このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


40おやじのみちのく一人旅 その5

平成17年8月6日(土)

ん〜、部屋に朝日が差し込み目が覚める。
ここは何処だろう。目覚めたのは昨日呑んだリビング、リビングに布団を敷いてくれたのだ

昨日、日本酒を呑んでから脳が溶け始め、途中からまったく記憶がない。
まー、いつものこと。

上司は普段どおり4時から起きていたとのこと。自分だけゆっくり寝てしまって申し訳ございません。
朝食をいただく。旅に出てからこんなきちんとした朝食をいただくのは初めてだ。
ごはん、味噌汁、お新香、カレイの煮付け。もう、朝から幸せ気分いっぱいです。
上司は今日、お馬さんと遊ぶ予定があるので、あまり長居はできません。
名取駅まで送っていただき、ここでお別れ
車が見えなくなるまで直立不動!!
旅の最後は仙台市内見物。


名取駅構内も夏真っ盛り

今日の始まりはこのホームから

仙台到着。
外に出て時間を見ると8:00丁度だがすでに気温は30度にまで上がっている。東北の夏も暑いぞ。

七夕まつりはは今日から開催で、街中にも少しだけ七夕飾りがぶら下がっているが、本格的な飾りつけはこれからのようだ。
仙台といえば広瀬川、青葉城、そして伊達政宗
と勝手に決め付ける。伊達政宗の像を見にゆこう。
テクテクと歩いていると自然に口ずさんでしまう”青葉城恋歌”広瀬川〜♪流れる岸辺〜♪


仙台駅地下道には駅名の由来が

朝の駅ロータリー

朝早くから浴衣姿で何処行くの

街中に七夕飾り

広瀬川にはカモの親子

朝から暑い暑い

青葉城まで歩いてみたが、けっこう距離がある。とにかく暑い、暑い。汗が吹き出るて胸、背中を滝のように流れ落ちる。
そしてお城まで続く坂道がキツイ。昨日の酒が全部吹き出ていく感じがする。
青葉城では凛々しいお姿の伊達政宗像が仙台市内を見下ろしている。
七夕まつりの盛り上がりは神社にも波及し、境内にも飾りが吊るされている。


伊達政宗像

神社も七夕飾り

飾り付けも終えて

駅前に戻って七夕鑑賞をしようと青葉城入口まで戻りバス停を見ると、まつりのためバスは迂回している。このバス停にバスは来ない。
急に悲しくなり力なく来た道を下ってゆく。
とりあえず幹線道路まで出たが暑くてもうダメだ。通りがかったタクシーに乗車
。運転手さん、七夕会場までよろしくね。
駅前から続く七夕の飾り、義経等旬なネタが飾り付けされているイメージだったがそれは無く、ぼんぼりにヒラヒラが付いたほとんど同じ形のものばかりだ。
やや個性に欠け淡々と飾りがぶら下げられているように感じられたが、中には強く自己主張をしているものもあった。
とにかく商店街は人・人・人の群れ。


七夕飾り

浴衣姿の女性

真っ赤な飾り

托鉢のお坊さんと七夕飾り

有志ががっちり支えてます

飾りの下ではしゃぐ女の子

メインストリートも含め露店が並び、まつりの雰囲気は更に盛り上がってくる。
時間も昼近くになると、駅から続々と人がやってくる。
きっと、これからが本番。七夕まつりを見物する人はもっともっと増え続けるんだろう。


屋台も準備万端

駅へ向う階段

そうそう、今日は旅の最終日だ。忘れちゃいけないお土産、お土産。
会社にはカモメの玉子40個、家には萩の月とエンガワ寿司を購入し、一安心

常磐線ならそんなに待つこともないだろう、とたかをくくっていたが、なんと常磐線原ノ町行きは1時間待ち、次のいわき行きは2時間待ちだ。
仙台周辺で美味いものを喰らうのも一つの選択ではあるが、一駅でも多くの場所を見ることを優先とし、原ノ町駅に行くことに決定。
電車到着、まずは座席の確保。荷物を置いて売店へダッシュしキンキンに冷えたビールを購入。本日最初のガソリン補給だ。プシュッ!


ホームの立ち喰い蕎麦屋

常磐線到着

今日始めてのガソリン

さよなら、また会いにきます

仙台で美味いものを喰らうことを捨ててまで来た原ノ町駅ですが、こりゃまた何もないところです。
駅前には弁当屋、結婚式場があるだけで、駅前から続く商店街は店もまばらで飲食店は焼き鳥屋程度しかない。
駅裏に行ってみたが更に何もない

焼き鳥屋は店の外でしか呑み喰いできないので、ここでのガソリン補給は断念した。
昼飯を喰う店もないので、駅の売店で駅弁「かに飯」を購入し電車が来るのをひたすら待つ。


駅前には銅像が

何もない駅裏を見つめる旅人

小さな駅のみどりの窓口

ビールを呑みたいが電車に乗ってから駅弁といっしょにと思い我慢、我慢。
電車到着一分間前、さあ、時が来た、ビール購入

あれ?電車が入ってこないぞ。何だ、何だ、電車が遅延しているらしい。
おいおい勘弁してくれ、折角タイミングを見計らって買った冷たいビールがぬるくなる
じゃないか〜。
若干遅れて電車が入ってくるなり、窓側のボックスを確保し、かに飯のふたをゆっくりと開く。
かに飯の内容はというと、カニがたっぷり乗っかったご飯に椎茸の甘辛と紅生姜、がんもの甘辛、お新香3種類、甘く煮た豆

まずはかに飯を一口パクリ。んっ、カニの風味がまったくと言っていいほど感じないのである。
カニとたけのこを醤油とラー油で炒ってある
中華風の味付けなのだ。
かなりガッカリしたがビールには合うのでしょうがないから許してあげる。


次の電車を待つ女性

がっかりかに飯

さあ、これからは常磐線をひたすら南下するだけだ。
途中、Canon EOS Kiss digitalを持っていた方がとなりのボックスに座った
そうだ、一人旅をしているところをこの方に撮ってもらおう。
自分のカメラを差し出し、撮影してもらう。写真撮られるのって結構緊張するな〜。
常磐線もいわき、水戸
と乗り継いでゆく。
水戸までくると何となく出張帰りのような気分で、旅の感じは薄れ、現実っぽく(現実ですが)なってくる。


一人旅の瞬間

水戸駅到着

黄門さまは今も大活躍

日も大分傾きかけてくると旅の終わりを感じセンチメンタルになる。今回は旧知の方々と再会したり、お祭り会場でいろいろな出会いがあった。
ふと足元を見ると、何とカメラバックの肩紐の部分に塩が噴いている。今回はもの凄く汗をかいたもんな〜、それがこうゆう形で残っていることがちょっぴり嬉しい。
上野駅、東京駅、もう、いつもの光景だ。そして東京駅で最後の乗り換えをし、横須賀線で新川崎へ。


西日がまぶしい

吹き出た塩

見慣れたレンガ造り

20:01新川崎到着。
自宅へ向う途中で太鼓の音が聞こえてくる。陸橋の上から下を見下ろすと我が町の近所でも細々とした夏祭り
が行われていた。
東北で見てきた夏祭りとは規模こそ違うが、昔はこうして五穀豊穣を皆で喜んだんだろうな等と想像すると、祭りの参加者が一瞬昔の人々に見えてきた、そんな気がした。


電車は横浜へと向う

夜の操作場

近所の夏祭り

家に到着し、荷物の整理、洗濯機へ洗濯物投入、風呂へ入り、えんがわ寿司で一杯
旅も良いが家での一杯も格別に旨い。

今回の旅で、やはり日本は米文化だとつくづく感じた。なんとも水田が多く、ご飯、日本酒が旨い。
上司からも次の担い手がいなく農家も困っているという話も聞いた。
租庸調の庸ではないが、国民全員が田植えと稲刈りの時期に2日間ずつの労働を課す。

そんなことは無理なんだろうな、と考えながら久しぶりに寝慣れた床に
つく。
ZZZ・・・




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