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燃えよドラゴン




さて、レビューを書くにあたり、最初にどれを取り上げようかと迷ったが、第一回は ブルース・リーの最高傑作
「燃えよドラゴン」を取り上げることとした。
この作品についてはあらゆるサイトでレビューが紹介され、もはや語り尽くされている感があるが、
私は自分が最初にこの作品を見て「スゲー!」と感動した、その感動の理由について書いてみたい。


●おすすめ理由その1
なんと言ってもリーのアクション!
まずはこれだろう。冒頭の試合から始まり、中盤の麻薬工場での格闘シーンと
そのヌンチャクさばき、ラストの鏡の間の決闘まで実に盛りだくさんだ。
なかでもまず注目したいのが最初の試合のシーン。
ここでリーの相手を努めているのは、あの有名なサモ・ハン・キンポー!
有る意味夢の対決的な感じだが、注目して欲しいのはその試合スタイルである。
パンツ一丁にオープンフィンガーグローブ、今や総合格闘技でおなじみのスタイルだが
これを30年前に考えていたのだからすごい。
しかもリーといえばストライカー(打撃系格闘家)というイメージが強いが、この試合では
関節をとって相手を倒し、寝技で試合を決めてしまうのである。
1対1の真剣勝負の場合の寝技・関節技の重要性をこの時点で示していたのである。
今、総合格闘技の選手達はこのシーンとシンクロするような試合をしているが、
彼らの中にもリーのファンは多いらしい。
私には彼らがこのシーンを目標としているように思えてならない。

−そして中盤、オハラとの試合のシーン。−
足を取るオハラにサマーソルトキックをかましたり、観客ごと吹っ飛ばすサイドキック等
見せ場は色々有るが、私がスゲー!と思ったのは、試合の最初に
手を交差しあった状態からパンチを食らわすところである。
構えた状態から次の瞬間にはもう殴っている。
その動きの早さにびっくりたまげた。
普通の人が何かを殴ろうとすれば、
1 構えて
2 振りかぶって(力をためて)
3 殴る

と言った感じになるだろう。この「2」の部分をできるだけ小さくして相手に反応する暇を
与えないのが理想なのだ。
まさにこのシーンはそれを実践している。つまり
「構えて」→「殴る」 になっているのだ。
まさにノーモーションパンチ!私はこのシーンでいっぺんにリーをすごいと思うようになった。
実際にやろうとすれば分かるが、普通の人がやってもただの手打ちにしかならないのだ。

−最大の見せ場、工場のシーン。−
私はラストの鏡の間でのハンとの決闘よりこちらの方が好きだ。
素手で次々と敵を倒し、途中からはあらゆる武器を使いこなす。
そして誰もがあこがれたヌンチャクを振り回すシーンは華麗の一言!
後年「ブルース・リー物語」という映画が作られたが、リー役の俳優は肉体もまあまあだし
クンフーシーンもなんとか見られないことは無かったのだが、決定的に違いすぎたのが
このヌンチャクを振り回すシーンである。まぁ〜遅い遅い…。
(映画自体はそれなりに楽しめたと思う)
今でこそDVDがあるから何度も見て、リーがどのようにヌンチャクを振り回しているか
目で追えるが、初見の時はどう振り回しているか、さっぱりわからなかった。
リーの前で呆然と立っているあの兄ちゃんと同じ心境である。



●おすすめ理由その2
真似しどころ満載!
よくバラエティ等でリーの真似を見たことがある人も多いだろうが、
その殆どはこの映画のなかのシーンである。
宴会等でやれば受けること間違いなしです。(本当か!?)

受けるマネポイント①
オハラを上段蹴りで倒し、ジャンプして踏みつけるシーン
妹を殺され、その復讐を遂げた万感の思いをにじませましょう。
泣きそうな顔で声を出さずに「アワワワワ…」と言えばバッチリ似ます。

受けるマネポイント②
ヌンチャクシーン、ボール紙を丸めて黒のビニールテープで巻き、同じものを
もう一つ作ってつなげば、当たっても痛くないポコポコヌンチャクが出来上がります。
リーになりきって振り回しましょう。
これのおいしいところは、うまく振り回しても、失敗して頭や股に当たっても、
どちらにしてもウケるということです。
最後は片方を脇に挟んで、もう片方の手を前につきだして決めポーズをとり、
「オヮタッ!」と言えば拍手喝采です。

備考:コアなリーファンに受けるマネポイント
弟子に稽古をつけるシーン、リーの熱心なファンなら、
「kick me」から「even when you bow...That's it」までの英語の台詞を全部覚えてるでしょう。
なかでも、超有名な「Don't think feel !」という台詞はウケること必至です。
日本語吹き替えしか見たことがないと言う人は是非英語バージョンを見ましょう。
そしてリーになりきって「どんっ てぃんく! ふぃ〜る」と言って見ましょう。

さぁ、こんなに見所満載の「燃えよドラゴン」。値段もお手頃ですよ!



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