このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

CANBOYとボトリングシステム静甲株式会社


① 
CANBOYとは?

 皆さんはCANBOYという名前を耳にしたことがありますか?きっとあると思います。CANBOYとは空き缶を回収する機械の商品名。テレビCMで流れているのを目にした事があると思います。

 さてこのCANBOY。これはこの東高のすぐ近く、天神町に本社のある『静甲』という会社がつくっているのです。

 私達はこのCANBOYに興味を持ち、『静甲』を訪ねることにしました。





② 
CANBOYの種類
 

 CANBOYと一言でいっても、Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅴ Ⅵの五つのタイプがあります。Ⅰが開発されたのは平成2年の10月。開発のきっかけとなったのは、平成元年の10月に行われた『海岸ごみ清掃支援システム開発コンテスト』でした。このコンテストに海岸清掃用機械TANK530』を開発出展し、ハード大賞を受賞したことが環境機器の開発へとつながったのでした。

 空き缶自動選別回収機CANBOYⅠの開発後、平成4年1月には、改良された空き缶高速自動減容機(大量処理機)CANBOYⅡが開発され、その後も平成47月にⅢ、平成710月にはⅤが開発されて、今ではⅥも活躍しています。





 CANBOY開発の苦労

CANBOYが製作、改良されていく上でもっとも大変だったのは、実はいたずら対策だったそうです。街頭に置きっぱなしにされるCANBOYには缶以外の異物が入れられたりすることが多々ありました。一時は週に3回も、修理や改善に通ったことがあったそうです。

 当然当初から多少のいたずらは想定され、対策がいろいろと練られていました。
例えば、CANBOYに、もしビンやスプレー缶などが入れられて、間違って潰すなどしてしまったらこれは大変なことです。そのような事のないようにプレスする力をうまく調整する安全装置がつけられました。この安全性によって自治体からの受注が増え、CANBOYを広める大きな要因となりました。

 
自治体の中には、カード式のCANBOYの設置をしたところもありました。カード式のCANBOYとは、所定のカードを差し込んで空き缶を入れると、カードにマークがつき、それを集めると図書券と引き換えてくれる、というものです。地域の人々が空き缶回収を習慣にしやすいということで、好評だったそうです。

 また、最新のCANBOYⅥは、缶とペットボトルの両方の回収ができます。型も、Ⅰに比べるとスッキリしていて自動販売機と同じ大きさです。
このように、CANBOYシリーズには様々な工夫がされてきたのです。




④ CANBOYの仲間

CANBOYと似たもので、『デポジット式紙カップ回収機』というものがあります。これはある企業の紙コップ飲料の自動販売機用として開発されたもので、その企業の紙コップのみに反応し、紙コップを回収すると10円払い戻される、というものです。紙コップのポイ捨て防止に役立っています。






⑤ CANBOY以外の仕事

このように、「靜甲」では環境機器の開発がなされ、環境破壊の防止に貢献しています。しかし、環境機器の開発というのは、「靜甲」が行っている開発のごく一部でしかなく、実は主として行っていることが別にあったのです。


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