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40おやじの青春18切符一人旅 その3

平成17年3月5日(土)
 

今日は10時に初対面の方と会うことになっている。
まだ、時間があるので、昨日、先輩と呑んだ香川の繁華街をプラプラすることにした。
兎にも角にも腹ごしらえ。高松といえば讃岐うどん。これを食べなければと思い、セルフのうどん屋に入り、まずは素うどんを注文。シンプルでさっぱりしていて美味かった。量はあまり多くなく、ほとんど椀子蕎麦のごとく一気にすすってしまった。別の店に入り今度はカレーうどん。汁少なめを注文すると本当にちょっとしか汁を入れてくれない、本当にちょっとです。カレーのルーをうどんにかけただけで、うどんを食っている感じじゃなかったです。汁だくにすればよかったとちょっぴり後悔の念。


さぬき麺業本店の素うどん

こんぴらやのカレーうどん

繁華街の朝

神社のある路地

高松の繁華街をプラプラして10時ちょっと前ホテルへ戻る。
髭を蓄えて恰幅の言い方。すぐに分かりました。ソファーに腰掛け人と話をしていた。凄く存在感のある方でした。
こちらから声をかけ、名刺を交換させていただく。
そして氏の車に乗って高松の名所をいろいろと案内していただくことになった。嬉しい。
高松の屋島は平氏の軍事拠点であり、その界隈で源平合戦が繰り広げられ、この地でほぼ源氏の勝利が決定的なものになったとのことだった。
源平にまつわる史跡もあちらこちらに点在しており、氏が企画に参加した源平ののぼり旗も風になびいていた。


潮の満干によって見え隠れする駒立て岩

祈り岩、見えているのは一部、本当は巨大な岩

のぼり旗が風になびく

また、この辺は庵治石という石材が有名であり、牟礼、庵治はそれを仕事にしている方がたくさんいることを教えていただき、墓石等を加工している工場も案内していただいた。石材会社の取締役もとても気さくな方で、墓石加工の工程を実際の作業現場で親切に教えてくださった。
切削、加工、研磨等々これだけ手間隙がかかれば値段が高額になるのもうなずける。ウンウン。


奥に見える山から切り出した石

ダイヤモンドの歯で切断

機械による研磨

手作業による研磨

ピカピカな墓石になりました

牟礼には「石の民族資料館」があり、昔の石の切り出し方や加工の様子を分かりやすく紹介していた。手作業で行う加工技術もさることながら、巨大な石を山から切り出し、それを運ぶことの方が人間のパワーを感じさせてくれた。


資料館から見える町並み

雲が合戦の様相

その後、セカチュー(おやじ的には理解していないのですが・・・。)の撮影現場を経て、屋島へ。
屋島から瀬戸内海と石の山、五剣山を眺める。夏場はビアガーデンが開かれるらしく、こんなにすばらしい景色を見ながらキンキンに冷えたビールを呑めるなんて想像しただけで喉が鳴る。
氏は忙しい中、私ごときのために高松の名所、旧跡を紹介してくれ、琴電屋島駅でお別れとなった。
本当に感謝、感激である。
ありがとうございました。


屋島、こんな景色を見ながらビールを(羨

屋島寺

石を切り出した山肌

何故かほっとする光景

海にも道がある

のどかな漁村、ここで合戦が

セカチューに出てきた有名な?ブランコ

私はしばし香川駅までのローカル線のんびり気分を味わった後、岡山へ向かうためマリン・ライナーに乗り込んだ。松山駅が少しずつ小さくなっていく。さらば松山。みなさん、ありがとう。このご恩は一生忘れません。きっと、きっと。


ローカル線、コトデン

高松までの切符です

車掌さんは一人何役もこなす

さらば高松

マリン・ライナーで岡山へ

やっぱり赤ヘル

車窓から見える瀬戸大橋

iモードで検索して予約した今日の宿は、倉敷ステーションホテル。古いが駅から徒歩1分の場所で、宿泊代も安いのでOK。
ホテルの前は映画館で、とにかく驚愕の一言である。なんと、上映している映画は、網走番外地。声をかけずにいられません。いよっ、健さん。
映画館の看板も昔風で涙ものです。世界の三船もがんばってます。


昭和のスター大競演

昼食もとらずに倉敷の町並みを散策。美観地区というところがかの有名な蔵作りの町並みであり、観光化されすぎているようでちょっぴり残念だったが、白壁、漆黒の瓦屋根はやっぱり落ち着いた良い感じでした。


倉敷観光地入り口

モノクロの世界

蔵の町並み

赤い袋が映える

漆黒の瓦

中心には川が

見てのとおり地酒

良くある光景

倉敷の町も夕暮れて

町をプラプラしているとおいしそうなたこ焼きや発見。昼飯も食べてなかったので腹も減った。
たこ焼き(6個)と缶ビールを注文する。頬張ると表面はカリカリしており、そこに歯を当てて穴を開けると、中からどろりとしたもんじゃ焼きがあふれ出してくる感じで、口の中は一気に熱々状態。口をハフハフしながら熱いまま無理やり飲み込み、続いてビールを喉に流し込む。旨い、どちらも。


たこやき専門店

熱々のたこ焼きと冷えたビール

一度、ホテルに戻り、明日の準備を済ませ、夜の倉敷に繰り出す。目を付けていた呑み屋に行ったが、有名なのかすでに満席状態。残念だが待ってまで呑むのは好きじゃないので他の店を探す。今日の、呑み屋は「いぐさ」という縄のれんで、入ると若者4、5名でワイワイと楽しげに呑んでいた。
とりあえずビール、至急ビール、直ちにビール。つまみは定番メニューではなく、黒板に書かれていた今日のオススメ品の中から蛸のから揚げ。そして日本酒用にあごの干物を注文する。
蛸はプリプリしていて、ビールに良くあう。
ビールを呑み干し、熱燗2合注文。あごの干物は揚げてあり頭もヒレも残すとこなく食べられるとのことで、実際、カリカリしていて歯ごたえも良く、また、塩気も程よく日本酒のペースが速まってしまう。いかん、いかん。


今日はここで呑む


酒が入るとどーでもよくなっちゃうこと多いんですが、どーでもよくないものもあります。そうです、ままかり寿司をまだ、食べてないんです。何が何でも食べたくなったので、店を出てホテルの地下にある、「白壁」という割烹料理屋にいそいそと足を運ぶ。水槽に魚が泳いでいて、トンテンシャンと高級料亭風のBGMが流れているが、意外に寿司は安い。ままかり寿司2カン、鯛、しゃこ、1カンずつ。熱燗1合をたのむ。
鯛もしゃこもそれぞれの個性を発揮し、異なったあまみが口に広がる。そしてままかりはさっぱりしていてアルコールで疲れた胃にとても優しい。
そんな感じがした。


ままかり寿司

鯛と蝦蛄

ホテルで明日の作戦会議。メンバーは一人。相棒はポケット時刻表。
明日は一気に信州松本まで行こう。そうすれば最終日にゆとりができる。
日本酒を呑みながら時刻表とにらめっこ。睡魔が襲う。もう限界だ〜。
明日は、とりあえず倉敷発の一番速い電車に乗り込もう。その後は電車の中で考えよう。おやすみ。


倉敷ステーションホテル




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