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 日常生活。(2000/02/26)
わたしの場合今まで書いてきた「雑文」のようなひとまとまりの文章をかくときに何か特別に文献を読みあさるとか取材をしに行くとかそういうことはあまりなくて普通の生活を送りそのふつうのごくふつうの環境のなかから文章のアイデアを思いつくことの方が多い。←あれえ。第8回の雑文『描こう描こう、あれもこれも。』と言ってることがずいぶん違うような気がしますが。嗚呼嗚呼これ以上おれを詮索するなあ。川喜田先生この手法盗みました。お許し下さい。

おまけにわたしは「ハッチポッチ雑文」なる勝手なジャンルをつくり(要するにふつうの雑文にみえてもどこかしらハッチポッチとからんでいる雑文のジャンル)自らにそういう制限を課したばっかりにただでさえ書くのが苦しいのを更に苦しめているわけだが「ハッチポッチがらみ」だからといって実際にハッチポッチステーションを観て文章が思いつくということもあまりない。むしろおよそハッチポッチとは関係ないようなことを見て聞いてやって食べて飲んで寝て呑んで打って買ってそういうことから文章のアイデアが思いつきそれがふっとハッチポッチにつながってしまうことの方が多い。

例えばテレビをつける。ハッチポッチステーションを観るためではない。今の時間は金曜日の深夜24時10分前。チャンネルはテレビ朝日。毎週楽しみにしている「タモリ倶楽部」を観るのである。スイッチを入れるとまだ時間前なのでCMを放映している。突然ワインボトルの画がアップで映りどこかで観たことのある顔の似顔絵のアニメーションが「魚ビス」と「肉ビス」を銘打ち椅子ごと後ろ向きにひっくり返る。うん。今度は「赤」に挑戦してみよう。

次に剃刀のCMである。わたしはふと自分の下顎に手をやる。ここしばらく髯を剃るのが面倒で無精髭が伸び放題になっている。明日は研修日だからいい加減剃らねばなるまい。そんなことを考えながら画面を眺めているうちに髯を剃っていたスキンヘッドの恐そうな外人のお兄ちゃんが「アイム ダイア!」などと宣言しまさかと思いつつも恐そうだからあり得ない話でもないなととりあえずそのお兄ちゃんを信じてみることにする。

「タモリ倶楽部」始まる。冒頭のあのタモリのローテンションぶりがたまらなく好きである。「クイズ! 名曲殺し2」。なぎら健壱が前回の雪辱を果たすとかほざいている。海外の名曲の日本語カバーを流しそれを唄っているのが誰かを当てようというものらしい。最初に出てきたのがマイケル・ジャクソン「Beat It!」で初めに流れた原曲がものすごくどこかで聴き覚えのあるものだったりする。「さてこの曲の日本語カバーをしたのは誰でしょう?」グッチ裕三に決まっているじゃないか。いやあの場合はカバーじゃなくて替え歌か。正解は石川秀美という元アイドルで聴いてみると日本語歌詞のつけかたがとても「あの曲」に似ている。グッチさんはアレンジを考えるとき原曲の「Beat It!」ばかりでなくこっちの日本語カバーの方も参考にしたに違いない。

あとは「史上最大のマーチ」を林家三平がカバーしているのに驚いたり。あとは「空耳アワー」を観ておしまい。もう風呂入って寝ます。うーん。今日も堕落した一日だった。


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