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  冬木軍後楽園大会レポ
2002年3月10日(東京・後楽園ホール)  
   
 2002年2月、FMW倒産。

 特にFMWが好きだったわけではありませんが、やっぱりこういうニュースを 聞くと、ちょっとブルーな感じになっちゃいますね・・・。

 で、本来ならFMWが試合を行うはずだった3月10日の後楽園ホールでは、 冬木選手の主催する「冬木軍プロモーション」が肩代わりに興行を行う ことになりました。

 ま、これに特別興味があったわけではないのですが、ちょうどこの日が 暇だったのと、友達に誘われたこともあって、後楽園に観戦に。

 この日は当日券で入場。 当日だと500円高くなっちゃうんだけど、 観戦が決定したのが2日前くらいだったので、これは仕方ないですね。

 で、入り口付近にはダフ屋が結構出ていたんですけど、結局真面目に ちゃんとしたチケット売場で購入。 ここで受け取ったチケットは、 FMWのものでした。 選手の顔写真が入っていたのは良かったです!

 その後、試合開始まで時間があったので、後楽園ホールの近くにある プロレスショップをのぞくことに。

 ここには、いろいろなプロレスグッズの他に、昔っから最近まで、本当に たくさんのプロレスのレンタルビデオが置いてあったので、それを見ながら、 こんな試合あったなぁ、と友達としばし談義。 結構懐かしい気持ちに なれました。

 で、後楽園ホールに戻って、中に入ってみると、

 入口のロビーでは、FMWのグッズの在庫一掃セールが行われていて、 全ての商品が半額から1割で買えるとあって、もの凄い人だかりが。

 僕も、FMWの最新版のパンフレットを、定価1,000円のとこを、500円で 買ってきましたが、それにしてももの凄い熱気でした。

 ここでは、別のブースとして、二瓶組の二瓶組長もグッズを売ってましたが、 「買ってくれないと、うちも潰れちゃうよ。」とか、「花粉症に効く薬 いかがですか?」とか変な掛け声で客を集めていたのが笑えました。

 でも、結局何も買わなかったです。 組長、スマン!

 それにしても、全てのポスターの「FMW」のロゴの上に「冬木軍」って 札が貼ってあったのは、やっぱりショックでした・・・。

 そして、客席に。

 最近、板橋産文ホールだの、北沢タウンホールだの、キネマ倶楽部だの、 デルフィン・アリーナだの、本当に小さな会場でばかりプロレスを見ていたので、 そんなに広いとは言えない後楽園ホールですが、すごい広く感じちゃいました。

 で、僕の座った席は、上から数えて何番目かなので、リングからかなり離れて いたのですが、こんなに離れた場所でプロレスを見るのは久々でした。

 注目の客の入りは、主催者発表では超満員の2050人でしたが、実際には 北側のリングサイドの雛壇は空席が目立つ感じで、僕の座ってた辺りも 半分くらいしか入っていず、全体的には7割くらいの入りでした。 2階 バルコニーの立ち見客もほとんどいなかったし・・・。

 後楽園のキャパが2000人だとすると、良くて1500人てとこで、 僕が普段見に行く団体からすると大健闘な数字ですが、FMWの全盛期 からすると、ちょっと淋しい入りになっちゃいましたね。

 なんて思いつつ試合開始なのですが、この日は、本当に地味な興行スタイルで、試合前のセレモニーみたいなのは 一切無く、いきなり第1試合の両選手が入場して、試合がスタートでした。  

第1試合:シングルマッチ(20分1本)

 牧田理 vs サン・ポール

 第1試合は、若手選手同士によるシングルマッチでした。

 両選手ともキャリアが浅いということもあって、僕的には試合を見たのは これが初めてでした。

 特に、ポールの方は、去年の11月にデビューしたばかりの本当の新人 選手ってことで、どんなファイトをするのか興味はあったのですが・・・。

 試合の方は、本当に新人同士って感じのオーソドックスな展開に。

 こういった感じの試合は、久しく見ていなかったので、ある意味新鮮では ありましたが、やはりちょっと物足りない感じがしたのは否めませんでした。

 展開としては、キャリアに勝る牧田が、ポールを終始圧倒する展開に。

 途中、ポールも頑張って会場を沸かせたのですが、最後はポールの攻撃を 受けきった牧田が、バックドロップ気味のジャーマンで快勝。

 全くと言っていいほど清々しい戦いではあったのですが、序盤戦の攻防でも 場内を沸かせられるようになって欲しいなと思いました。

牧田理13分47秒
ジャーマンスープレックス・ホールド
サン・ポール
 

第2試合:シングルマッチ(30分1本)

 フライングキッド・市原 vs ハッピー池田

 この試合は、若手の池田が、市原に挑むという構図でした。

 試合の方は、終始余裕な感じのファイトで池田を攻める市原でしたが、 なんか気合いの入った感じがせず、どちらかといえば楽をしてるというか、 ただ試合をこなしてるだけ、って 雰囲気もあって、これがちょっと物足りない展開に。

 むしろ、やられてもやり返して、静まった場内を盛り上げよう、といった感じで 気合いを表に出してファイトする池田の方が好感度があり、場内も 池田を応援するファンが多いような感じがしました。

 ただし、実力差はまだはっきりとあって、最後は市原がムーンサルトで勝利。

 でも、市原には、もっと激しいというか、厳しい攻めを見せて欲しかったなぁ、 と思いました。

 後日、冬木が冬木軍興行から市原を切ったのもわかる気がします・・・。

フライングキッド・市原8分15秒
ムーンサルトプレス
からの片エビ固め
ハッピー池田
 

第3試合:新宿鮫・愛と未練の10番勝負〜第8番〜(30分1本)

 新宿鮫 vs タノムサク鳥羽

 この試合は、FMWの時から続く、新宿鮫が組織に捕らわれた恋人の 藤咲利香を助けるために、二瓶組長が送り込む10人の刺客と戦い、勝ち続ける という物語の第8戦として行われました。

 当初、FMWが無くなった時には、この抗争も途中で終わりなのでは、という 気もしたのですが、どうやらこの戦いは冬木軍のリングで続くみたいです。

 ということで、両選手がリングに上がると、まずは二瓶組長が挨拶。

 ここで、鮫に対して、「FMWが潰れて大変だなぁ。 もし困ったことが あったら、何でも言ってこい。」と、男気を見せたのですが、「ただし、 10番勝負だけは別だ。 今回は冬木軍の門出ってことで、最高の刺客を 用意した。」ということで、今回の二瓶組長の送り込んだ刺客は、 キックボクサーのタノムサク鳥羽。

 両選手共にキックボクシングが得意ということで、好勝負の予感がしました。

 試合は、ゴングが鳴ってからストレッチを始めた鳥羽に対し、鮫が隙を 突いてシャイニング・ウィザードを炸裂させ、先制。

 その後は、両選手がダウンを奪い合う展開で、30分1本勝負のプロレス というよりか、キックボクシングの試合を見ているような展開に。

 そんな中でも、グランドになると、フロントネックロックも飛び出したりで、 総合格闘技っぽい展開もありました。

 そして、いつしか鮫が流血。

 で、終盤戦は、両選手ともスタミナにきたのか、パンチが大振りになって なかなか当たらない展開になってきましたが、最後は、中盤の劣勢を 跳ね返した鮫が、右のストレート気味のフックを連発して遂に鳥羽をKO。

 鳥羽も、一度はカウント9で立ち上がるかに見えたのですが、最後は力尽きた って感じで、本当に見ていておもしろかったです。

 試合後も、リングに上がった二瓶組長が、思わず「いい試合だったな。」 ってつぶやいたのが印象に残りました。

 で、組長のマイクでは、「鳥羽が最強の刺客とは言っていない。 次は もっと強い奴がくるかも。」と言ってたので、残り2戦の刺客が楽しみです。  果たして、鮫は最後までたどり着けるのか?

 そして、最後は鮫が、 「今回の件で、いろんな物を失ったけど、こうなったら利香は意地でも 取り戻す!」とアピールしました。

 最初カードを見たときは、まさかこんな凄い試合になるとは思わなかったの で、自分的にはちょっとおいしい物を見せてもらいました。

 あとで雑誌を見てみたら、「マニアの間で対戦が熱望されていたカード」 みたいに書かれていたのですが、それもわかるなあ、と思いましたね。

 二瓶組長じゃないけど、いい試合でした!

新宿鮫7分35秒
右フック
で、KO
タノムサク鳥羽



 ここで、休憩。

 この日は、休憩時間中に売店に選手がいるということもなかったので、 かなりおとなし目の休憩時間でした。

 で、後半戦です。  

第4試合:6人タッグマッチ(45分1本)

 “バイオモンスター”DNA、NOSAWA、チョコボール向井 vs マンモス佐々木、GOEMON、怨霊

 この試合は、FMWファンに取ってみれば、PRIDE帰りのマンモスに注目、 みたいな感じもあったのですが、僕的には特にこれといった注目もせず、 ただ試合を楽しもうと思って見てました。

 入場シーンでは、DNAが客席の中から現れたので、リングサイドの観客は 大パニック。 上の方で見ていたので、DNAが客席に入り込む場面からずっと 追っかけて見れて、結構おもしろかったですけど、やっぱりリングサイドで 一緒になって逃げ回りたかったな、と思いました。

 で、試合開始ですが、注目のマンモスは、「FMW」のロゴの入ったTシャツで ファイト。 これはやっぱり、自分はFMWなんだ、ってアピールなんだな、と 思いました。

 序盤戦は、どちらかと言うと、DNA組がリードする展開に。 怨霊、GOEMONを 捕まえて、素早いタッチワークで攻め込む展開が続きました。

 で、捕まってた選手がやっとの思いで他の選手にタッチすると、見ている 方としては、替わった選手が大暴れ!ってのを期待しちゃうんですが、そうは ならず、反撃の攻撃をことごとく空かされるような感じで、また捕まって しまい、ちょっとフラストレーションが高くなるような展開になっちゃいました。

 各選手は、それなりに持ち味を出していたとは思いますが、やはり思ったのは、 試合をリードする選手がいないので、全体的に流れがバラバラになってしまった のかな、という感じで、見ていてちょっと燃え切れない時間が続いたのですが、 そんな気持ちを一気に吹き飛ばしてくれたのがマンモスでした。

 勝負所で、リング上はマンモスとNOSAWAという展開に。

 ここで、NOSAWAが椅子を持ち出して、マンモスを攻撃しようとしたのですが、 これに対してマンモスが、何とパンチで椅子をぶち抜く(折り畳み式のパイプ椅子 の座る部分をぶち抜いた)という荒技に。

 これには場内大爆発で、その壊した椅子をNOSAWAに被せると、最後は もう1個椅子を持ち出して、それでNOSAWAをぶん殴ってKO。

 最後の最後の最後で、マンモスがもの凄いド派手な物を見せてくれて、 結果的にはかなりインパクトのある試合になりました。

 ということで、この試合の主役は、間違いなくマンモスでしたね。


 
 
マンモス佐々木
GOEMON
怨霊
22分1秒
椅子攻撃
からの体固め
“バイオモンスター”DNA
NOSAWA
チョコボール向井
 

 
 

メインイベント:タッグマッチ(60分1本)

 冬木弘道、金村キンタロー vs 黒田哲広、佐々木義人

 メインイベントは、「冬木軍」ということもあってか、冬木が登場。

 他に、金村、黒田といった後期のFMWを支えたメンバーに、若手の義人が 加わって、これはおもしろい試合が見られるぞ、と思い、この日一番の注目カードでした。

 入場シーンは、両チームともインパクトのあるものに。

 黒田チームは、客席の南側の入口から入場して、スタンドの階段を下りて リングに入場。

 対する冬木組は、金村のいつものダンスを、金村と冬木が2人で踊ってで、 画的には本当に不恰好な2人ですけど、それがまた見ていて楽しかったです。

 元はと言えば、懐かしの「ブリーフブラザーズ」のダンスだったわけで、 なんか嬉しかったなぁ・・・。

 試合の方は、4選手がそれぞれ自分の味を出して好勝負に。

 黒田は、例によって「おきゃくさぁ〜ん!」とか、「This is 哲っちゃん バスター!」とか、お客さんと一体になって叫ぶ技を仕掛けて盛り上がり、 金村も、机や椅子をぶち壊しながら技をかけるハードコアな技を連発し、 冬木も、持ち味の「マッチョバディ」な技を仕掛け、最初っから最後まで 大歓声でした。

 中でも頑張りを見せたのが、このメンバーに入ると1枚落ちると見ていた 若手の義人でした。

 途中、金村の椅子や机を使った攻撃で流血させられながらも、一歩も退かずに やりあって、大健闘。

 流血といえば、金村も、たぶん途中で机を使った攻撃をした時だと思うんですけど、 左手の指の辺りから、もの凄い大量の出血というアクシデントがありました。

 コーナーで休んでる間に、指に包帯を巻いて応急処置をしてましたが、 その包帯が瞬く間に真っ赤に染まるほどの出血をしながらも、いつもながらの テンションで大技を連発していたのには、本当に凄いなぁと思いました。

 それに負けずに、黒田も哲っちゃんバスター、哲ちゃんカッターといった 得意技を出し、冬木もキン肉バスターやラリアットを出してると、試合の方は 20分を越える大熱戦に。

 最後は、冬木が得意のラリアットを連発して、粘る義人をピンフォール。

 期待はしてたけど、期待通りの本当におもしろい試合でした。

 前回の大阪プロレスのレポートの時に、「これが大阪プロレスだ!」って 書きましたが、この試合も「これがFMWだ!」って言っていいかなって くらい、充実した内容だったと思います。


 
冬木弘道
金村キンタロー
20分26秒
ラリアット
からのエビ固め
黒田哲広
佐々木義人
 



 試合後は、冬木が「さよならFMWセレモニー」をやると宣言。

 中村リングアナが、このセレモニーに全選手の参加を要請するアナウンスを 行ったのですが、実際には黒田やマンモス他何人かの選手はこれを拒否し、 リングサイドや花道で見守る中、冬木が中心となって、10カウントゴングが 鳴らされました。

 この間、会場からは「やめろーっ!」だの、「誰か止めてー!」といった、 FMWファンからの痛烈かつ悲壮な叫び声がこだまし、さらにはこの日 来場を予告したFMWの創始者・大仁田厚がこれを止めてくれるのでは、という 期待感もあったのですが、結局そういったのは無く、あっさりと10カウントが 入ってしまい、「さようならFMWセレモニー」は、本当に呆気なく終わって しまいました。

 ここで、この日のイベントはお終い、ということで、選手がリングから 離れ始めたのですが、このあまりにも呆気ない幕切れに、誰1人として 納得するはずがなく、観客はそのまま客席にとどまっていると、ここで ようやくといった感じで、「おい、おい、おい、おい、おい!」と、 大仁田が花道から、熱狂的な大仁田信者を引き連れて乱入。

 これには、待ってました!って感じの大歓声が。

 で、冬木もリングに戻ってくると、大仁田がリングに上がって、 「勝手にFMWを潰さないでくれよな! ハヤブサは、またこのリングに戻って 来ようと、一生懸命頑張っとるんじゃ! FMW消滅は、俺が許さん!」と 叫ぶと、場内からは大歓声。

 対する冬木が、「今、ここでやってやるから来い!」とアピールすると、 冬木vs大仁田の番外戦が始まるかなって期待感があったのですが、ここは 大仁田が一歩退いて実現せず。

 代わりに、「匿名で事務所に投函された」という冬木軍のFMW内に おける悪行を書いた告発状を出して、これを読めと要求。

 そして大仁田は、告発状を渡すとさっさとリングを降りて帰ってしまったので、 ちょっと期待外れな感じはしちゃいました。 誰か、大仁田 or 冬木に 飛びかかると思ったのに・・・。

 で、リングに残った冬木が、大仁田からの告発状にさっと目を通して、 ふざけるな!とばかりにこの紙をマットに投げ捨てると、場内からは 「ちゃんと読め!」という怒りのような声が。

 ここでそのまま冬木がリングを降りると、あまりの期待外れな展開に、 観客が暴動を起こすかも、って気もしたのですが、冬木は潔く、 「正々堂々と読んでやる!」と宣言し、向井とNOSAWAにこの紙を持たせて、 マイクを使って場内の観客にこの紙に書かれてることを、原文のまま読み上げました。

 それによると、「FMWの中には、冬木軍という別の営業を担当する 組織があって、そこの営業のナカムラ氏が、黒字が出た興行は冬木軍の、 赤字が出た興行はFMWの興行として扱ってた。」だの、「FMWの 荒井社長は、FMWが赤字にも関わらず、黒字の時と同様に選手に給料を 払っていた。」だのあって、極めつけが、「ナカムラ氏は、FMWが 赤字にも関わらず、都内某所に、高級マンション『ナカムラハウス』に 住んでいる。」などと書かれてあることがわかりました。
(「ナカムラハウス」ってのは、当時流行になった「ムネオハウス」から 持ってきた物だと思うけど。)

 ま、書いてあることは、本当かもしれないし、でっち上げかもしれませんが、 この内容だと、確かに冬木軍が不正をしたようにも捕らえられますが、 はっきり言って、FMWが潰れたのが冬木のせいだ、って 感じはあんまりしませんでした。 のせいか、冬木に対するブーイングは ほとんど無く、むしろ問題の「ナカムラ」を出せ!って声が多かったです。
(ちなみに、ここに書かれていた「ナカムラ」という人物は、リングアナの 中村氏であることがその後判明しました。)

 で、これを読み終えた冬木は、「プロレスラーはリングで勝負するんだ!  大仁田、4月9日、カード用意しとくから上がってこい!」みたいな 挑発をして、この場は終了。

 ということで、冬木派vs大仁田派の抗争が開始されたのですが、この先、 果たしてどんな展開が待っているのか?

 そんなわけで、この日の興行は終了。

 売店では、在庫一掃セールがもの凄いことになっていて、品切れが続出。  改めて、FMWの人気というものを実感しました。

 興行全体としては、FMWの色をあえて消そうということで、もの凄い 地味なスタイルの興行になってしまいましたが、それはそれで良かったと思います。
(リングも、何にもロゴの入ってない本当に地味な物でしたし、休憩時間や 試合前のイベントも無かったし。)

 ただ、試合内容としては、前半の試合がちょっと物足りないのが続いたので、 その辺が若手の試合と言うことで、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれ ませんが、残念でした。

 でも、メインの試合はとってもおもしろかったので、改めてトップ選手の 実力ってものを実感しました。

 そんなわけで、今回はちょっと特殊な興行の観戦でしたが、満足できる 部分と、そうじゃ無かった部分とがある興行でしたね。

■会場で見つけた「いい!」選手■

 今回は、「最高!」こと、黒田哲広選手。

 キャッチフレーズの「最高!」というのは、自分で自分のことを指して 「最高!」ということなのですが、そのうち、「FMW最高!」とかいう 風に、「〜〜最高!」ってのが、決めセリフにもなっちゃいました。

 黒田選手といえば、お客さんと一体になったファイト、ってのが好きです。

 例えば、技をかけるときに、「行きますよ、お客さーん!」とアピールしてから 技をかけたり、得意技の哲ちゃんカッターや、哲ちゃんバスターを 出すときは、「This is、」と振ってから、みんなで「哲ちゃんバスター!」と 叫びながら技を掛けたりで、観客が一緒になって楽しめるところがいいですね。

 自分も、初めて黒田選手の試合を見たときに、このノリで、一発で好きに なりました。

 なので、そんな黒田選手に対しては、ファンも「最高!」と叫んで、 エールを送ってます。

 黒田選手は、他の団体の出身者が多かったFMWの中で、生え抜きの選手 ということで、かなり頑張ってた姿が印象に残ってます。

 一時期、ヒールに走ったこともありましたが、好感度抜群なキャラなので、 いつまでたっても正義の戦士って感じがしますね。

 一緒にFMWを支えてきた生え抜きの選手達が、軒並み欠場したり、 フリーになって他団体に参加したりという状況が続いたので、黒田選手には、 最後まで「FMW最高!」な戦いを見せて欲しいと思ってます。

 大仁田選手とは別な意味で、FMWは無くなっても、FMWを名乗って 欲しいなって思います。

 ということで、今回は黒田選手の紹介でした。

  

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