このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

聖橋とは

 JR中央線と総武線の「御茶ノ水」駅は、「神田川」のすぐ真横にあります。

 当然、駅から出て、川の向こうに行こうと思ったら、この神田川を越えなければ ならないのですが、この辺りは、川が周りの土地と比べて、物凄く低い位置を流れているため、その 川に架かる橋は、必然的に水面からかなり高い位置にあります。

 御茶ノ水駅の前には、神田川の上流部にある「御茶ノ水橋」と、下流部にある「聖橋 (ひじりばし)」の2つの橋があるのですが、どちらも、水面から物凄く 離れたところに架かっている橋なので、橋の上から見た景色は抜群に良いです!

 その中でも、下流部にある「聖橋」は、すぐ下に地下鉄の丸ノ内線が、神田川を渡るため だけに地上に姿を現す場面を見下ろすことができ、また遠くには、 レトロな雰囲気を残す万世橋付近や秋葉原の電気街も 見ることができて、観光名所にもなっているところです。

 私にとって、この橋からの景色の使用シーンとして、まず真っ先に浮かぶのは、 「ウルトラQ」の第11話「バルンガ」での使用場面です。

 この回では、最後にわずか1カットだけでしたが、「ウルトラQ」撮影当時の 聖橋から見た神田川の景色が登場してきます。今から40年以上も前に撮った映像 なのですが、川を渡る丸ノ内線の雰囲気など、橋の上の電車の形こそ変わってしまいましたが、 橋の雰囲気は全くと言っていいほど変わっていないのが凄いなと思って、紹介してみました。




聖橋から見た神田川
(1)「ウルトラQ」第11話での登場場面と同じような構図で撮ってみました。 写真の真ん中を流れている川が「神田川」で、その上を走っているのが、東京メトロ 丸ノ内線です。

 撮影当時と比べると、まず川の両サイドのビルの高さ、密度が変わっているところが 大きな違いですが、全体的な川と橋との雰囲気は、当時とほとんど変わっていないと思います。  
 
 
神田川その2(2)「ウルトラQ」では、地下鉄丸ノ内線が、右側のトンネルから出てきて、 また、写真真ん中奥の緑色の橋から、右側に ある御茶ノ水駅に、JR総武線が一緒に走ってくるという画がオンエアされましたが、 実際にそのようなタイミングの良さはなかなか来なかったもんで、とりあえず、 丸ノ内線と総武線(写真右側に小さく写っている、黄色い線の入った電車です) が両方写ってる写真を載っけてみました。

 丸ノ内線も総武線も、撮影当時とは車両の形が変わっています。また、作品が 白黒フィルムなのでわかりにくいですが、車両の色も現在とは違っているんですね。 丸ノ内線の方は、赤いボディに白いライン、総武線に至っては前面茶色というのが、 撮影当時の両線の色でした。

 ちなみに、写真には写ってませんが、総武線と丸ノ内線の間にある線路が、JR中央線の 線路です。
 
 
聖橋遠景(3)1本上流にある「御茶ノ水橋」から撮った「聖橋」の遠景です。この橋を遠くから 見ても、いい画が撮れるな〜と、自分ではお気に入りのスポットです。

 ちなみに、右側に移っている赤い電車がJR中央線です。

 あと、余談になりますが、「ウルトラQ」第11話では、この橋からのカットは、 ありとあらゆるエネルギーを吸い取って、東京中のエネルギーの 供給をストップさせていた怪獣バルンガが、地球を去ったことで、エネルギーの供給が復活し、そのために停まっていた 電車が動き出したという場面で使用されました。

 ただ、使われたカットが、ただ単に橋を渡る電車の静止画からスタートし、 その後、急に電車が動き出すという使い方をしたもんだから、最初その画を見たとき、 、「編集ミス?」 とか思ってしまいました。ってか、ずっとそう思っていて・・・、停まっていた電車が 動き出した、っていう本来の意図を全く読み取ることができなかったです・・・。
 
 


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