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  JWPキネマ倶楽部大会レポ
2002年2月11日(東京・キネマ倶楽部)  
   
 前回のJWP観戦の時に、この大会のポスターをもらってきた、という理由から、 この日の観戦を決定。

 ・・・したのはいいのですが、当日はちょっと風邪気味で、正直見に 行くかどうか迷いました。

 でも、チケット買ってしまったので、見に行かなきゃ損するぞ、と思い、 気合いと根性で会場へ。

 この日は夕方5時に試合開始だったのですが、会場入りは4時20分頃。

 ということで、先着100人にプレゼントされた、選手からのバレンタイン チョコの抽選権をゲットすることができました。(ちなみに、「52」番。)

 ただ、これはあくまで抽選で貰えるかもしれないという権利をゲットした だけで、実際にもらえるのはこの中の10人だけでした。

 ま、確率10分の1ということで、今までのパターンなら貰えない かな〜って思いつつ、番号札だけもらって、席を探すことに。

 この会場は、リングサイドの何列かをのぞいては、全部自由席、ということで、 前回に続いて、東側の席で観戦することに。 こっちの方が、上に障害物が ないので、見やすいから、というのがその理由です。

 ただ、思いっきり端の席を陣取ったため、これがすっごい寒くって・・・。

 で、結局席には荷物を置いただけで、試合中はずっと立って見てました。  風邪ひきには辛かった・・・。(寒いのがです。)

 その後は、売店に行ってグッズを見て回ることに。

 団扇が何人か売り切れてしまったみたいで、残ってる選手って人気ないのかな、 なんて思いつつ、僕は前回の1/25の板橋大会のビデオを買ってきました。

 NEOのタニー・マウス選手が参戦して、因縁のアキュート冴、じゃなくって、 市川狐火名選手と戦ったのが見てみたかったので。

 この日は祝日、ということで、前回見に行った時に比べて、全然客の 入りが違いました。 昼間に、全日本女子(以下、全女と表記)の試合が 後楽園であり、そこにJWPの春山、米山の両選手が出場したのですが、 そこからのハシゴ組もかなり多かったみたいで、本当に大盛況でした。

 ただ、この昼間の全女の試合で、春山選手が怪我をしてしまったらしく、 もしかしたら試合できないかも、って話を聞いたのですが、その不安が 現実に・・・。

 なんと、春山選手は、鎖骨の骨折ということで、試合ができる状態では なく、第2試合に組まれていたJWPvs全女のタッグマッチ(春山、米山vs 高橋、藤井)は急遽中止に。

 代わって、米山vs藤井のシングルマッチが組まれたのですが、高橋選手の 試合が見たかったので、思いっきり残念・・・。

 で、試合開始なのですが、まずその前に、選手入場式があって、その後に、 春山、高橋の両選手の挨拶。

 ここでは、春山の怪我が治ったら、この会場で春山vs高橋の一戦が組まれる ことが併せて発表されました。

 そこで、高橋選手は、「この、おもしろい形の会場で試合したかったです。」  って言ってました。(これが、なんか印象に残りました。)

 続いて、この日の特別イベントのバレンタインのチョコプレゼントの抽選会。

 これは、先着100人の中から、計10名様に、選手のメッセージ入りの チョコがプレゼントされるというものでしたが、現在のJWPの所属選手は 全部で8人てことで、各選手が1個ずつくじを引いたほか、レフェリーの テッシーさんと、マスコットガールの池野さんもくじ引きに参加しました。

 で、僕はと言うと、予想通りというか、全くかすりもしない大外れ。

 ま、期待はしていなかったので、まったく残念では無かったです・・・。 (ということにしておいて下さい。)


 そして、いよいよ試合開始。

 今回のレポートは、当日かなり風邪気味だったこともあって、ほとんど 集中力がない状態での観戦だったため、かなりアバウトな内容になっちゃってます。 (スイマセンです・・・。)  

第1試合:シングルマッチ(30分1本)

 米山香織 vs 藤井巳幸

 上でも紹介したように、本来なら春山&米山組が、全女の高橋&藤井組と 対戦するはずだったのですが、春山選手が怪我をしてしまったので、急遽 米山vs藤井のシングルが行われました。
(ちなみに、高橋選手は、セコンドで参戦。)

 この2人は、全女のベルト「全日本タッグ」をかけて、戦う予定 (春山、米山vs藤井、西尾)もあったので、その前哨戦という感じでも あったのですが、それも春山の怪我でどうなるかわからないので、ここは 若手同士の一騎打ちという点に注目しました。

 この2人、キャリア的にも、体格的にも藤井が断然有利、って感じで、試合の方は、 全体的に藤井がリードする展開に。

 米山も、得意な攻撃を決めるなど頑張りましたが、最後は藤井が打ち勝つって 感じでエルボーを決め、勝利をゲット。

 結果的に、藤井の意地を見たような試合でした。

藤井巳幸 分 秒
エルボー
米山香織
 

第2試合:タッグマッチ(30分1本)

 コマンド・ボリショイ、渡辺えりか vs カルロス天野、市川狐火名

 当初は、第1試合に組まれてたこのカードですが、JWPvs全女のタッグマッチが 中止になったため、第2試合に繰り上がって行われました。

 この試合の最大の見所は、かつて「関節兄弟」と呼ばれたボリショイと天野 の久々の対決。

 2人の関節技合戦、とっても楽しみでした。

 まずは試合前。

 例によって、思いっきり丁寧に握手する市川。 続いて、天野とボリショイが 握手すると、ボリショイが思いっきり天野の手を握り、天野もそれに お返しとばかり思いっきり握り返すという展開に。 ここで客席からは、 「いい勝負だ!」なんて声も飛ぶほど、これは結構おもしろかったです。

 試合の方は、最初は市川がいつものようにボケまくる展開に。

 ボリショイに対して、「目に物を見せてやる!」と宣言しておきながら、 一発パンチをくらっただけで、「うっ・・・!」と、思いっきり苦しんで、 天野にタッチを求めたりで、会場は大爆笑。

 続いて、ボリショイと天野の場面になると、この間のキネマ倶楽部の時に 足を怪我してた天野に対し、ボリショイが「怪我はどうした?」って 訊くと、「もう治ったから、狙わないで。」っていうやりとりもあり、前半戦は かなりリラックスムード。

 その後も、4人がそれぞれの持ち味を出し合うような感じで進んだのですが、 いつしか試合はボリショイvs天野の展開に。

 ここで、両選手が、関節技合戦を披露。 お互いに裏の裏、先の先を読み合った この攻防は、本当に見ていておもしろかったです。

 膝十字固めをアキレス腱固めで切り返したり、とか、飛びつき腕十字に くるところを、逆に腕十字で返したり、とか、見応え十分でした。

 この間、渡辺と市川は、お互いにカットし合うような感じでやりあっていて、 完璧にボリショイと天野の一騎打ちモードでした。

 しかし、この後、天野が市川とタッチすると、それまでの展開が嘘かのように、 今度は一転してお笑いモードに・・・。

 これが、市川のキャラというか持ち味だからある意味しようがないとは思いますが、 マジな展開が一瞬にしてお笑いになるのはちょっとなぁ・・・。

 それでも、市川も魅せるとこはみせ、ボリショイに対して十字架固めとか、 関節技なんかも披露し、かなり攻め込んだのですが、最後はカウンターの掌底 が決まって、ボリショイの勝利。

 試合後は、天野に対し、また握手を求めるボリショイ。 そして、渡辺にも 何やら耳打ちし、2人して天野に向かって握手を求めていくと、天野もこれは 絶対何か狙ってる、と思ったのか、最初は拒んでいたのですが、コーナーに 追いつめられると、観念して遂に握手。

 と、次の瞬間、ボリショイ&渡辺は、天野の痛めてる足を攻撃。

 最後まで、いろいろと笑わせてもらいました、

 全体的には、お笑いな感じの場面も多かったこの試合ですが、やはり ボリショイvs天野の関節技合戦は見応え十分でした。


 
コマンド・ボリショイ
渡辺えりか
 分 秒
掌底
カルロス天野
市川狐火名
 



 ここで、休憩。 

 そして、恒例となった、マスコットガールの池野さんの告知コーナー。

 これは、相変わらず、たどたどしく、会場から「頑張れ!」って声が掛かってました。

 ま、それは愛嬌ってことで、いよいよ後半戦。  

第3試合:HEART BEAT〜永遠のライバル総当たりリーグ〜 公式戦(30分1本)

 輝優優 vs 倉垣翼

 いよいよ終盤戦を迎えた「永遠のライバル総当たりリーグ戦」。

 両者ともに、これが最終戦。

 ここまでの両選手の星取りはというと、輝は、初戦天野に負けたあと、 日向、宮崎に連勝して現在2勝1敗の勝ち点「4」。

 対する倉垣は、初戦天野に勝ったあと、宮崎、日向に連敗して、1勝2敗の 勝ち点「2」。

 輝は、ここを勝てば勝ち点が「6」になり、3/10有明の決勝戦に進出が 決まるということで、優勝宣言をしている輝としては、負けられないところ。

 対する倉垣も、もしここを勝てば、勝ち点が「4」になって、他の選手の 結果次第では、決勝に残れる芽もあり、またこのリーグ戦の提唱者ってことも あって、なんとか最後は飾りたいということもあり、お互いに負けられない1戦 となりました。

 試合は、静かな展開でスタート。 序盤戦は、お互いにじっくりとグランドで やりあう展開になりました。

 中盤戦になると、両選手とも大技が飛び出し、試合は一気にハイスパートに。

 倉垣が得意の空中殺方を繰り出せば、輝も得意の打撃技で応戦。

 さらに倉垣が自慢のパワーを活かした攻めをみせれば、輝も負けじと 力技を見せたりと、この辺の攻防は見応えがありました。

 しかし、全体的に試合をリードしたのは輝。 特に、膝蹴りやハイキック、 そして必殺のエルボーといった打撃技がヒットしまくり、何度となく倉垣は ダウンする展開に。

 その度に、もうダメかな・・・と思いながら見ていたのですが、倉垣は このピンチをハネ返し、試合は好試合に。

 最後は、輝が、寝た体勢から立っている倉垣の両腕を掴んで、それを両足で 挟んで極めるという関節技で勝利。

 これで、輝は勝ち点が「6」になり、決勝戦進出が決定しました。

 試合後は、倉垣が「このリーグ戦、自分は負けちゃったんですけど、充実 してました。」と言ってから、輝に対して「ありがとう。」って言うと、 輝はちょっとガクッとこけるポーズを取ってから、「充実してた? 勝たなきゃ意味ないんだろ!」ってきつ〜いお言葉を。

 でも、その後に、「次やる時が楽しみだな。」と言って、倉垣と握手。  この辺に、輝が倉垣を認めたのかな、って感じがしました。

輝優優13分34秒
ダブルアームバー
倉垣翼


 そして、メインイベントです。  

メインイベント:HEART BEAT〜永遠のライバル総当たりリーグ〜 公式戦(30分1本)

 日向あずみ vs 宮崎有妃

 この試合も、「永遠のライバル総当たりリーグ戦」でした。

 ここまでの両選手の星取りは、

 日向は、初戦輝に負けたあと、2戦目倉垣に勝って1勝1敗の勝ち点「2」。

 対する宮崎は、初戦倉垣に勝ったあと、天野、輝に負けて1勝2敗の勝ち点「2」。

 宮崎は、すでに輝が勝ち点「6」に伸ばしていて、さらに天野が「4」点を 稼いでいるため、ここは何としても勝って勝ち点を「4」にしておきたい ところ。

 対する日向も、決勝に残るためには、絶対に負けられない試合とあって、 こちらも好勝負が期待されました。

 ただ、日向は右膝に爆弾を抱えているだけに、そこが不安でもありましたが・・・。

 試合は、ものすごい静かな展開でスタート。

 両選手の睨み合い、間合いの取り合いでスタートしたのですが、ここで 宮崎が日向に声援を贈る子供に対し、「うるせぇ、ガキ!!」と、ものすごい かわいそうな事を・・・。

 これで、この子供は黙ってしまったのですが、会場からは「かわいそ〜」 という宮崎に対するものすご〜い冷たい視線が。

 ということで、土下座して謝る宮崎。

 なわけで、ここで緊張感は一気に解けてしまい、しばらくは宮崎のペースとも 言うべきコミカルな展開に。

 ただ、そんな中でも、試合をリードしたのは日向。 全体的に、グランドで 宮崎を圧倒するような場面が多かったです。

 しかし、宮崎が日向の痛めてる右膝を攻め始めると、一気に形勢は逆転。

 執拗なまでの4の字固めで、日向を追い込む展開に。

 ただ、ここでも、痛がる日向に対し、「ほら、痛い顔!」とか言って、 笑いを取るところが、なんか宮崎らしかったです。

 試合は、いつしか20分を越える長期戦に。

 ここから先は、両選手がラストスパートして、大熱戦に。

 日向が痛めてる右膝で、コーナーからの延髄ニーを叩きこめば、宮崎も タイガー・スープレックスを連発して、ニア・フォールの奪い合い。

 さらに27分を過ぎた頃からは、お互いに返し技を見せるような展開に なり、どっちかがフォールの体勢に入ると、ものすごい歓声が起こる展開に。

 ただ、両選手とも決め手を欠いて、結局は時間切れ引き分け。

 この結果、宮崎は勝ち点「3」で、決勝には進めず、日向も勝ち点「3」で、 最終戦の天野戦を迎えることになりました。

 それにしても、過去の実績や、ここがJWPのリングってことを考えると、 宮崎は日向に対して1歩も退かずによく戦ったと思いました。

日向あずみ時間切れ
引き分け
宮崎有妃


 試合後は、今回はおとなしくそのまま家に帰りました。

 今回のレポート、いつもよりも内容が薄かったかもしれませんが、風邪を ひいてたもんで、すみませんです。

■会場で見つけた「いい!」選手■

 今回は、JWPのエース、輝優優(らん・ゆうゆう)選手。

 最近、よくNEOを見に行くのですが、今やNEOでも常連選手となった 輝選手。 そのシャープな動きと、破壊力抜群の打撃技は、見ていてホント 気持ちいいです。

 特に、相手をコーナーに振っておいて、自分もコーナーに突っ込んでいっての、 串刺し式シャイニング・ウィザード(ステップ式飛び膝蹴り)は、大好きです。

 JWPといえば、かつてはデビル雅美、ダイナマイト・関西、尾崎魔弓、 キューティー鈴木、福岡晶、キャンディー奥津、矢樹広弓といった名選手がいて、 女子プロナンバー2とまで言われた強力な団体だったのですが、こうした 選手達が離脱・引退していき、いつしか女子プロ最低の弱小団体と呼ばれる ようになっちゃいました。

 そんな中でも、他の団体のエース級の選手に負けずに頑張る輝選手、ライバルの 日向選手とともに、これからもJWPを引っ張っていって欲しいと思います。

 それにしても、輝選手のコスチュームは、いつ見てもカッコいいなぁ・・・。

 ということで、今回は輝優優選手の紹介でした。

  

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