このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

小笠原漂流日誌

  1. はじめに
    「小笠原へ行きたい!」きっかけは、Net Newsで読んだ1つの旅行記からでした。 小笠原のきれいな海やすばらしい自然が目の前に浮かぶような、そんな文章を 毎日読み返すうちに小笠原への想いはどんどん募っていきました。 一方仕事は超多忙を極め、結局出発したのは、旅立ちを決意してから実に2年半 後の冬のある日のことでした。

    日程は2月7日から12日です。

    それでは、ごゆっくりお楽しみください。

  2. 出発編

    竹芝客船ターミナル

    雑然としたところかな? と思っていたら、以外とおしゃれな感じの所でした。 9時頃に到着すると、既に搭乗手続きが始まっており、切符と乗船券を引き替え て、名前住所を記入。9時半の乗船開始を待ちます。

    9時半になると乗船券の番号100人区切りで、船に乗り込んでいきます。 ぞろぞろ列になって歩いていって、船の入り口で禁煙・喫煙を申告して番号札を もらいます。この日は、2等はDデッキは使用せずに、Cデッキが禁煙で、Bデ ッキが喫煙、になっていました。 この日の乗船者は380人程度。おがさわら丸ドッグ入りにあわせて、内地に 出てきていた島の人が一斉に帰るそうで、この時期にしては少し多めだそうです。

    おがさわら丸

    10時になって、出発のドラがなるとまもなく船はゆっくりと出航します。 まず目に付くのがレインボーブリッジで、その下をくぐってしばらくすると今度 は羽田から飛び立った飛行機が頭の上をすれすれに飛んでいきます。

    ここでおがさわら丸の船内の様子を紹介しましょう! まずは、売店! ここには島のおみやげや、牛乳パン、お菓子の他に、絵はがき や島のガイドブックや、島に関する本とかも置いてます。電報とかを打ったりも できるようです。

    売店の横には公衆電話があります。カード専用なので、「おーい今から小笠原へ いくんだ、いいだろ〜」とか自慢したい人(笑)はテレカを持参しましょう! ちなみに、この電話、八丈島を過ぎた辺りから小笠原近海までは使用出来ません 自動販売機は、各デッキに何台かあります。ジュースとカップ麺とおつまみが売 ってます。お湯も各デッキに給湯器があり、自由に使えます。

    船内にはシャワー室があり、出向した日の夕方と、次の日の昼間の2回使用する ことができます。ちなみに私は一度も使わなかったので詳細はわかりません。 2等客室は、いわゆるザコ寝タイプです。400人〜500人程度のときは、 比較的余裕があって、体もまっすぐのばせるようです。寝返りは打てませんが、 左右横寝までは大丈夫です。毛布と毛布の隙間は、左右15cmぐらいでした。 ちなみに定員まで積むと、通路まで人があふれるらしく、現在は連休とかでも 定員まで積むことはないそうです。

    客室の棚の上にはテレビがあり、出港直後は小笠原の紹介ビデオが流れていま した。半分寝ながらみてたのですが、ビデオの内容は、詳しくは覚えてません が、島の紹介や、インタビューがあったと思います。 (次回は起きててちゃんと見なければ、、)

    ビデオが終わると、だいたいみんな民放を見てるのですが、恐るべきことに、 夜になって本土が全く見えなくなってもかなりの間放送は写ります。海上って やっぱり電波伝搬がいいのでしょうね。

    船の中を一通り見終わって、14時前頃だったでしょうか? 船室でごろごろ していたら、甲斐船長から「本船左前方にくじらが見えます」と放送がありま した。寝てる人もみんな飛び起きて、プロムナードデッキへダッシュ! 背中と、ブローを2回ほど見ることができました。房総沖にもクジラっている んですねぇ! あとでパパヤ(私が泊まっていた宿)のご主人に聞くと、遠洋 性のマッコウクジラだったそうです。 (ちなみに、冬〜春に小笠原で沿岸にいるのは、ザトウクジラです。)

    その後船はどんどん進み、海の色もだんだん緑から青へと変わっていきます。 右手には伊豆諸島がぽつぽつと見えてきます。そのうちに360度海だけにな って、デッキからはほとんど人がいなくなり、夕日が沈んで夜がやってきます。 夜中に何度か目がさめて、デッキにでてみたのですが月と星と海以外にはなに もありません。月あかりで海がきらきらと光っていました。

    次に目覚めると、朝になってました。朝食を食べてしばらくすると左前方に島 のような、雲のような物見えてきました。この頃になると、一人旅もちょっと 人恋しくなり、いろいろと声をかけてみたくなります。

    わたくし    「あの、、あれって島ですかねぇ」

    謎のおねえさんA「たぶんそうだとおもいますよ」

    わたくし    「あれって、なに島ですかでねぇ?」

    謎のおにいさんB「ケータじゃないですか? 聟島」

    かくして、島らしきものが聟島であることが発覚してだんだん大きく見えてき ました。ちょうど近くに、長い間ずっと双眼鏡をのぞいていたおねえさんがい たので、ちょっとのぞかせてもらいました。このおねえさん、今回の旅行の為 に双眼鏡を買ったとかで、ピントのあわせ方を1から詳しくおしえてくれまし た。島の形は切り立った島が多く、歯のような形の小さな島がたくさん見えま した。

    やがてケータを通り過ぎると、いよいよ目的地父島が見えてきます。ウェザー ステーションを左手に見ながら、船は大きく左に回り込み、いよいよ入港です。 竹芝とちがって港が広いので、ぐるっと方向転換をしながら一気に接岸します。

  3. いよいよ父島へ
    烏帽子岩を左手に見ながら、おがさわら丸は父島二見港へ入港! やってきま した小笠原!気分は亜熱帯「いえいっ!」 (ちなみに私の現住所は、明石市二見町で、わが町にもやはり二見港というの  あるのですが、海のきれいさは比較になりません はい) なにわともあれ、小笠原生活のはじまりです!

    港周辺

    岸壁にはたくさんの人が出迎えにきてくれてます。民宿や旅館の旗を持った人 がたくさんいて、下船する人はまず自分の泊まる所の旗やをさがして移動します。 港の案内書にはいろんな島のパンフレットが置いて有ります。たぶんここでし か手に入らない物が多いので、いっぱい集めておきましょう。(笑) あと、なぜだか案内書の中にコインランドリーがあります。パパヤにもコイン 洗濯機はあるのですが、港のやつは、乾燥機が完備されています。

    トロピカル イン パパヤ

    同室に泊まっていた人曰く、「落ち着ける宿」だそうです。私もその通りだと 思います。ちなみにこの人、仕事を辞めて小笠原へやってきて、かれこれ3週 間ぐらいになるとのことでした。 宿の中は 1階が2部屋、2階が2部屋で、部屋には2段ベッドが4つぐらい あります。あとコンクリートの倉庫の上に小さな部屋が1つありました、ここ には、母島から戻ってきた、新婚旅行のカップルが泊まってた様です。

    風呂とキッチンは1Fに1つ、2Fは各部屋にあります。キッチンは冷蔵庫、 コンロ、水道、お皿、調理器具等があり、調味料も一通りそろっています。 調味料は自由に使ってもいいけど、帰りに何か1つ寄付してってね との事で した。前に泊まった人のお米とか、わりといろいろ残ってました。

    お風呂は夕方までにスタッフの人がたいておいてくれます。公団の住宅みたい なタイプで、追い焚きできます。石鹸は備え付けて有るので、シャンプーさえ 持っていけば大丈夫です。

    食事は、自炊と2食付きを選べるのですが、今回は初めての小笠原だったので 2食付きにしましたがやはり自炊がおすすめですね。 同室に勤続30年休暇でつり三昧に2航海来てるおじさんがいて、「焼きそば たべるか?」と言ってごちそうしてくれました。男の料理って感じで、ちょっ と雑ですが、味も良くておいしかったです。「ごちそうさま」次は私も自炊に しようと思います。 2食付きは3軒ほど隣の食堂に食べにいきます。料理はふつうの料理で割と量 が多くておいしかったです。 ただ時間が決まっているので、朝ゆっくり寝たい人や、夕日が沈むのを見なが たそがれたい人は、ちょっとつらいかもしれません。 自炊のほうは、生もの以外にも、冷凍ピラフやレトルトカレー、玄関あけたら 2分でご飯(笑)みたいなのが売ってるので、たぶんなんとかなるでしょう。 ただ食パンや、野菜類は船が入港したらすぐにで買いに行ったほうがいいです。 調理パン類は、恐るべき事にその日に買っても既に賞味期限が切れています。 カルチャーショックでしたね。ただ、冷凍して持ってくるので、品質は全然問 題ないそうです。

    食料の買い出しは、生協か、スーパー小祝にお世話になるとおもいます。パパ ヤからは、歩いて1〜2分です。品揃えはスーパー小祝のほうが多いような気 がします。まぁ向かい同士なので、両方のぞいてみましょう。

    ホエールウォッチングセンター

    ウェザーステーションの隣に、木造のやぐらのような建物がたっています。こ れがホエールウォッチングセンターです。 手すりの所には、クジラのいろいろなポーズの名前がかいてあります。 船が到着した日の4時頃に、ホエールウォッチング協会主催の、クジラの陸上 観察会をやっていました。まず協会の人がクジラについていろいろ説明してく れて、その後双眼鏡を片手にみんなでクジラを探します。 はっきりいって、陸上からクジラを見ることはあまり期待をしない方がいいか もしれませんが、クジラについていろいろ教えてくれるので、行っておいて損 は無いとおもいます。晴れていれば、きれいな夕日が見られますし。 (※クジラのシーズンは冬なので、夏〜秋にはやっていないと思います。)

    グリーンぺぺのこと

    ガイドブックによると、6月頃の雨上がりにみられることがあるそうなので、 今回は関係ないとおもってたのですが、パパヤのご主人が「行きたい人います か?」と言ったので、「行こう行こう」という話になり、ワゴン車2台に分乗 して行くことになりました。ガジュマルの林のなかをどんどん進んで行きます。 案の定、緑の光はぜんぜんみえません。懐中電灯を持って2手に分かれてさが しますがそのころは乾燥してたので、やっぱり無理か、、と思って引き返そう とした瞬間「あった!!」とスタッフのお兄さんの声。いそいで行ってみると 朽ちた木に3つ、確かに光るきのこが生えていました。きのこ名人のお兄さん に感謝しながら、一同でしばらく眺めていました。

  4. ホエールウォッチング&南島
      小笠原名物と言えば、やっぱりホエールウォッチングと南島。きれいな海で シュノーケリングをしたり、運が良ければイルカとも泳げてしまう!もうこれ は行くしかない! (ちなみに、くじらは冬から春にかけてしか見られないので、ご注意!)

    ホエールウォッチングのこと

    父島では、町役場の向かいにある、ホエールウォッチング協会で、ホエールウ ォッチングボートの紹介を行っています。 私はといいますと、パパヤが行っている1日コースに参加することにしました。

    パパヤの船は、2階デッキのあるクルーザー「ミス・パパヤ」と和船の強襲揚 陸艦(南島上陸に使用する。)「まんぼう」の2隻です。

    この日は、全員「ミス・パパヤ」に乗り込み出発しました。港をでてすぐに、 陸上からクジラ発見の連絡がはいりました。船は発見現場に向かうのですが、 なかなか見つかりません。しばらくして、自称「クジラに命をかけている」お ねえさんが沖を指さして「いたっ!」と叫びました。指さす方向をしばらくみ てると、しばらくしてブロー(潮吹きの事)が上がるのがみえました。 おそるべし、クジラのおねえさん!(ちなみにこのおねえさん、妙にテンショ ンが高く、飲み会の時も一人でとばしておられました。)

    ブローの上がった方へ近寄っていくと、2〜3頭いました。しっぽで水面をぱ しぱし叩いたり、ブローするのを見ながら、1時間ぐらいして、ぼちぼち行こ うか、と離れようとしたそのとき、後ろで「ざっば〜んっ」とクジラが飛びは ねました。いわゆる「ブリーチング」というやつです。 その後は、大サービスで、ヒレで水をたたいたり、まんぼうみたいに、にょき っと顔を水面に出したりして、我々をたのしませてくれました。 先に行ってしまった船の人々にはほんとうに気の毒でした。

    一行は予定を少しオーバーして、南島へと向かいました。この頃からすこし海 が荒れてきました。しばらくして二見湾にさしかかったとき、僚船の「まんぼ う」に乗ってる、スタッフのお兄さんから無線連絡が入りました。 「湾内でハシナガイルカの群をみつけた」との事で、一行は湾内に向かいます。 ふと見ると、船のへさきの辺りに3頭ほどイルカがいます。どうやら船につい て来ているようで、目の前1mぐらいのところを時たま背面になりながら気持 よさそうに泳いでいます。 だんだん数が増えてきたなぁと思いながら、ふと前方をみると、イルカの頭が 10、20、、、いや100以上見えました。大群です。前方のやつは、軽く はねたり、スピンしながら飛んだりしています。なかにはイルカショーのよう に、前1回転するやつもいました。 しかしながら、このハシナガイルカ、人間が水に入るとどこかへ行ってしまう 事が多いらしく、一緒にはあまり泳げません。バンドウイルカなら、一緒に泳 げたのですが、残念。

    そうこうして、大幅に予定をオーバーして、南島へ到着しました。 南島はご存じの通り港がありません。というわけで、鮫池から上陸するのです が、これ又入り口が狭く、ミス・パパヤでは入れないので、ここで強襲揚陸艦 「まんぼう」に乗り換えます。このまんぼう、ふつうの和船なのですが、へさ きにはしけがついていて、このはしけを岩肌に押しつけてひとりづつ飛び移っ ていくのです。 とげとげの岩を上って、砂の丘を越えると目の前に扇池が見えます。 本で見たとおり、トンネルで外海とつながっており、海から波が入ってきます。 ほんとに、海も砂も空も、すべてが美しいところで、思わず子供になってしま い、きゃっきゃ言いながら砂浜を走り回っていました。(後にさよならパーテ ィで指摘される。)

    しばらくしてから、はらごしらえをしてから、同宿の大学の先生と南島の周囲 を囲っている山を、ぐるりと上ることにしました。この先生大学の講師で現在 30歳らしいのですが、若いです。(笑)半ズボンにバンダナが似合ってまし た。私もかなり童顔なので、二人で行動してると、大学のサークルかなにかに 見えると言われてしまいました(笑)山の上から見る周辺の島々や海や扇池は 最高でした。半周して、扇池と外海がつながってるトンネルの真上に腰をかけ て、あしをブラブラさせながらしばらく休憩しました。、結構怖かったですが、 真下を波がざっば〜んと扇池に吹き込む様子はなかなか迫力があっていいもの でした。

    そうこうしているうちに、3時前になり一行は再びくじらを探して海にでまし た。このころになると海がかなり荒れてきてました。特に父島や南島の南側は 波があらくて、「ミスパパヤ」も上下左右前後と、手すりにつかまってないと 振り落とされるのでは?と言うほど揺れました。瀬戸内の浜で育った私は、こ の「うねり」ってやつは無縁だったので、船が上下に何メートルも動いて、近 くにいる船さえ見えなくなってしまうという事に、大変驚きました。目の前に 青い壁が立ちはだかるって感じですね。こんな状態だったので、クジラは何頭 か見つけたのですが、遠いのと波があれてるので早々に切り上げて、兄島瀬戸 の海中公園に向かう事になりました。

    兄島瀬戸は、外海とはうって変わって静かでした。みんな早速ウエットに着替 えましたが、シュノーケリングの経験者がほとんどいなかったので、いまいち 飛び込むのを躊躇してました。私が船の後ろから気合いで飛び込むと、つづい て、どぼっ、どぼっとみんな降りてきました。私も実はと言うと、ウエットや 足ヒレを付けるのは初めて、最初はウエットスーツの浮力にちょっと手間取っ てしまいました。(普段は海パンのみで泳ぐもので)

    水中メガネをかぶって、顔を水につけてみると。!!!びっくりの360度水 族館状態でした。巨大なテーブルサンゴや、大小のカラフルな色の魚や、パイ プウニその他大集合です。ユースに泊まってた人にもらった、パンのかけらを 水の中でほぐしたら、目の前にたくさん魚が集まってきました。ぜんぜん人を 怖がる様子はないどころか、ふつうに泳いでいても、ふっと後ろを振り返ると、 小さな魚がたくさんついてくるではないですか。とにかく海中公園は感動でし た。水中メガネだけでこんな体験ができるなんて、おそるべし小笠原!

    海中公園を最後にこの日の予定を終了し、ミスパパヤは港へと向かいました。 西の空は雲一つもなく、夕焼けがきれいだったので、日が沈むまで海の上から 眺めることになりました。噂通りのきれいな夕焼けでした。こうして、みんな 大満足で予定を大サービスで2時間ほどオーバーして港に帰ってきました。

    お、お金がないっ

    大満足でクジラツアーからかえってきて、郵便局の前にさしかかったときに、 恐るべきことに気づきました。な、なんと今日がおがさわら丸出航日を含めて お金をおろす最後のチャンスだったのです。ツアーが16時終了の予定だった ので、帰ってからおろす予定だったのです。

    さぁ困った! 大ピーンチ!

    大急ぎで計算したら、帰りの船とパパヤの支払いだけはなんとか耐えれそうで すが、おみやげや、東京からの新幹線代がまったくありません。結局どうした かというと、みんなで飲みに行ったときの支払いをカードですませて、現金を 受け取ると言う方法で持ち金を増やして乗り切ったのでした。

    小笠原ではカードはまったく使えないと書いてるガイドブックがありますが 今は使える店が5軒ぐらいあります。とりあえず私が使った実績があるのが パブ「ブーゲン」と、おみやげや「MARUHI」の2軒です。

    くれぐれもこれから行かれる皆さんは注意してくださいね(笑)

  5. 島内観光
    やっぱり、せっかく涼しい時にきたし海もあれていたので、1日は観光に費や すことにしました。島の様子の紹介です。

    飲み屋のこと

    小笠原にはたくさんの飲み屋があります。小笠原までいってわざわざ飲みにに 行かなくても、、と思われるかもしれませんが、地元の人との交流とかあって 結構楽しいです。パパヤで知り合った、人(前述の仕事を辞めてやってきたと いう)の話によると、島の漁師や自衛隊の人、いろんな人と友達になれたそう です。私も誘われて1軒行ってきました。父島の西町の山沿いにある、パブ 「ブーゲン」です。

    店の女の子がみんな、なふだを付けているのが怪しげでしたが、食べ物とかを テーブルに持ってきてくれたときにいろいろ島の話とかしてくれて、なかなか よかったです。島フルーツの盛り合わせとか、島トマトもおいしかったです。

    2次会は、私は次の日がはやかったので、パスしましたが、残りのみんなは、 「かつみ」というお店に行って来たそうです。マスターがすごく楽しいひとで 小笠原音頭を振り付きで教えてくれたとかで、次の日、2次会に参加してた人 達がパパヤの2階でおどってりくるってました(笑)。 私も次は絶対行ってみたいです。

    島内1週

    3日目は、天気が少し悪くて風も強かったので、全てのボートが欠航してたよ うでした。やはり2月は厳しいみたいですね。 そんな天気の中、元バイク乗りの私は、原付を借りて島を回ることにしました。 バイクはパパヤで借りました。新車のJOGでよく走ってくれました。ちなみ に料金は24時間3000円 3泊4日で6000円でした。私は昼頃借りた ので出航の日の午前中も乗ることができて、とても便利でした。 ちなみにガソリンは満タン返しで、西町のはずれにあるスタンドまで入れに行 きます。なんと1リッター190円でした。

    とりあえずこの日はあまり天気がよくなかったので、一通りさらっとまわって 見ようということで、まずオーソドックスに、長崎展望からループトンネルを くぐって長崎展望台〜夜明山〜中央山〜農業センター〜コペペ〜中山峠という 順序でまわってきました。とにかく勾配がきついので、自転車では苦しそうで す。(でも同宿の自転車フリークの大学生は、全部自転車でまわったらしい) 道なりにまわると大体楽しめると思いますが、夜明山はちょっと道をはずれて 100mほど進むと、旧日本軍の陣地らしき建物があって、カラフルにペイン トされてます。例の正面に「愛とは決して後悔しない事」ってかいてあるあれ です。なかなかアートしてたので、思わず写真に撮ってしまいました(笑)

    夜明山から向こうは、左右にびっしりとタコの木が生えていて、なんだか不思 議な感じでした。私はというと、タコの木並木の中をアクセル全快ではしって ました(笑)風がきつくて、この時だけはコートが必要でした。

    農業センターの温室で凍えた体を温めていると、次第に外も晴れてきて海岸の 方へと向かいました。八瀬川沿いの道をずーっと下っていくと、小港海岸に到 着します。ここから先はバイク乗り入れ禁止で、駐輪場にバイクをおいて歩き ます。階段状の山道をしばらく歩くと中山峠につきます。ここの眺めは絶景で すね。この日は、風が強くて尾根上を歩いていると、吹き飛ばされそうでした。 ここから先へ進むと、ジョンビーチ、ジニービーチに行けるのですが、風が強 く、行っても日光浴どころじゃないなと思い引き返しました。次は絶対行って みたい所の一つです。

    帰りは海沿いの道を一気に帰ってきました。境浦の沈没船だいぶ朽ちてました。 木とか生えていてなんか不思議な感じでした。ここもまた暖かい時に来て船の 辺りまで泳いでみたいです。 海沿いの道は広くてきれいで、なかなか快適でした。夏にバイクでとばすと、 さぞかし気持ちがいいでしょうね。私が行ったときは、さむかったです(涙)

  6. いよいよお別れ
    楽しかった小笠原ともいよいよ今晩でお別れ。でもさすが小笠原帰る直前まで 感動させてくれます。

    さよならパーティー

    そうこうしているうちに、小笠原最後の夜となってしまいました。最終日はパ パヤ名物(?)のさよならパーティーがが行われます。 飲み物は各自で用意。会費はたしか2〜3千円ぐらいだったと思いますが、寿 司やウミガメの刺身や焼き鳥その他もろもろで、はっきり言って大満足でした。 ただ、「クジラに命を懸けている」おねえさんの持ってきた「チリビール」だ けは、私の口にはあわないのでした。(笑)

    食べ物だけではなく、あまりしゃべる機会の無かった別室の人とも仲良くなっ たし、みんなで一人づつ自己紹介をしたり、写真を撮ったりして、楽しいひと ときを過ごしました。

    次は2航海行って、ぜひ、見送る方になりたいです。

    出航

    いよいよ出航の日がやってきました。荷物をまとめて出発する前に、パパヤの ご主人が1人づつ記念写真を撮ってくれました。この写真は宿泊した人全員を 撮って、ずっとアルバムに保存してるそうです。次に行ったときに見るのが楽 しみです!

    全員写真を取り終わってから、ワゴン車で港まで送ってもらいました。 島で知り合った人のうち、何人かは次の船で帰るので、港まで見送りに来てく れました。みんなで船の前で記念写真を撮ってたら、ブーゲン(飲み屋)で働 いていた女の子が、手作りおにぎりとお菓子を差し入れしてくれました。真冬 なのに真っ黒に日焼けして、少し照れたような笑顔と白い歯が印象的でした。

    出航時には、島の人達がボートやクルーザー追っかけてきてくれて、見送りし てくれました。灯台付近から海に飛び込んで手を降ってくれるひともいました。 海がものすごく荒れていたのですが、我らがミスパパヤは一番最後までついて きてくれました。波にもみくちゃにされて、転覆するのでは?と心配しました が見事な操船で港へと帰っていきました。そいえば、海上保安庁の安全監視の ゴムボートも、波をかぶって大変そうでしたが、最後には職員の人も大きく手 を振ってくれました。さようならおがさわら!

    帰りは行きとはちがい、知り合いになったみんなと乗り込んだので、なかなか 退屈せずに、行きとはまた違った楽しい旅でした。ただ帰りは海が荒れて船が かなり揺れたので、起きあがっていると気分が悪くなるので、ずっと横になっ ていました。みんな食堂へ行く気力もなく、差し入れにもらったおにぎりが大 活躍してました。私も横になったまま何個かいただきました。

    結局揺れがおさまってきたのは一夜開けた次の日の午後でした。東京に近づい てきても割と暖かくて、みんなデッキでくつろいでました。結局あれだけ揺れ たのですが大した遅れは出ずに、結局竹芝に20分遅れで無事到着しました。

    いよいよお別れ

    長かった旅のいよいよ終わりです。港で自転車の大学生と別れました。彼は 10Km程の道のりをそのまま自転車で帰っていきました。次は駅で横須賀 へ帰るやきそばのおじさんと別れました。一人減り二人減り東京駅についた ときには3人になっていました。ひかりに乗るのは私だけだったのでここか らは一人です。「また小笠原であえたらいいね」手を振って別れました。

  7. 最後に
    小笠原から帰ってきた翌日、5時半に起きて真冬の新潟へ出張にいきました。 いきなり現実の世界に引き戻された感じもします。あの4日間は夢だったの でしょうか?でも、今でも会社の机にはたしかに、あの楽しかった日の写真 が貼られてあります。

    さて次はいつ行こうかなぁ

さていかがでしたか?なにかご感想等ありましたら、ぜひお手紙ください =^^=

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