このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

吉原町のおもしろ資料


「現代語訳 日本の古典9 西行・山家集 井上靖」より
(編集人:佐藤 昭 [編集委員:井上 靖、円地文子、尾崎秀樹、山本健吉]、1981.7.31、学研発行)


吉野の西行庵


西行は、人里離れたわび住まいをこよなく好んだ。


「山家集」を読み、当地を歩けば、西行が庵を結んだのは曼荼羅寺付近の山の中と考えるのが妥当のようである。

曼荼羅寺の不老松に「久に経てわが後の世を問へよ松・・・」を彷彿とさせてもよいが、不老松は「久の松」ではなかろう。西行法師の時代にもこの松が大師お手植えの松であると伝わっていたのなら、その松に対してこんな失礼な歌は詠めまい。「久の松」はあくまで山里の庵の前にあった名もない松であろう。





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