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☆区名決定への疑問とこれからの地名    (2002/09/30)    区名疑問・目次     トップページへ    別館TOP

浦和・与野・大宮の三市合併から政令指定都市への移行に伴う区制の実施で、すでに住民対象に区名投票が実施されていました。新聞報道によれば9月25日の区名選定委員会で集計され、それぞれの区で「浦和」「与野」「大宮」またはそれを含む名称が1位となっていました。それぞれの市名を大切に思う人も多いし、自然な結果だなと思ったものです。ほとんどの区予定地域で1位が圧倒的に差をつけているし、おそらくそのまま1位がすんなり決まるだろう、と予想していました。

ところが、9月30日づけのTV埼玉のニュース報道によれば、選定委員会の最終案ではもとの市名を残すのは「C区→大宮区」と「G区→浦和区」のみで、あとは「西区」「北区」「南区」「緑区」など旧市名や地名とは全く無関係な名称になっています。正直なところ愕然としました。たしかに区名の投票に関しては、無条件で1位をそのまま区名案とするわけではないことが記されているものの、ここまで住民の多くの意見を無視した結果になったではいったい何のための投票だったのか、という気もしてきます。

とりわけ納得がいかないのは、「E区」で「与野」という名前を残さなかったことです(最終案では「中央区」)。何だかなるべく以前の市名は残さないようにしたのではないかとすら思えてきます。歴史的資産としての地名をここまで軽視していいのでしょうか。今まであった街を取り壊して全部作り直せ、とでもいうような行政の横暴すら感じます。浦和と大宮にしても、中心部に近いところには残したものの、これまで浦和と呼び習わしてきた場所に突然、別の名前が割り込んできたようで釈然としません。

私個人としては市に訴えたいことがいろいろありすぎる状態なので何らかの意思表示をする可能性もありますが、それはそれとして、これまで受け継いできた大切な地名を消し去ってしまわないためにも、行政区の如何に関わらず、一住民としては「浦和」「与野」「大宮」という名前を積極的に使っていきたいと思うし、それに共感してくださる方が多ければとても嬉しいです。そしてそういう人がたくさんいれば、これからもそれらの馴染み深い、歴史的資産としての地名を実質的に維持し、活用していけると考えています。 

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