このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


40おやじの青春18切符一人旅 その4

平成17年3月6日(日)
 

今日はとにかく朝一番の電車に乗って東へ向かう。
昨日、洗濯したパンツとTシャツはまだ乾いていないが、ビニール袋に詰め込みホテルを出発しよう。
とにかく5:58発の電車に乗り込みたい。
ホテルを出るが倉敷の5時半はまだ暗い。こんな時間に町を歩く人も電車に乗る人もほとんどいない。
そういえば今日は日曜日だった。なおさらだ。
今日は信州松本まで大移動を決行するD‐dayである。この任務を遂行することは時間との戦いであり、少したりとも気を緩めるわけにはいかない重要な1日となる。13.2kg.の荷物を背負い、運動不足で弱った足腰でそれを支え、酔ってもいないのに千鳥足状態で倉敷駅へと小走りで進撃を開始する。
下りはゆったりと赤穂線で来たが、時刻表とにらめっこすると、少しでも早く松本に到着するには相生駅で乗り換え、山陽本線を使って東に向かうのが有効な手段らしい。


倉敷の朝、花時計

本日最初の電車

太陽も山から顔を出す

橋の下にはアメンボウ達

今回の大移動で少しの時間も無駄にしたくないので、駅弁を喰らうことにした。本当は「電車の旅=駅弁」という構図ですが、チャンスが無かったんです。
新幹線乗り場へ通してもらい、名物?しゃこめしを購入。駅弁って決して安くないですよね。高いと思いませんか?でも旅愁を誘いますね。駅弁は。

さー、中身です。基本はかやくごはん(ゴボウ、人参、コンニャク、揚げ)。その上にグリーンピース数粒、小エビ6、貝1、ゆで卵の輪切り1、ピンクの漬物少々、そして主役しゃこは3、内容量は以上で900円也。
味の評価はやめておきます。良い言葉を並べる自信がまったくありませんので。


今回初の駅弁

まー、普通ですか

朝から電車に乗り継いできましたが、一人旅以外で旅行をしている人々は喧しいですね。そー感じます。おばさん2人の世間話。後に3人目が合流して更にパワーUP。若い女性数人もキャンキャンと高い声で周りを気にせず自分たちの日常の話を繰り返し、最悪は男女混合の若者グループです。自分をアピールするために気になる人の血液型や動物占いを大きな声で語ります(本を音読します)。チェーン店の居酒屋そのものです。若かりし頃の自分を今の目線で見てみたい気がします。きっと喧しかったに違いありませんが・・・。

また、電車に乗ってる人々を見ると、いろいろな人がいますね。
中日×ロッテの大事なオープン戦チケットを出してはしまい、しまっては出す人。重要と書かれた封筒に入れてある。そしてデイパックには応援グッツが。この人は間違いなく名古屋まで行く。
電車の中でせっせとつめを切る人。切った爪はどうするのかな。床に捨てないでね。
缶コーヒーを美味しそうに飲んでいる人。1口飲み原材料名等を真剣に見ている。あれあれ、空き缶を置きっぱなしで下車しちゃったよ。
はっ、いかん、自分もしゃこめしの包みを足元に置き去りにしてしまった。深く反省。


つり革につかまって眠る青年

ビール、美味そう、我慢、我慢

オープン戦のチケットを何度も見る人

名古屋で乗り換え。次の中津川行きに乗るまで1時間ある。喉が渇いたので、どっか飲食店に入ってビールを呑みながら味噌カツかひつまぶしを食べよう。出張で何度か来たことがある名古屋駅ですが、たまに来ると、店が見つけられない。それに会社にお土産も買わなくちゃ。トイレにも行きたい。時間がない。
まず、忘れちゃならないお土産購入。あれこれ悩むが結局ありきたりのものを購入し、宅配で家まで送ってもらう。
ここでかなりの時間ロス。そしてトイレ。あー、もう、お店でゆっくりビールを呑んでる余裕はない。作戦変更、昼食確保のため弁当屋襲撃。味噌カツ弁当、ビールを確保し一安心。そしてホテルの予約も完了。

名古屋から信州へ向け更に進撃。

味噌カツ弁当の紐を解く。こいつは駅弁じゃなく、タカシマヤの食品売場で購入した値段の割りにしっかりしたツワモノである。
カツ6切れ、甘辛く煮た椎茸1、出汁まき卵1、凄くやせっぽちなアスパラガス1、ゴボウサラダ、芋芋したポテトサラダ、甘く煮た豆、大根の葉と蕪の塩もみ。
味噌カツはやはり実力者であった。ビールのツマミにも合うし、ご飯との相性も良い。ゴボウサラダとポテサラもビールのツマミにはもってこい。
ビールを呑みながら駅弁を喰い、車窓をボーと眺める。
いいな、いいな、こののんびりした時間の経過。


味噌カツ弁当

本生ゴールド

右手にアサヒのビール工場が見える。
関が原を通過。ここで合戦が・・・。
そして今日、最後の乗り換え駅、中津川から松本へ向かう。
窓から見える景色も信州らしさを感じる。


ブラック・ニッカ再び

本日、最後の乗換駅、中津川駅

この電車に乗り松本へ

エメラルドの伝説

木曽路はトンネルも多い

木曽路光景

真剣な眼差しの運転手

ミラーに映る電車と山並み

線路は更に続く

人の表情もいろいろ。
そしてブラック・ニッカもカラになる。妙に寂しくなる。不安になる。

駅で停車し開くドアから車内に入ってくる空気が冷たい。松本も近い。


車窓から見える雪景色

雪のホームに止まる下り電車

物思いに耽る

窓の外を食い入るように見つめる少年

ドラマチックな空

ブラック・ニッカお疲れ様

16:38ついに松本駅到着。本日の任務完了。
まずはホテルにチェックイン。


松本駅前、遠くに雪山

JR松本駅

松本ツーリングホテル

ホテルの1階は居酒屋。しかもホテル利用者はビール2杯またはビール1、熱燗1サービスとなりゃ、今日の呑み屋はここで決まり。ブラック・ニッカも底をついたし、ホテルで呑む時のツマミ等々買出しに松本駅付近をウロウロする。駅前に99ショップ発見。”99ショップ、信州に進出”早口言葉で言えますか?
当面の必需品を99ショップで揃え、他の店で“トリス”も購入し、準備は万全。


99ショップが駅前に

ホテル1階の居酒屋へLet‘s・Go!!
あれあれ、暖簾も出てなきゃ、電気も点いてない。良く見りゃ日曜は定休日。本当にツイテナイ。

崩れ落ちそうになる気を取り直し、ふたたび夜の松本へ繰り出す。が、チェーン店ばかりが目に付く。地元の呑み屋はほとんどが定休日であった。松本の日曜日の夜は更けるのが早い。早すぎる。
チェーン店は嫌。結局、駅前にある「松本駅前食堂」で呑むことにする。
店舗入り口にある食材を自分でテーブルに持っていく学食、社食風の店。
メンチと鯖塩焼きを手に取りテーブルへ。どうも1人だと端っこの席を確保しますよね。ビールを頼み半分ぐらい一気に喉に流し込み、”プハー”と心で叫ぶ。
美味い、幸せなひととき。

その後、肉じゃがも加え、鯖塩、熱燗×2とともに夜の相手をしてもらう。
松本の夜の終焉は早く20:00で閉店。


更けていく松本の夜

今日の呑み屋は食堂です




ビール、メンチ、鯖塩焼き

ホテルへ戻り、日本酒を呑みながら明日のことを考える。
明日は、諏訪湖と茅野市にある思い出の場所、頼岳寺に行こう。
そう、頼岳寺へ。


ホテルはインターネット完備

明日はトリスを従えて




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