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スルッとKANTOの旅行記2
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2)99年12月29日(水)〜30日(木) 越後線・弥彦線 完乗
12/29、東京での所用を15時半ごろ済まし、これからの予定を考える。1/3まで冬休みで時間はある。但しメールチェックも
あるので、それほど家を空けられない。
そこで、まだ手が付いてなかった新潟の未乗線区制覇へ出かけた。
有楽町駅で東京都区内→新潟→越後線→大阪のキップを購入。あと、上越新幹線自由席特急券も購入。
16時30分頃、並んでやっと「あさひ327号」の自由席に座る。帰省ラッシュのこの時期に、こんな暇人を乗せるのだから、
JR東日本も大変である。16時40分、定刻に発車。すでに立客がかなりいる。
上野、大宮とさらに乗客は増える。外はすっかり日が暮れたので、持ってきた「CIA」という本を読むしかやることはない。
意外と高崎で乗客を降ろし、その後浦佐、長岡、燕三条と停車。長岡で立つ人はいなくなった。
18時49分、定刻に新潟に到着。新潟での途中下車は初めてである。最初西口とやらに出てしまい、人気のある万代口へあわてて戻る。
新潟駅前。雪は無い。寒くもない。やっぱり暖冬か?
駅近のビジネスホテルに投宿。本来飲みに行くところであるが、昼飯が多かったため、吉野屋の牛丼にビールのみの夕食とする。
12/30、朝5時に目覚める。6時にはキチンと宿を出て、吉野屋で今度は朝食。次は越後線吉田行き、越後線は初乗車である。
115系の確か3両編成が入線していた。
6時43分、定刻に発車。徐々に夜が明けてくる。天気は曇り、すこし霧がかかっている。車内はガラガラ。
まず白山手前で信濃川を渡る。その後内野まで市街地は途切れることはない。さすが日本海側一の大都市である。
というより市街地が西に向かって発展したのだろう。新潟駅は市の中心より東にあるし。
ここで面白いのは、日本海側の方が高く、信濃川の方が低い地形になっていた点である。越後線電車は進行方向左側(信濃川側)に市街地を
見下ろす形で進んでいく。
内野から新潟平野の穀倉地帯へ出る。郊外に行くと所々雪の積もった所が表れる。
進行方向右手に2つの山がある。どちらが弥彦山であろうか?いずれもさすがに雪化粧している。
7時42分、吉田駅着。7時46分発東三条行に乗りかえるが、形としては「吉田で途中下車して、吉田→東三条の乗車券を
購入する」という形式にするため、あわてて跨線橋を昇り降りしてキップを購入する。
やはり115系の電車に乗って東三条へ。車内は新幹線連絡の客で比較的混んでいた。(といってもボックスに
1〜2人)燕三条の駅は、岐阜羽島みたいに駅前は何も無さげであった。国道が近くにあるためか、ロードサイドショップが
やけに目立っていたが。
信濃川を再び渡り、三条市街へ。北三条周辺はなぜか高架である。雪であるが、三条へ近づくにつれ、多くなっている。
内陸の方が積もるのか?
8時05分、東三条着。駅前をぶらぶら。越後交通のバス案内所に「田中角栄記念館」のポスターがあるのに
笑ってしまった。年末年始の休暇に入っているようであるが、そうでなければ絶対行っていたであろう。
こんな施設はなかなかガイドマップには出ていない。だから地方旅行はヤメラレナイ。
駅で三条市の地元の新聞を50円で買う。こういう超ローカル誌を買うのも旅の楽しみの一つである。
8時39分、いま来た電車で定刻に戻る、と書きたいところだが、信越線上りが遅れているらしく、接続を待って5分程遅れて
発車。確か燕の駅で対向電車と交換するハズ。遅れが対向電車に影響するのでは?
実際には、燕では遅れは3分ほどに回復していた。ところで、終着駅弥彦方面へ向かうのが上り、反対が下り、となっているが、
どうもしっくり来ない。吉田でさらに弥彦行きに乗り換え、9時07分、弥彦行きは発車。これも115系。
少し雨が降ってきた。
9時14分、弥彦駅到着。朱塗りの神宮のような駅舎である。さてこの先越後線で柏崎に向かうにしても、弥彦駅11時30分の
電車まで接続が無いので、ここで弥彦見物をしよう。数日前の爆弾事件の影響でコインロッカーが使用停止になっているのが痛い。
駅の改札にはなんと女性駅員が改札していた。この駅は代々、女性駅員を雇っているようである。(歴代の女性の写真が
駅の待合室に飾ってあった)
さて、まず弥彦山に登りたい。ただ、どうやらロープウェイ乗り場は駅から離れているらしく、時間も無いことだしタクシーで
ロープウェイ乗り場へ。610円ナリ。弥彦は温泉地でもあるらしく、温泉饅頭の湯気がもうもうと街にたちこめていた。
タクシーが入れるところから、実際の乗り場まで、10分ほど登り坂を歩く。日頃の運動不足を痛感する今日このごろである。
天気は曇っているが、ロープウェイ乗車。往復1200円なり。乗客は他に家族連れの5人ほど。
山頂到着。いよいよ雪ではなく雨である。標高600mの北陸の山で、冬に雪ではなく雨。やはり暖冬である。
といってもあちこちに積雪が高く積もっているのですが。
勿論見とおしは悪く、麓がかすかに見えるのみ。当然佐渡は見えない。早々に退散。ところで、小生の携帯を見ると、
山頂で受信可能になっていた。恐るべし。
山麓に戻り、弥彦神社を覗いたあと、雨の中、ぶらぶらと駅まで徒歩で戻る。なれない運動で腹が減ったので、
新潟で購入した駅弁を駅の待合室でパクつく。
11時30分弥彦発電車で吉田へ戻り、11時52分柏崎行きに乗り換える。また115系。乗客はまばら。
で、この列車には女性の車掌が乗車していたのであった。
列車は出雲崎から西山へ。徐々に山がちの地形になり、かつ雪が深くなる。小生の「南に行くほど雪は少なくなるだろう」
という予想は見事に外れた。天気は回復し、晴れてきて、残雪に日が映えて気分がいい。
12時56分柏崎着。さてこれから真っ直ぐ大阪へ帰るもいいが、できればどこかでぶらぶらしたい。
次の特急は13時51分発「白鳥」だし、それを逃しても大阪には帰れる。てなわけで柏崎で途中下車。
観光マップを見ると、市の西側の海岸線が絶景とある。普通電車はしばらく無いし、またタクシーを奮発。
運転手によると、最近は道路改良、護岸工事等で昔ながらのいい風景は少なくなった、とのこと。
しかしまあ、景色の良さげなところを通って、とある小駅に。
それは山が海岸に迫っているところで、国道ははるか上を橋を架けて通っている。サケが遡上する小川があり、その脇に
コンクリートの無粋な駅がある。
これが「日本一海に近い駅・青海川駅」である。ここでタクシーを帰す。2600円なり。
さて、無人駅に侵入する。上りホーム(柏崎行き)が波打ち際の10Mほど上にある。風が強く、波は強い。
今日は晴れているが、吹雪のときはすさまじいだろう。
因みに直江津側にはトンネルの穴がぽっかりと空いている。なかなかに不気味な駅である。
直江津方向の海岸を見れば、名無しの滝が海に向かって流れ落ちていた。一方の柏崎方向であるが、小川をはさんで200M
ほど先にやはりトンネルがある。で、複線のトンネルの脇に、単線用と見られるトンネルがあるではないか!
多分北陸線改良で使われなくなった旧線であろう。
寒いことだし、次の列車は15時10分と1時間半もあるので、ドアのある上りホーム待合室へ戻る。で、フト見ると、
1冊のノートと数冊のワープロの冊子がある。 見てみると、埼玉在住の稲田賢さん、という方が、青海川駅の感想をみんなで
共有しようと、ノートブック(とペン)を設置して、ときどき(わざわざ埼玉から)やって来ては ノートが満杯になれば新しいノートに
取り替えているようである。で、満杯のノートについてはワープロ化して希望者に配布の上、過去ログのように青海川駅にも
それぞれ1冊ずつ冊子として常備しているのだ。
みんないろいろなことを書いている。恋人といっしょに来た、ふっと日本海を見たくて来た、悩みがあって来た・・・
スバラシイ!
この青海川の、殺風景にして海しかないすばらしい風景と、この人のふれあいを感じるノート、無人駅のこういう企画に
献身している稲田さんの姿・・・どれもかなりのモノである。
因みにこの駅はドラマ「高校教師」ラストのロケ地だったとか。ノートには数多くの高校教師フリークの記帳があった。
小生はドラマは詳しくないが、おそらくスタッフの中に鉄道ファンがいて、この駅の存在を知ってロケ地に加えたのでは?
勿論小生も、ノートに書いたことは言うまでもない。 この模様は小生のHPでも応援・トレースしていく予定だが、
皆様の中で北陸方面に(特に18キップで)行かれる方、是非青海川駅で途中下車して、 ノートに何か書いていきましょう!
できれば新しいノートブックをその場で寄付すれば喜ばれるんじゃないかな。小生はペンを寄付しときました。
因みに何組かのカップルが車でやってきて記念撮影していた・・・
15時10分の電車に乗りこむ。115系。結構車内は18族で混んでいた。
電車は直江津を目指し進む。雪は青海川付近では少なかったが、直江津に近づくにつれまた深くなった。
15時42分直江津着。このあと特急に乗り換えるもよし、途中下車して春日山へ行くも良し、だが、日本海をのんびり眺めたいので、
富山行普通へ乗り継ぐ。15時44分発と接続は良すぎる位で、空腹なので弁当を買いたかったが、時間が無いかとアセッタ。
ガラガラの急行型車両(465系?)で富山へ。トンネルと日本海の繰り返しである。雪は富山に近づくにつれ少なくなった。
黒部付近でとっぷりと日が暮れる。さすがに大阪に早く帰りたくなる。
富山に近づくにつれ、かなり車内が込んできて、17時42分に富山着。その後17時51分発スーパー雷鳥44号で
大阪へ戻ったのであった。車内はガラガラ。
夜でなにも見えないが、うっすらと見る限り、福井の方が富山そして新潟よりも雪が多かったようである。
緯度が北であるほど雪深い、という思い込みを捨てなければ、と痛感した旅であった・・・
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(堤玲子『わが闘争』 これも舞台は柏崎のようです。)
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(笠島駅付近の線路付け替えについての写真。残念ながら青海川付近の旧線の写真はない)
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