このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

994年(正暦5)都の悪疫退散を祈り、御輿を造営し紫野御霊会を営んだのが
今宮神社の起りである。現在の社殿は1902年(明治35)の再建。
4月第2日曜のやすらい祭は京の三大奇祭の一つ。
建立:創建 994(正暦5)年(平安時代)、現社殿 1902(明治35)年

疫病の神として信仰が厚い、正暦5年(994)に船岡山に創立されたといい、
長保2年(1000)に、現在地に移転された。

本殿の西にはスサノヲノミコトを祀る疫神社があるが、今宮神社がこの地に
移転される以前からあったといい、古い宮がもともとここにあったから、
移転してきたこの宮は、現在の宮ということで、”今宮神社”という名称になった。

京都市北区紫野今宮町

楼門

本殿

古くから神占石ともいわれ、病弱な者はこの石に心を込めて病気平癒を祈り、
軽く手のひらで石を撫で、身体の悪いところを摩れば健康回復を早めると伝わる。

また、重軽石ともいわれ、まず軽く手のひらで三度石を打って持ち上げると
たいそう重くなり、再度願い事を込めて三度手のひらで撫でて持ち上げ、
軽くなれば願いが成就すると言い伝えられている。

この石が阿呆賢さん

「わたしらが小さい頃は、”あほ、あほ、あほ”って言ったら重くなり、
”賢い、賢い、賢い”って言ったら軽くなったで」
と、この神社の近くに昔から暮らしているおばさんが教えてくれた。

阿呆(あほ)賢い(かしこい)
そうか、だからこの石は阿呆賢さんか! 納得、納得。

早速、僕も試してみた。
結果は言い伝えのとおり、叩いた時より、撫でてやったときの方が軽く感じた。
思わず興奮した。

でも、順番が逆だったらどうかな、まず撫でて持ち上げ、それから
叩いて持ち上げたとしたら、逆の結果だったかもしれないな。

何も情報がない状態で持ち上げたときに感じる重さ(叩いて持ち上げたとき)と、
ある程度の重さを理解したうえで持ち上げたときに感じる重さ(撫でて持ち上げたとき)では、
やっぱり持ち上げるときの心構えが違うから、2回目に(撫でて)持ち上げたときの方が
軽く感じちゃうのかな、と冷静に思ったりもした。

今宮神社門前に2軒のあぶり餅屋が向かい合わせにある。

時代劇のセットのようなこの通りで、互いの店が客引き合戦をする。
その様子を見ているだけでも楽しい。

古くから今宮神社の名物である”あぶり餅”。
これを食べると疫病にかからないと言い伝えられてきました。

これが”あぶり餅”

もち米を蒸した後、親指ほどの大きさにちぎってはきなこをつけ、
竹串に刺してから炭火で焼き、白味噌のタレをつけていただく。

一部の竹串は今宮神社に奉納されたものを使っているらしい。

やすらい祭当日は、今宮神社にもあぶり餅が供えられる。

1人前で15本。 じつにうまい!!

昔ながらの店構え。
行き交う人々に、にこやかに声をかける。

店先で餅を焼き上げる。
こちらのお店では、400年以上にわたり、女性がのれんを守ってきた。

店の雰囲気、あぶり餅の味、とにかくおすすめです。
今宮神社参拝の折には、ぜひお立ち寄りを!!

今宮神社(いまみやじんじゃ)

今宮の奇石 阿呆賢(あほかし)さん

あぶり餅

楼門
本殿
阿呆賢さん
阿呆賢さん
あぶり餅
あぶり餅
かざりや
かざりや

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