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  大阪プロレス&JWP合同興行レポ
2002年3月3日(大阪・デルフィンアリーナ)  
    

第5試合:タッグマッチ(60分1本)

 日向あずみ、アキュート冴 vs カルロス天野、渡辺えりか

 セミ・ファイナルは、前日のトーナメント1回戦で負けてしまった選手 同士による、女子プロレスでした。

 この試合は、JWPの試合として行われたこともあり、この日唯一 リングアナ(JWPの千葉社長)がリング上で選手をコール。  リングアナがリングに上がらないスタイルを取っている大阪プロレス では、珍しい光景でした。

 この試合は、両チームとも、現在のエース格の選手と、若手選手の組み合わせ で、普通のJWPの試合なら、アキュート&渡辺が、どこまで頑張るかに 注目なとこでしたが、この日は会場が大阪プロレスってことで、普段女子 プロレスを見ない人も多いと思うので、そういったファンにいかにJWPを アピールするかも大きな鍵でした。

 なので、若手の頑張りも重要ですが、ここは日向&天野にも自分の良さを 出して欲しいな、って思いながら見ることに。 

 でも1番は、やっぱり普段から応援してるアキュートに頑張って欲しいな、 って思いました。

 試合の方は、前半戦はものすごい静かな展開に。

 それに、ここまでの試合と違って、勝手が違うのか、観客からの声援も ほとんど無く、場内がシーンとした展開に。

 そんな場内も、大技が飛び出ると沸いてきました。

 日向の延髄ニー、天野の関節技、アキュートの雪崩式一本背負いやダイビング・ フットスタンプ、渡辺のタックルといったJWP的には見慣れた技が、大阪プロレス では新鮮な感じで、「おお〜っ!」って感じの歓声が。

 試合の方は、中盤戦は天野とアキュートがやり合って、アキュートが負けずに くらいついて頑張り、その後は日向と渡辺という展開に。

 ここで渡辺が日向相手に大奮戦して、場内は大盛り上がりしたのですが、 最後はやっぱり貫禄で、日向がクロスアーム式のスープレックスを決めて勝利。

 全体的には、まあまあ無難な展開の内容ではありましたが、できれば天野選手の 相手の肩に乗ってからの飛びつき腕十字を見たかったです。 男子でも 滅多に見れない技なので、インパクトあると思ったんだけどな。

 あと、この試合のレフェリーは、大阪プロレスの松井さんが務めたのですが、 できればJWPのテッシーさんに裁いてもらいたかったです。

 初めて女子プロレスを見た人には、どういう風に映ったのかな?


 
日向あずみ
アキュート冴
21分1秒
クロスアームスープレックス・ホールド
カルロス天野
渡辺えりか
 


 そして、いよいよメインです!  

メインイベント:「大阪ミクスドお好み焼きバトルトーナメント」優勝決定戦(時間無制限1本)

 くいしんぼう仮面、えべっさん、ボリショイ・キッド vs ツバサ、ブラック・バファロー、倉垣翼

 2日間に渡って行われたミクスドバトルのトーナメントも、残すとこ決勝戦 のみ。

 勝ち上がってきたのは、優勝候補のツバサ組と、超大穴のえべっさん組。

 ただ、準決勝で、えべっさんチームのくいしんぼう仮面が失神してしまい、 果たして決勝戦に出てこれるのか?という不安がありました。

 で、入場シーン。

 注目のえべっさんチームは、えべっさんのテーマが流れる中、えべっさんと ボリショイの2人だけで入場。 えべっさんの手には、くいしんぼうのマスクを 被った犬か何かの人形が。

 そして、リングインすると、その人形をくいしんぼうがいつもやるように、 コーナーポストの上に寝かせるえべっさん。 これを突っ込まれると、 「くいしんぼうや! 寝とるだけや!」と言って、アピールしたのですが、 試合開始になると、レフェリーとデルフィン社長の判断からか、 くいしんぼうは棄権扱いに。

 バファローも、マイクで、「みんな、この試合は、後日改めて行う!」と 宣言。

 えべっさん&ボリショイは、2人でもやる!とアピールしたのですが、 受け入れられず、結局、トーナメントの決勝はとりあえずツバサ組の 不戦勝で優勝ということになり、後日改めて試合を行うということに なりました。

ツバサ
ブラック・バファロー
倉垣翼
不戦勝くいしんぼう仮面
えべっさん
ボリショイ・キッド


 ということで、再戦をファンに約束すると、リングを降りようとする ツバサ組。

 ここでえべっさんが、「ちょっと待ってくれ!」と、バファローみたいな 口調でマイクを取ると、「ここで試合をしないのは、お客さんに対して失礼 やないか。 2対3でもやってやる。」とアピール。

 これには、観客からも大歓声が。

 で、ツバサ組がリングを降りるのをためらうと、場内には突然「六甲おろし」 が鳴り響いて、タイガースマスクが入場。

 そしてマイクを取って、「ちょっと待ってくれ!」とやってから、「この 試合、僕もまぜて下さい。」と、試合への参戦をアピール。

 するとえべっさんが、「いくらなんでも、2対4はないやろ。」って言うと、 「いや、僕はえべっさんのチームに入ります。」とタイガースが答えて、 急遽、特別試合として、えべっさん、ボリショイ、タイガースが、ツバサ組 と戦うことになりましたが、もちろん観客は大歓迎。 そして、これが まさに大阪プロレスって感じの楽しい試合になりました。  

特別試合:6人タッグマッチ(時間無制限1本)

 えべっさん、ボリショイ・キッド、タイガースマスク vs ツバサ、ブラック・バファロー、倉垣翼

 ということで、急遽行われることになった特別試合。 まず、えべっさんが 先発で出てくると、「翼ちゃ〜ん!」と、倉垣の先発を要求。

 けど、出てきたのはツバサ。 確かに、「つばさちゃん」ではあるけど・・・。

 ということで、ツバサとやりあったえべっさんは、「お前やない。」みたい な感じで、あからさまに嫌そうにしていると、

 次に登場のタイガースの相手を買って出たのが、翼ちゃんこと倉垣。

 なもんで、えべっさんがタイガースに代わってくれと要求しますが、 タイガースも翼ちゃんと戦いたいので、これは拒否。

 で、その後はバファローとボリショイ。

 ここでも、準決勝の時と同じような感じでぶつかっていくボリショイですが、 またまた全く通用せずにハネ返されてしまい、「え〜ん、え〜ん」と泣き出して しまいますが、それでももう1度トライして、バファローを素早い動きで 翻弄し観客は大歓声。

 その後6人が乱れいって乱戦みたいになりますが、この中でリングに 残ったのがえべっさんと倉垣。

 ということで、いよいよえべっさん待望の、対翼ちゃんです。

 最初はいつも良くやる手を取り合ってるうちにダンスになっちゃった、 から、お約束の押し倒し。

 で、例によって相手チームだけでなく、味方の選手も入ってきて、 全員でえべっさんをストンピングして倉垣を助け出しましたが、ここでボリショイが 「今日はやらないって言ったでしょ!」と、えべっさんを注意してると、 「まあ、まあ、まあ。」と間に入ってきたタイガースが、次の瞬間、なんとボリショイを 押し倒しました。

 と、リング上の選手だけでなく、セコンドも入ってきてみんなでタイガースを ストンピング。

 このパターンを見たのは初めてだったので、これはかなり笑えました。

 この後も、激しいプロレスというよりかは、楽しいプロレスが展開。

 ボリショイが音頭を取って、欽ちゃんジャンプの体勢に入ると、フェイントを かけてしゃがんだのですが、他の選手はみんな引っかからなかったのに、 1人だけ倉垣がこのフェイントに引っかかってジャンプしてしまい、 「やってしまった!」って感じですごい恥ずかしそうにしてると、 チームメイトのツバサ&バファローから、「何やってんだ!」って ことで、デコピンをくらわされてましたが、これもおもしろかったなぁ。

 他にも、大阪プロレスでよくあるようなお笑いな展開が続出。 普段は ヒールとして戦っているツバサ&バファローのインフィニティですが、 この日ばかりはコミカルなファイトに終始。

 これを見ていて、みんな大阪プロレスが好きなんだなぁ、って実感しちゃい ました。

 むしろ、対戦相手のえべっさんやタイガースが、セクハラ攻撃をしたりするもんだから、 ツバサ組が正義で、えべっさん&タイガースが悪って感じの試合にも なっちゃいましたね、

 そして試合はクライマックス。

 ここで、コーナーに上ったえべっさんですが、倉垣がそれを突き落とそうと えべっさんのズボンを引っ張ったら、ズボンが脱げてしまい、見たくもない えべっさんの汚いケツと、たるんだ腹が見えてしまい、倉垣は気持ち悪がって 目を覆うことに・・・。

 さらに、えべっさんにロープに振られた倉垣が、帰ってきたときにえべっさん を飛び越えてローリングクラッチを狙ったら、またズボンを引っ張ったときに ズボンが下がってしまい、またまたえべっさんのケツが・・・。

 そんな汚い展開に怒ったのか、最後はインフィニティのアシストを受けた 倉垣が、ムーンサルトプレスでえべっさんをフォール。
(フォールは、ツバサ&バファローと3人掛かりで取りました。)

 試合後は、まずバファローがマイクを取り、今回流れてしまった お好み焼きバトルトーナメントの決勝を、改めて開催することを、もう1度 宣言。

 続いて、ツバサに「相方からもひとこと。」ってコメントを求めたら、ツバサは何もないよ、ってポーズ を取ったので、「何もないそうだ。」

 で、最後に、倉垣にマイクを渡すと、倉垣は「今度戻って来るときは、 もっともっと上手くなって戻ってきます。」と言って、最後を締めました。

 で、ツバサ組の3人がリングを降りると、今度はえべっさんがマイクアピール。

 まずは今日は最初っから最後までこれだったデルフィンへの挑発。

 「え〜、翼ちゃんに負けてしまいましたが、ってことは、わしに負けたあん たは、翼ちゃんよりも弱いってことになるな。」

 これには、デルフィンも「もうええ。」と・・・。

 そして最後は、「くしんぼうがあんな事になってしまいましたが、みんな ああいうことがないように練習してるので、もっともっと練習して頑張り ます。」と優等性的な発言を。 

 ただし、最後に、「わしは好きな時に、好きなだけ食ってだけど。」 みたいに付け足したのはえべっさんらしかったです。

 で、えべっさんも、この日行われなかった決勝戦を、もう一度行うことを 宣言。

 この日は、全部で6試合ありましたが、このメインの試合が一番自分的には おもしろかったですね。 この試合が見れて、わざわざ大阪まで見に行った 甲斐があったと、本気で思いました。

 いろいろあるけど、この試合の雰囲気がやっぱり「これが大阪プロレスだ!」 って思います。

 
 
ツバサ
バファロー
倉垣翼
10分15秒
ムーンサルトプレス
からの片エビ固め
えべっさん
ボリショイ・キッド
タイガースマスク

 
 


 試合後は、いろんな選手が出てきて、サイン会を開いたので、僕も何人かに もらってきました。

 まずは、村浜選手、デルフィン選手にもらった後、この日で大阪プロレスが 最後となる柏選手を発見。

 ここでは、みんなこの日の対戦カードのページにサインを入れてもらって たので、僕もそうすることに。

 で、「また大阪に戻ってきて下さい。」ってひとこと言ってから、会場を 後にしました。
(後で思ったのは、ツバサ選手もサイン会をしていたのですが、今回買った 「月刊大阪プロレス」の表紙がツバサ&バファローだったので、サインいれて もらえば良かったなぁ・・・と。)

 会場から出てみると、こちらにはえべっさんとかタイガースとかもいて、 ファンサービスを行ってました。

 僕は、ここでは何もしてもらわなかったけど、記念にデルフィン・アリーナの 写真を撮ってから、この日最後の観光予定地の通天閣に行ってきました。

 通天閣では、ビリケンにお参り。 本当は、くいしんぼう仮面のモデルの 食い倒れ人形も見たかったけど、時間がないのでパスして、ここで大阪を 後にすることに。

 帰りも、JR環状線で大阪駅に出て、そこから阪急梅田駅まで歩いて、 梅田から烏丸まで阪急電車で移動。 で、最後は京都から新幹線「こだま」 で、東京に帰り、結局家に着いたのが、翌日の午前1時前頃。

 いや〜、本当にハードな1日だったなぁ、と思いながらも、今回の 大阪プロレス&JWPの合同興行は、本当に本当におもしろかったです。  できれば、ビデオを出して欲しいですね!

 ということで、デルフィン・アリーナ初体験のレポートでした。

■会場で見つけた「いい!」選手■

 今回は、この日大活躍の、ブラック・バファロー選手。

 大阪プロレスの選手は、大阪にちなんだキャラクターが多いのですが、 このバファロー選手も例外ではなく、モチーフはプロ野球の「大阪近鉄バファローズ」。

 ということで、野球のユニフォーム風のコスチュームで、胸にはバファローズの ユニフォームと同じ字体で「OSAKA」と書かれていて、入場時のアイテムとして 黒バットを持ってくるという選手です。

 バファロー選手の魅力は、なんといってもスピード感溢れ、かつパワフルな ファイトですね。

 1つ1つの技に気持ちがこもっているような感じなので、見ていて本当に 気持ちいいです。

 また、ツバサ選手とのチーム「インフィニティ」も、抜群のチームプレーで、 これも見ていて楽しいです。

 それに、「ちょっと聞いてくれ!」のマイクアピールも上手いし。

 バファロー選手といえば、大阪プロレスが始まって以来、ずっとルードと して戦っている選手です。

 でも、気迫溢れるファイトで、今や人気は不動のものに。

 これからも大阪プロレスのために、頑張って下さい!

 ということで、今回はブラック・バファロー選手の紹介でした。

  

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