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☆函館・大沼紀行2003 (実行日:2003年8月24日)  小さな旅日記目次へ      トップページへ     

  

 2003年の8月下旬に、一昨年に続き、3日間ほど北海道南部〜東北北部を旅しました。ここではそのうち1日をかけて函館および近郊をほぼ2年ぶりに旅した記録を、写真を交えて紹介したいと思います。

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2003年8月24日の日曜日、あいにく曇り空の中、函館駅からちょっと離れたホテルを9時半頃に出発した。まずは駅前で市電と函館バスの1日乗車券を1000円で買う。小雨も降りそうな天気ではあまりあちこち歩いてもしょうがないので、午後の天候の回復に期待をかけてひとまず温泉を浴びることにし、市電で谷地頭温泉を目指す。以前も来たことがある温泉だが、今は改装されて2階建ての立派な施設になっている(写真右)。公営の浴場で\370と手頃な値段なのは嬉しい。広々とした浴槽に茶色の湯が溢れて気分がいい。改装後は露天風呂もあってもちろんそちらも堪能。さほどの混雑では無かった。

しばらく休憩してから市電で函館駅前へ戻る。函館駅舎(写真左)はこの6月に改装され、以前の駅舎があった場所は駅前の用地になっている。新しい駅は快適だが、連絡船の面影がすっかり消えてしまったような寂しさも感じる。駅前で以前も世話になった知人と11時半に合流、その後は車での移動となる。食事は回転寿司を希望していたので、知人お勧めの「函太郎」という店へ案内される。駅からはやや離れていそうだがバス便もありそう。函館港とは半島部を挟んで反対側の海沿いで、夜はイカ釣り船の漁火を見ながらすしを食べられるそうで環境の良さは羨ましい限り。値段は1皿200円以上のものが多く、回転寿司としてはやや高めではあるものの、それだけの値打ちはあった。個人的に気に入ったのは「炙りサーモン」。バーナーで炙るのだが焼け方が絶妙で、2皿食べてしまった。活タコやイカなどもさすがに違う。500円の「生ずわいがに」も回転寿司ではなかなか食べられない品で、12〜3皿を堪能。

その後は、一昨年はそばを通り過ぎただけの大沼方面へ、函館新道を経由して行く。列車からはしばしば小沼・大沼と駒ケ岳の景色を眺めていて、好きな車窓の1つだが、車でトンネルを抜けて高い位置から見下ろす眺めもいい。天候も午前中よりは回復してきたようだ。大沼駅近くに一昨年立ち寄ったひまわり畑(写真右)があるので再訪を志すと、大きな看板も出ていたりでかなりメジャーになったようで、実際、車もたくさん止まっていて見物客も格段に多かった。面積もちょっと増えた感じで、陽のあたる方向から見るとなかなか見事。ひまわり以外の花も植えられているようだ。

続いて大沼の湖岸を1周する道路に出ると、湖岸は案外アップダウンが多く、サイクリングだと案外きつそうだ(^^;)。湖岸の大半は森で、ところどころにキャンプ場などがあり、木の間から湖畔が垣間見える感じ(写真下)である。


途中のこんなところに?と思うような場所に喫茶店(写真右)があると聞いていたので立ち寄る。周囲は森と大沼しかなく、確かにびっくりする環境であるが、お客さんはけっこう多く、口コミで評判が伝わっているのだろう。ケーキセットで一息つく。実は函館本線がすぐ近くを通っており、「スーパー北斗」が行き交うのが窓から見通せた。

 
大沼公園へ向かい、比較的人の少ない方から散策をする。以前来たことがある場所だが、ちょっと場所を外すだけで格段にひとけが少ない。駒ケ岳の見える位置(写真右)まで往復する。晴れ間が覗き始めたものの、あいにく山頂までは見通せないが、のびやかな眺めである。そういえばこの前後、時間的な順序は忘れたが(^^;)大沼公園駅前は驚くほど真新しい店が増えていて、本州で言うと一昔前の清里...とまではいかなくてもそれに近い感じの建物が多いな、という印象でもあった。駅前のだんご屋さんだけは昔(私が初めて北海道へ来た時。約20年前)からあったが、建物は新しくなっているようだ。

函館へ戻る途中、同行者もまだ行ったことがない、という比較的新しいポイント、「道南四季の杜公園」へ立ち寄る。公立はこだて未来大学の近くで、函館市街が見下ろせる丘陵地帯に造成されていて、まだ予定の4分の1くらいしか出来上がっていないようだが、四季折々の花がゆるやかな斜面に植えられていたり、アウトドアには向いた場所で、家族連れでピクニック、というのには向いているようだ。全体が出来上がると相当な規模になりそうで、函館郊外でこれだけの場所が確保できることに北海道の広さを思った。おそらく本州からの旅行客でここに来た人はまだ少ないかもしれない。

市街に戻り、知人の仕事の都合もあり、五稜郭電停前で降ろしてもらった。忙しい中に案内して下さったことに多謝。ここからはふたたび市電の1日券で函館駅前へ戻り、この日は駅近くの手頃な宿が空いていたのでまずはチェックイン。荷物を置いてから市電で十字街へ移動、観光化が進んでいたこともあってこれまでちょっと敬遠していた赤レンガの倉庫群や明治館などの周辺を散策。ちょうどいいタイミングで日が暮れてきて、天候も回復してきたせいか見事な夕焼けが見え、景色が映えた。完全に晴れていなかったので雲が多い分、夕暮れの赤い光が散らされて見事な色合いだった。

  
いったんホテルへ戻り、市内で食事をするうち天候は更に回復し、ようやく函館山の山頂が見通せるようになったので、これもいかにも観光客ではあるけど函館山の夜景(表夜景)を見ることにし、1日乗車券で乗れるバスで山頂へ向かう。ちょうど席が埋まる程度の乗りで、登山道から悠々と夜景のポイントを見ることが出来る。山頂付近は貸しきりバスを尻目に路線バス優先になっていて気分がいい(笑)。バスの乗り具合に比してびっくりするほど多くのお客さんで展望台は溢れかえっていた。一昨年の昼間に来たときとは大違いである。もっともそれに値するだけの見事な夜景であった。陸地がくびれた形になっていて、両側が海、そして漁火、という配置の妙にも見事さの理由があるのだろう。函館山に関する限り、自分は天気には非常に恵まれている(^^;)。1時間ほど場所をかえて眺めていた。(写真下の2枚)
   
帰りのバスは途中で下車し、ライトアップされた明治館などを眺めながら宿へ戻り、新装間もない駅の2階から駅構内を眺める。連絡船があった頃の名残で線路が海に向かってまっすぐになるように曲がった形のホームになっているのもいかにも函館らしい風景だなと思う。
明日はホテル真ん前の朝市を眺めてからの出発になりそうだ。

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