このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


 無限ループ(2000/02/22)
 ぼくは、マイケル・ハクションの「やぎさんゆうびん」が大好きです。
 ノリの良さ、アレンジの巧みさ、「やぎさんゆうびん」自体の歌詞の可笑しさ、そしてなによりもグッチさんののあの複雑なダンスがいい。
 
* * *
 
白やぎさんからお手がみついた黒やぎさんたら読まずに食べたしかたがないのでお手がみ書いたさっきの手がみのごようじ さ、さ、なんでしょか? 白やぎさんから黒やぎさん黒やぎさんから白やぎさんへ ゆうびん 黒やぎさんからお手がみついた白やぎさんたら読まずに食べたしかたがないのでお手がみ書いたさっきの手がみのごようじ さ、さ、なんでしょか? 黒やぎさんから白やぎさん白やぎさんから黒やぎさんへ ゆうびん しろやぎさんからおてがみついたくろやぎさんたらよまずにたべたしかたがないのでおてがみかいたさっきのてがみのごようじ さ、さ、なんでしょか? しろやぎさんからくろやぎさんくろやぎさんからしろやぎさんへ ゆうびん くろやぎさんからおてがみついたしろやぎさんたらよまずにたべたしかたがないのでおてがみかいたさっきのてがみのごようじ さ、さ、なんでしょか? くろやぎさんからしろやぎさんしろやぎさんからくろやぎさんへ ゆうびん しろやぎさんからおてがみついた……
 
* * *
 
白やぎ「もしもし、黒やぎか?」
黒やぎ「そうだ」
白やぎ「おれだ。白やぎだ」
黒やぎ「おう。おまえか」
白やぎ「手紙は届いたか」
黒やぎ「届いたよ」
白やぎ「読まずに食べたか」
黒やぎ「もちろんだ。おまえもおれの手紙を食べたか」
白やぎ「当たり前だ」
黒やぎ「読まずにか」
白やぎ「ああ」
黒やぎ「マイケルばかりが目立ってはくやしいからな」
白やぎ「そのとおりだ。こうなったらマイケルには死ぬまで踊ってもらおう」
黒やぎ「それに中途半端に終わっては、おれたちは手紙も読めないただのまぬけだ」
白やぎ「まったくだ。われわれは手紙が読めないのではない。読みたくないのでもない」
黒やぎ「食べたいから食べてるだけだ」
白やぎ「そうだそうだ」
黒やぎ「こうなったらマイケルにはとことん踊ってもらうのだ」
白やぎ「死ぬまで踊ってもらうのだ」
 
* * *
 
 再び王子とめぐり会うことのできたシンデレラは、めでたく結婚式をあげました。結婚式にはおおぜいの人たちが訪れ、いちばん隅の席には、シンデレラにかぼちゃの馬車とすてきなドレスと、ガラスの靴をあたえたあの魔女がすわっていました。
 式はとどこおりなくとりおこなわれ、さいごに、花よめ花むこに、招待者ひとりひとりがお祝いのことばをのべていました。そしていちばんさいごに、魔女の番がまわってきました。
 魔女はゆっくりと立ちあがり、シンデレラの方へ目をむけると、ひっひっひっ、と、無気味な笑いかたをして、シンデレラにこう言いました。
「おまえにあげたガラスの靴には細工をしておいた。もうその靴はおまえの足から絶対に脱げない。そして勝手に踊りだす。おまえが死ぬまでずうっとね」
 
 するとシンデレラは突然席から立ちあがり、狂ったように踊りはじめました。踊りはおわりなくつづきました。いつまでも、いつまでも。

[参考文献]…最後のシンデレラのお話は、私のオリジナルではなくて、ある本のウロ覚えだったんですが、書名を忘れました。すいません。お気づきの方は御一報下さい。
 
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