両を改造したもののようだ。同様のものを富士急行・北陸鉄道・伊予鉄道で見たことが有る。
電車は市街地から田園風景に変わり、川跡へ。ここで大社行の発車を待つが、時間があるので駅をブラブラ。
次の大社行きは南海ズームカーのお古のようだ。勿論ワンマン。乗客は5名ほど。
途中で「出雲ドーム」という木造では国内最大のドームが車窓から見える。そういえば、ここ出雲市は岩国哲人氏が市長を務めた
市であった。
途中「ようかん」というおいしそうな駅を過ぎつつ、北に山、南に田園を眺めながら大社着。
大社駅は洋風のいい感じの駅舎である。別にここですぐ折り返しても良かったが、JRの大社駅(90年3月廃止)がどうなっているか
気になったので、JR大社駅まで歩く。
私事であるが、JR大社線は小学校4年のときに乗車したことがある。(この時出雲大社や日御崎も行った)
でもあまり覚えてないので、行く価値は十分ある。
途中日本一の大鳥居(高さ20M以上)をくぐって、10分以上歩き、ようやっと旧JR大社駅へ。ホームも駅名表もベンチも
90年当時のままであり、一部荒れたところもあるが、まずまず、といったところか。ただ駅舎の中に入れなかったのが残念。
再び電鉄大社駅に戻り、今度は小雨がパラつく中、出雲大社へ。子供の時に行ったはずだが覚えていない(日御崎はよく
覚えている)ので、実質今回が初訪問である。で感想だが、本殿の中へ入れなかったからかも知れないが、奈良・吉野の寺
(なんと言う名前だったか失念)よりスケールが小さい気がする。もっとも古代には高さ90Mもある建物だった、との説があるが。
再び川跡行き(ズームカー)の客になる。川跡で松江温泉行(ズームカー)に乗り換え。こちらは10人程度の客。
電車は平田市へ。平田市は初めての通過になるわけだが、一応「市」だけあって、サティとかの買い物施設があった。
さらに電車は一畑口でスイッチバック(電車の向きを変えること)をして松江温泉に向かう。
天気は回復してきて、南側に宍道湖、北側が丘、という風景を走る。これは想像していたより良い風景である。
結構宍道湖が大きい湖であることが分かる。多分カモだと思うが、水鳥が大量に宍道湖で羽を休めていた。
松江温泉駅でJR松江駅に行く一畑バスに乗り換え。電車の利用促進のためか、接続するバスを運行しているようだ。
そういえば平田市で「応援します。一畑電鉄」とダイハツかどっかの自動車ディーラーの看板があった。
自動車会社に同情されてはオシマイだ・・・
松江へ行くバスは大型ではなく中型のバスで10人位の乗客。10分程で松江市街地を貫通してJR松江駅へ。
何故か松江駅前は工事をしていて、一般車乗り入れ禁止になっていた。
松江で「大和しじみのもぐり寿し」を購入して、10時56分発の米子行きの客に。「石見ライナー」のなれの果てで、
いわゆる旧国鉄型急行気動車の2両編成(塗装まで同じ。但しボックスシートはリニューアルされていた)である。
1両に15人位か?
弁当を食べながら米子へ。天気は晴れていた。
米子駅の0番ホーム(「0番」がいいですねえ)から11時45分発境港行きワンマン1両気動車に乗りこむ。
この旅の2番目の目的、境線完乗の為である。
最近有名になったが、この列車の終点、境港市は漫画家水木しげる氏(ゲゲゲの鬼太郎の作者)の出身地であり、
境港市は「妖怪のふるさと」として街おこしをしている。なので、JRも便乗して、このワンマン単行列車に鬼太郎や目玉おやじ、
ネズミ男のイラストを書いている。
境線はしばらく米子の市街地を進む。所々高層マンション(8階位)がある。仕事柄、どうしてもこういうマンション等には目が行く。
最近では10万都市でも8〜10階建の建物は珍しくもなんとも無くなった。
徐々に畑地が増えてくる。ネギ畑が多い気がする。砂地だからだろうか?
乗客は20人位。結構多い。この旅で一番多いんじゃないかな?
大篠津で米子空港を間近に見る。空港アクセス鉄道にこの境線を使うことは、さほど費用をかけずに出来そうな気がする。
再び人家が増え、終点境港へ。この間、結構停車駅が多かった。(駅間距離が短かった)
ここでもう大阪へ帰ってもいいのだが、折角ここまで来たのである。せめて美保関灯台でも見たい。なので、下車してバスを待つ。
で時刻表を見るとバスは13時30分。1時間もある。ならば噂の「水木しげるロード」を見てやろう。
「水木しげるロード」とは、「ゲゲゲの鬼太郎」を初めとする妖怪連中の像を駅前通りの800Mに80体置いていて、
また通りの商店も妖怪関連グッズを扱う、という、なんともバカバカな企画である。
しかし一見バカバカなこの企画、「次はどんな妖怪がいるんだろう」という探検気分にさせられて、結構楽しいのである。
大して妖怪や水木ワールドに関心の無い小生も、ハマッタ。小生は「パタリロ!」の読者であるが、「パタリロ!」の話にある、
「ぬらりひょん」「毛羽毛現」などが、水木ワールド原作とは、初めて知った。沿道にはハマッテいる子供、大人の観光客が多かった。
妖怪探索をしているうちに、雨が再び降ってきた。で、駅前の隠岐行きフェリーターミナルにある美保関のマップをもらう。
でよく見ると、美保関灯台は美保関集落から2キロ程離れているようだ。果たしてバスは岬まで行くのか、あるいは集落止まりか。
どうも不安だ。もし岬まで行かないのなら、レンタカーを借りたほうがいい。雨も降ってるし。
しかも美保関のマップを見ると「メテオプラザ」とある。これを見て、以前美保関に隕石落下騒動があったことを思い出した。
見れば、隕石を実物展示しているという。多少宇宙には関心があるので、是非行きたい。となるとバスを頼りに動くと行けない
恐れがある。やっぱりレンタカーだ。
しかし肝心のレンタカー屋が駅前に無い。そうこうしているうちにバスが来た。エイ、ママヨ。バスに乗りこむ。
バスは8人位の客がいた。このうち4人は観光客で美保関を目指すようだ。
境水道を高さ40Mの橋で渡り、30分ほどかけて、美保関の集落に着いた。やはり懸念通り、岬までは行かない。
因みに観光客(年配)は岬ではなく寺を目指すようだ。
2キロであれば歩くことはできる。しかしメテオプラザのことも考えると、結論は一つ。タクシーしかない。
★因みに「雇船」とかいう看板があったので、リッチにチャーターすることも考えた。しかしオバチャン曰く「今日はシケでダメ」。
でもまあ、日頃の運動不足もあることだし、岬までの2キロを行きは徒歩、帰りはタクシーでそのままメテオプラザ
(七類港フェリーターミナルにある)へ乗りつけることにした。
自動車有料道路を2キロ、1人で歩く。こんな人はめったにいないと思うが。沿道は景色が良く、車で走り去るのは
勿体無い位である。
幸い、車は殆ど無く、のんびりと(小雨が降る中、寒かったが)海岸ハイクを満喫したのである。
美保関の灯台到着。但し、中は非公開。岬は高さ数十mの崖の上にあり、曇天ながらうっすらと隠岐の島影が認められた。
灯台横の喫茶店でタ暖を取る。
あらかじめ呼んだタクシーが来た。運ちゃんの話では、
1)今年は紅葉がやけに遅い(2〜3週間)、しかも色が悪い。
2)昨日はみぞれ交じりで雪も舞った。例年真冬では20〜30cm積もっていたが、最近暖冬で雪が少ない。
とのことである。
メテオプラザ到着。タクシー代は4300円位だった。多少高いが、レンタカー借りてもその位する訳だし、まあ、良しとしよう。
で隕石と対面。表面がかすかにキラキラしていた。又、非常に運のいいことに、隕石にご自宅を直撃された松本さん(つまり、
この隕石のオーナー)がメテオプラザに来られていて、直々に説明をされた。松本さんは月に2回程度ここに来られるようなので、
非常にラッキーだったと言えよう。
土産として「宇宙食」「アメリカの隕石の破片」「美保関隕石のガイドブック」を購入。
フェリーターミナル17時41分のバスまで待ってもいいのだが、時間を持て余すので、七類集落まで歩いて、そこからバスに乗車
(乗客は小生1人のみ)。すっかり暗くなった中、宇井渡船場に到着。そこで200円の渡船で境港へ。これは大判時刻表にも
載っていない渡船で、20分毎の運航、とタクシーの運ちゃんに教わったのである。乗船者3名で境港へ舞い戻る。
で、また「水木しげるロード」経由で駅へ戻り、境線+やくも+のぞみで大阪へ戻ったのである。
ちなみに「のぞみ」は700系初乗車となった・・・
境港関連リンク集
鬼太郎気動車 境港編
(境港線を走る「鬼太郎気動車」の写真)
ズキズキどんぶり
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水木ズキズキ
(水木しげるファンの個人サイト)
Rock n Roll Suicide
の
境港市
(境港各地の写真。勿論水木ロードもあり)
SPMの祭りと観光ガイド
の
水木しげるロード
(水木しげるロードの案内)
境港市観光協会ホームページ
の
水木しげるの妖怪ワールド
(多分、もっとも詳しい水木ロード解説)
月刊地域作り 96年11月バックナンバー
の
世界妖怪会議、あっという間に満席
(境港市の鬼太郎を使ったまちおこしのドキュメント)
IKIKI's HOMEPAGE
の
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(水木しげるファンの個人サイト)
美保関隕石関連リンク集
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(美保関隕石の写真がある)
たっくんの耳より情報
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(メテオプラザの案内)
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の
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(各地の隕石の写真付案内)
今月のHOT!ドライブコース
(メテオプラザ・美保関灯台等美保関町の案内)
美保関町公式HP
の
メテオプラザ
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