私の父がひまわりの花の原形を作り、毎年、毎年、少しずつ理想のひまわりの花を作り続けてきました。
昨年のひまわりの花は、色火剤の配合、星の大きさなど、いろいろ変えてよりひまわりの花らしくしたいと調整しました。
とくにはなびらの星の大きさと、芯の大きさのバランスに、時間をかけて製作しました。
新作花火と言われるようになって久しいのですが、自分では、菊花型花火以外のもので安全で、芸術性が高く、誰にもわかりやすい花火作りを心がけています。
年毎に、真新しい花火が作られれば良いのですが、諏訪湖大会のような大玉での新作は、思いつきだけではなかなか難しく、数年にわたってじっくりと取り組まなければ納得できるものは作れないと思います。
あせらずに、自らの美意識と価値観、さらに表現の手段である技術を高めながら、数秒で消えてしまう花火に命さえ感ずるような作品を作るために、日々の精進を大切に、また今年の新作に挑戦したいと考えています。
第１５回全国新作花火競技大会プログラムから