このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

名馬・あの瞬間

平成13年「関屋記念」
優勝馬マグナーテン

 新潟競馬場は、平成13年に完成した大規模な改修工事によって、日本一 広いコースを持つ競馬場になりました。芝の外回りのゴール前の直線が 659mもあり、一周も2223mあります。

 しかも、スパイラルカーブの導入によって、各コーナーを回るときに スピードが落ちないという特徴もあり、芝の状態がいいときは、日本で一番 時計の出る競馬場でもあります。

 そんな新新潟競馬場の申し子ともいうべき存在だったのが、 新潟の芝外回りで行われる重賞「関屋記念」を2連覇したマグナーテンでした。

 改修後の新潟競馬場芝外回りコースは、上にも書いたように長い直線& スピードの落ちないコーナーなうえに、高低差のない平坦なコースという こともあって、とにかく先行馬がスピードでそのまんま押し切るという勝ちパターンが 多いです。そんなコースの特徴にマッチしていたのが、マグナーテンの脚質でした。

 マグナーテンの勝ちパターンは、とにかく先行してスピードで押し切る という競馬。この年の「関屋記念」も、逃げるクリスザブレイヴを 2番手でマークすると、直線の半ば過ぎで満を持してスパート。

 そして、粘るクリスザブレイヴを振り切って、先頭でゴールイン。 勝ち時計の1分31秒8は、その2年前にリワードニンファが出した 1分31秒6の当時の日本レコード(&レースレコード)には及びませんでしたが、 それでも馬場改修後のレコードタイム(正確には「基準タイム」でした。)

 そんなわけで、この年の「関屋記念」は、マグナーテンの独壇場となった 結果だったのですが、実は私は1番人気だったエイシンプレストンを応援していました。

 そのエイシンの最大のライバルだと思っていたのが、スティンガーと ネイティヴハートの2頭でした。この3頭は揃って追い込み馬。なもんで、 道中は先行したクリスザブレイヴ、マグナーテンの2頭からはかなり離れた 後方を追走する形でした。

 それでも、直線の長い新潟ならゆっくりいっても差し切れるだろうなぁと 思いながら見ていたのですが、最後の直線は3頭一緒になって猛烈な 追い込みを見せるものの、前を行っていた2頭を捕らえることができずに 揃って敗戦。その中では、私の本命のエイシンプレストンが頑張って 3着に入ってくれたのですが、新しい新潟コースは馬場状態がいいと、 どんなに最後の直線が長くっても前に行ってる馬の方が有利なんだなって 痛感した瞬間でした。

 ちなみに、もう1頭注目していた馬がいました。過去3年で2回この レースに優勝していたダイワテキサスです。3年前の平成10年の時は 旧新潟コースでの優勝。そして前年の平成12年の時は福島競馬場での 優勝ということで、史上初(?)の同一重賞を違うコースで3回優勝する という快挙がかかっていたのですが、61kgの酷量が応えたのか 伸びを欠いて6着に敗戦・・・。残念な結果でした。

 勝ったマグナーテンは、翌年の「関屋記念」も優勝。それだけなく、 改修後の新潟コースは4戦4勝という相性の良さで、本当に新潟が得意な 馬だったんだなって印象に残っています。

 他に重賞は「毎日王冠」や「アメリカジョッキークラブカップ」も 勝っていて、G1勝ちこそありませんでしたが、中距離戦線で 大活躍した馬でした。

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