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  大阪プロレス後楽園大会レポ
2001年12月16日(東京・後楽園ホール)  
    

メインイベント 6人タッグマッチ(60分1本)

 スペル・デルフィン、くいしんぼう仮面、カーラ(日向あずみ)VSザ・モモタロウ、えべっさん、ポリス・ウ〜メン

 大阪プロレスが他のプロレス団体と極端に違う点。

 それは、大阪名物の吉本新喜劇を彷彿とさせるような、お約束的なギャグが 満載のお笑いプロレス。

 ということで、セミファイナルがマジな方の大阪プロレスなら、この試合は お笑いな方の「This is 大阪プロレス!」って感じの試合でした。

 僕は今回、大阪プロレスが東京にやってくる、と聞いたとき、できれば 普段大阪でやってるようなカードを見せて欲しい、って思ってたら、まさに 大阪プロレスの定番のえべっさんVSくいしんぼうばかりか、ポリスウ〜メン までつけてくれて、本当に嬉しかったです。

 でもって、唯一の不安な点だった初登場のザ・モモタロウ。 

 これは、その昔デルフィンがやっていたキャラのリメーク版なのですが、 中身が誰なのか?を考えたときに、この日のカードからその名前がなかった あの男なのかどうか、がかなり重要でした。

 で、実際に出てみると、大方の予想通り、というか、 期待通りというか、体型的、技術的に見て、元シュートボクサーのあの男 だったわけで、見事期待に応えてくれました。

 この試合、入場時間が予想通り長かった。

 まず初めに登場したのが、ポリスウ〜メン。

 昔懐かしのポリスメ〜ンの妹ということで、ポリスメ〜ンを思い出させるような MC&SEで入場。

 続いては、入場シーンが長いので有名なえべっさん。

 いつものように、賽銭箱を掲げて入場してくると、お客さんが待ってました とばかりにえべっさんに殺到。

 いつものデルフィンアリーナとは比べ物にならないくらい広い後楽園の リングサイドなので、リングの周りを1周するのにものすごい時間がかかって しまい、途中でBGMが終わってしまうというハプニングもありました。

 先に入場したポリスウ〜メンは、最初は手拍子をしていたのですが、途中で 疲れてしまい3億円の入ったジュラルミンケースに腰掛けたり、リングサイドに 陣取ったカメラマンの注文に応えてポーズを取ったりと、本当に長〜い、長〜い 入場シーン。 下手すると、この間に1試合終わってしまいますね。

 ま、それでも、僕は後ろの方の席だったこともあって、この行事には参加せず、 ただじっと大阪プロレス名物のえべっさんの入場式を見てました。

 で、やっとえべっさんがリングインすると、続いての登場のモモタロウは、 もの凄い速さでダッシュしての入場だったので、これは本当に好対照でした。

 その後、「VIPER RSR」のヒロイン「カーラ」の衣装を着た日向が入場。

 そして、えべっさんのライバルのくいしんぼう仮面の入場。

 こちらも、いつものようにリングの周りを回って、お菓子の首飾りを もらって回ったのですが、これも本当にものすごい数で、くいしんぼうの 顔が半分くらい隠れてました。

 でもって、入場するとコーナーに昇ってお休みのくいしんぼうの後、最後に デルフィンが入場して、いよいよ試合開始。  最初に入場したポリスウ〜メンは、一体何分間待たされんだろう?

 先発は、えべっさんとくいしんぼう。

 ということで、これまた大阪プロレス名物のコール合戦が。

 最初は、ものすごい「くいしんぼう」コール。

 それに気を悪くしたえべっさんが、 すねてリングから降りようとすると、今度は大「えべっさん」コール。

 で、気をよくしてリングに戻ってくると、最後はなぜか松井レフェリーへの「松井」 コール。

 松井レフェリーが、恥ずかしそうに照れていたのが良かったです。

 その後、えべっさんとくいしんぼうが戦うのですが、最初はいつものように フェイント合戦から始まって、次第にエスカレートするとお互いすれ違うだけ になり、それで疲れてタッチを求めに行くと、「ちゃんと戦え!」と注意されて しまいました。

 だもんで、相手と向き合うと、今度は「やる気のないプロレス」を展開。

 ネタは新日本の蝶野選手が良くやる、最初殴り合ったあと、相手にロープに 飛べと指示して、帰ってきたところをタックルで受け止め合い、最後は ロープに飛んだ選手が帰ってくるところにケンカキックを決めて、マッスル・ポーズ。

 というもので、それを殴るのは触る程度、ロープに飛ぶのは走るのではなく 歩いてで、しかもロープまで行かずに戻ってくる、タックル合戦はただぶつかる だけ、ケンカキックをくらって吹っ飛ぶのももの凄いスローモーションで、 これはマジでおかしかったです。
(なのに、最後のえべっさんのマッスルポーズだけは、きちんと決まってました。)

 で、こっからいよいよマジな展開で、お互いに相手の手を取り合ったかと 思いきや・・・、手首を極められたえべっさんが、自分の体を捻ってそれを 外そうとしたら、逆に回ってしまって余計極められたり、お互いに手首を 取り合っているうちにダンスになってしまい、最後はえべっさんがくいしんぼうを 抱きかかえてポーズとなったりで、これぞ大阪プロ名物のえべっさんVS くいしんぼうって展開でのスタートでした。

 そんな事をしてるうちに、5分が経過。 この場内アナウンスに、またまた 大爆笑。

 その後、デルフィンVSモモタロウ、日向VSポリスウ〜メンがマジな技での 攻防を見せた後、ポリスウ〜メンに変わってえべっさんがリングイン。

 対するは日向ということで、ここはもちろん、えべっさんのセクハラ攻撃。

 の前に、日向も逃げようと味方にタッチを求めたのですが、見事に拒否されて しまい、いよいよある意味一番楽しみな組み合わせのえべっさんVS日向の 展開に。

 まずは、えべっさんが日向を捕まえて、女子プロレスでよくやる基本的な 動きを実践。

 ロープにぶつけて後ろに倒すと、倒れたところにケンカキック、でもって 相手を起こしてコーナーに振ると、帰ってきたところを髪を掴んで投げ飛ばし、 最後フォールの体勢に入ったところを、相手選手がブリッジで返す、という、 いわば新人が受け身を覚えるためにやるような攻防を実践。

 それに対して、日向も同じことをしたので、会場からはこれを受けてるえべっさんの 姿に大爆笑。 髪を掴んでの投げの所では、「髪の毛がないぞ!」のヤジが 飛んだり、最後のブリッジで返すのが妙におかしかったりで、これも笑えました。

 そしていよいよ、えべっさんの大好きなセクハラ攻撃が炸裂。

 日向の胸をもんだ後、お得意なダンスと見せかけて日向を押し倒すえべっさん。

 そこですかさず、敵味方関係なくカットに入ってくる両陣営。

 それでもめげないえべっさんは、続いて味方のポリスウ〜メンも押し倒した のですが、ここでは両チームの選手だけでなく、レフェリーやセコンドの選手 まで入ってきて、みんなでストンピング。

 これも笑えました。

 この後も大阪プロレス的なお笑いプロレスが大全開。

 倒れた選手に順番に首4の字をかけていった場面では、最後に入ったえべっさん は、最初に技をかけられたくいしんぼうの足を取って、逆エビ固めにトライ。

 それに失敗すると、今度はサソリ固めにトライしたところ、見事に(?) 全選手が裏返って成功。 でもって、一番先頭にいたデルフィンが、ロープに エスケープして、またまた大爆笑。

 再びえべっさんVSくいしんぼうになると、えべっさんが持ちネタの 新日本の武藤選手の物まねを披露。

 そして、コーナーにくいしんぼうを追い込んだえべっさんチームが、連係プレー ということで、まずはポリスウ〜メンがえべっさんのアシストでくいしんぼうを 攻撃。

 続いて、モモタロウもえべっさんのアシストでくいしんぼうに突っ込んで いくと、それを足を出して迎え撃つくいしんぼう。

 それを避けられなかったモモタロウが、ダメージを残してフラフラしてると、 また「もう1回行け〜!」と、くいしんぼうに向かってモモタロウを振る えべっさん。

 それも失敗すると、またモモタロウをくいしんぼうに向かって振るえべっさん、 それも失敗すると、またまたモモタロウをくいしんぼうに向かって振ろうと したら、「お前が行け!」と、モモタロウに切り替えされて、今度はえべっさんが 突っ込むのかな〜、って思いきや、やっぱり体を入れ替えて、モモタロウを くいしんぼうに向かって振り、案の定、モモタロウはくいしんぼうに蹴られる ことに・・・。

 ということで、ここでかなりモモタロウとえべっさんの仲が悪くなって しまいました。

 試合の方は、こんなお笑いが中心の攻防の中でも、各選手がそれぞれに 見せ場を作って、技でも魅せてくれました。

 中でも、モモタロウの打撃技、くいしんぼうの空中技は凄かったです。

 最後は、今度はデルフィンをコーナーに追い込んだえべっさんが、さっきと 同じようにモモタロウとの連係プレーを試みるのですが、さっきと同じ展開で モモタロウを何度もデルフィンに向かって振るのですが、やっぱり失敗。

 度重なる失敗に、ついに怒ったモモタロウが、ここでえべっさんに怒りの シャイニングウィザード。

 この仲間割れに乗じて、最後はくいしんぼうの関空トルネードが決まり、 見事にデルフィンチームの勝利。

 モモタロウも、一緒になって喜んでたのが印象に残りました。

 試合後は、負けたえべっさんがマイクで挨拶。

 「今日は、わしの『ウルトラ、スーパー、なんとかかんとか(この辺は忘れた) だっふんだぁ!』で、勝ちましたが・・・、」

 って言ったら、「君、負けたやないか。」と突っ込みが。

 で、さっき裏切ったモモタロウに対し、「君、どっちの味方なんや?」 って問いかけたあと、お客さんに、「あれ、わしは悪くないのよね?  失敗したのはわしやない。」と説明。

 う〜ん、確かに・・・。

 ま、そんなことを言った後、モモタロウと仲直り。

 最後は、「こんなに客が入るなら、毎日でも後楽園でやりたいわ。」

 デルフィンも、「この中から毎週10人でいいから、大阪に来てくれ。」

 ということで、本当におもしろかったこの1戦、こんなんが見れるんなら、 大阪に行って、まだまだ見てみたいです。

 

 
スペル・デルフィン
くいしんぼう仮面
カーラ(日向あずみ)
17分47秒
関空トルネード
からの片エビ固め
ザ・モモタロウ
えべっさん
ポリスウ〜メン
 

 


 試合後は、リングサイドで選手がサインをしているのが見えたので、リングサイドまで 降りていって、僕もサインをもらうことに。

 まずは、この日大活躍のえべっさんにサインをもらった後、ミラクルマン、 デメキンにもサインをしてもらいました。
(店長もいたんだけど、撤収作業が進んでいたので、ここら辺で切り上げた 方がいいかな、って思ってパス。)

 で、その後売店に行ってみたら、Gamma、ツバサ、バファローの3選手が、 グッズを売ってました。

 Tシャツ買ってくれたらサインするよ〜、って言ってたんですけど、結局 Tシャツは高いので、今回はパス。

 でも、間近で見れて良かったです。

 そんなわけで、久々に見た大阪プロレスは、前半戦はちょっといまいちな 試合もありましたが、最後の2試合がとっても良かったので、大満足。

 次はやっぱり大阪の「デルフィン・アリーナ」で見てみたいな、って 思いました。

■会場で見つけた「いい!」選手■

 今回は、間違いなくこの日の主役だったえべっさん。

 えべっさんは、その名の通り、七福神の恵比須がモチーフのキャラで、 このえべっさんに賽銭をすると、お金の御利益があるとみたいです。
(で、この御利益は、どうやらギャンブル運が強くなるみたいです。)

 そんなこともあって、いつも入場するときには、賽銭箱を掲げ、賽銭を寄付 してくれた人に対して、笹で頭をなでで回ります。

 ま、そんなキャラなのですが、このえべっさん、マジでおもしろいです。

 くいしんぼう仮面とのお笑い対決は、完全に大阪プロレスの名物で、 大阪プロを見る最大の楽しみが、このえべっさんとくいしんぼうの対決に あるという人もかなりいると思います。

 そして、何と言っても、喋りが上手い!

 なので、初めて見た人でも、いきなりこの人おもしろいぞ!って思わせる だけのキャラをしていると思います。

 で、もう1つのえべっさんの特徴が、セクハラ大好きな人、ということです。

 なので、かなりヒール的なキャラなのですが、全然憎まれることがないのは、 あの顔にあるのかな?

 えべっさんのプロレスは、本当に笑えるので、まだ見たことがない人は、 是非一度見てみて下さい。

 ということで、今回はえべっさんの紹介でした。

  

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