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@踊る大捜査線@

踊る大捜査線 THE MOVIE

 「踊る大捜査線THE MOVIE」を公開日10月31日(土)に一番で観てきました。そのレポートをこれから書こうと思うのですが、やっぱり実際に見に行くに越したことはないと思うし、見に行って絶対損はないので、観にいって下さい(笑)。さて、ここでは内容には触れず、どこをどう観たら面白いか? みたいなことと、その他ちょっとしたトピックをまじえながらレポートしたいと思います。

◎「踊る大捜査線THE MOVIE」観覧日記

10/31(土)
 前日は待ち遠しく、興奮してほとんど寝ることができなかった。結局2時間しか寝ず、朝6時起床。くそはやい。これも混雑を予想してのことだ。公開前からひどい人気だということを耳にしており、観にいく日を延ばそうかとも考えたが、結局初日に行くことに。6時半出発。
 7時に映画館に到着。地方の小さい映画館なので、混雑&立ち見&入場規制を覚悟していったにもかかわらず誰も来てない…結局チケット発売の8時半頃に少し行列ができたくらい。これも初日だから当然といえば当然。結局ゆったり座ってみることができ、客の入りも7割程度。拍子抜けする。やっぱり地方だと人が少ないのか…
 入口で500円のパンフレットを購入し、しばらく見ている。9時上映。最初の15分くらい、映画の予告ばっか。うざい。はやくやれ。何で映画館ていうのはこういうのがやけに長いのか。どうせ予告見せるなら、予告だけの映画を作ってみせればいいのだオイオイ…
 9時10分すぎにようやく始まる。内容は言わない。みなさん絶対に観ましょう。絶対に。死んでも。12月10日までですよ。まだまだあるな、なんて思ってるとあっという間ですよ。
 観に行く際に必ず持っていってほしい物があります。ひとつは大勢の前で笑っても平気だという度胸、そしてもうひとつはハンカチです。後者はトイレに行ったときに手を洗ったあとに必要ですから(T_T)

◎THE MOVIEで気になる点・ここは注意して観てほしい点
 ここでは観てきた筆者の意見も含めて、映画のこんなところに注意して観たらいっそう楽しくなるんじゃないかとか、CMや「踊る」関係本をみて、まだ見ていない人はここがとても気になるだろうなというところをピックアップしていきたいと思います。これを観て、少しでも映画をよりよく、深く観てくれたらいいなあ、と思う次第です。

1.警視庁副総監とは一体どんな人物なのか?
 映画では、吉田警視庁副総監なる警視庁でもトップクラスの官僚が誘拐され、これが映画全体を巻き込む事件へと発展する。神田署長が「副総監誘拐事件特別捜査本部」の戒名(捜査本部の入口に掲げる垂れ幕)を持っているシーンを断片的に観ている人も多いと思う。実はこの副総監、これまでに登場した、傲慢で頭の固い警察官僚とはちょっと違う人物なのだ。

2.小泉今日子扮する日向真奈美とは?
 映画のストーリー進行には小泉今日子扮する、なんか意味不明な女性、「日向真奈美」が登場する。なんかよくわからないが、CMを見ている限り、なんかとてもヤバそうな人物である。彼女は「副総監誘拐事件」の犯人なのか? それとも…

3.湾岸署刑事課員のお約束夜食、カップラーメン。
 これまで「踊る」の中で、青島をはじめ、すみれさん、和久さんの空腹を満たしてきたお約束の夜食、カップラーメン。本編では韓国製輸入モノの「キムチラーメン」(農心)が登場していた。ところが、「秋の犯罪撲滅スペシャル」ですみれさんが食べていたのは、エースコックのスーパーカップだったという。さてスペシャルでは?

4.隆大介演ずる大林中隊長、その人物像は?
 映画では、捜査の中心人物の一人として、隆大介という人が演じる大林中隊長なる人物が初登場する。彼は捜査一課特殊犯中隊中隊長という肩書きを持つ人物である。捜査一課特殊犯とは誘拐、人質立てこもり、ハイジャック、脅迫などの特殊な事件を担当する係で、本編までも強行犯係の捜査とはひと味違う捜査が望まれる。大林は、ここでは「副総監誘拐事件」の実質の指揮にあたっている。見た目なんかとてもシブくて、これまでの「踊る」メンバーにはいなかった雰囲気の人だが、彼の人物像は一体どうなのか? そして青島とのかかわりは?

5.「踊る大捜査線」とパソコン
 もはや「踊る」とパソコンは切っても切れない関係にある。本編と同じく映画でも「DRAGNET」管理者真下正義が活躍するが、今回はそれだけではない。謎の女日向もパソコンを操るし、そしてあの人も…

6.警視庁湾岸署刑事課強行犯係巡査柏木雪乃
 なんとあの雪乃さんが交通課から刑事課へ。しかも青島達の強行犯係へ。雪乃さんの「警察にはいって青島さんたちといっしょに働きたい」という願いは見事に成就した。真下君も大喜びである。
警視庁巡査を拝命してから、こんなに早く刑事になれるのは現実でもかなりの大抜擢なのだが、雪乃さんが交通課の篠原夏美とともに「女青島」と呼ばれる日もそう遠くはなかろう。

7.警察庁刑事局参事官室井慎次、今回は…
 もう警視庁捜査一課管理官でなくなり、警備局、主席監察官へと昇進しまったのと、筧利夫扮する新城賢太郎に管理官の座をとって変わられたためか、どうもスペシャルあたりから室井さんの影は薄い気がしてならない。彼は映画ではさらに、警察庁刑事局参事官に昇進している。さて和久さんの言う、「正しいことをしたければ、偉くなれ」の言葉通り出世街道を邁進している室井慎次の、映画での役どころは一体どうなのか? そして「秋の犯罪撲滅スペシャル」では何とも気まずい関係となってしまった青島との関係は… 「おれは現場でがんばります、室井さんは上でがんばって下さい」という青島との約束は?

8.青島刑事殉職説
 筆者は最近、友人の掲示板等で、「追悼 青島俊作」だの「青島ぁ! なぜ死んだぁ!!」だのけっこうふざけ半分で、「踊る」の宣伝もかねて書き込みをしていた。しかし、これは全く根拠がないと言うわけではない。「青島刑事殉職説」は、実は日本中の「踊る」ファンの中で秘かにささやかれているうわさなのだ。映画公開前に各社から「踊る」関係の本が出版されたが、ここでも「青島殉職」は議論されているし、フジの亀山プロデューサーもなんかそんな雰囲気をほのめかしているし、脚本の君塚良一さんもラストシーンは5つ存在したと言うし、CMでも赤く「さよなら」の文字。倒れる青島、すみれさんの叫び声、室井さんの「青島ァーーーーーーーーッ!」 これだけの状況証拠が揃えば、ファンが「殉職説」を唱えるのも無理はない。しかし、これらの証拠はみなあくまで「状況証拠」でしかない。真実を知るためにはやはり「踊る大捜査線THE MOVIE」を見る以外にないのだ。


ほかにも見どころはいっぱいあります。観てきた人は「掲示板」に書き込みをよろしくお願いします。


◎「踊る大捜査線THE MOVIE」NG(?)

 「踊る大捜査線」は従来の刑事ドラマに比べ、警察の機構とか規律といったものにかなり従って創られている。そのため、「刑事ドラマ」というより「警察ドラマ」といった色合いも濃い。それでも、ドラマとして面白くするためなのか、それとも作者の意図とは無関係なのかは知らないが、現実とは異なる場面もいくつか出てくる。例えば有名なのは、真下刑事の警部昇任試験受験だ。これはどうもおかしい。なぜならキャリア組は昇任試験なしで昇進できるはずだからである。映画でも筆者は2つだけNGを発見した。それを紹介しよう。

1.新城管理官登場の不思議
 さて、この「THE MOVIE」では、「副総監誘拐事件」が、ストーリーを大きく支配している。そのため、警視庁捜査一課からは大林捜査一課特殊犯中隊中隊長(隆大介)が初登場し、特殊部隊「SIT」の活躍もある。彼らの所属する警視庁捜査一課特殊犯は、誘拐事件捜査のプロフェッショナルであり、今回の「副総監誘拐事件」には当然登場すべき存在である。
 しかし、今回どう考えても、ここにいるのはおかしい、という人が一人だけいた。それが新城賢太郎捜査一課管理官(筧利夫)である。
 彼はご存じの通り、室井のあとを引き継いで管理官となったが彼の所属しているのは、同じ警視庁捜査一課でも、「強行犯捜査2係」という部署である。これは「スペシャル」などでも彼が、殺人、傷害などのいわゆる「強行犯」の事件の指揮にあたっていることからも明らかだろう。
 しかし、今回の誘拐事件を担当する、「特殊犯係」にも別に管理官は存在し、本来ならば彼が現場の指揮にあたるはずなのである。強行犯係の新城が出てくるのはどうもおかしい。
 上層部が彼に現場指揮の勉強でもさせたかっただろうか? それにしてはやけに捜査に入り込みすぎているし、特殊犯係管理官の存在もない。謎である。
 まあ、スペシャルからのレギュラー的存在になってしまったので、話しを面白くするために出したとおもうので、これ以上重箱の隅をつつくようなまねはやめにするが、この新城管理官、現実ならばものすごく広い権力の持ち主である。

2.「戒名」間違えちゃ駄目だよー
 これはもう弁解の余地はないぞ。事件が発生し、特別捜査本部が設置されると、決まって本部の入口に墨と筆で「◯◯事件特別捜査本部」といった垂れ幕が掲げられる。これを警察の隠語で「戒名」という。「THE MOVIE」でもこの戒名は「副総監誘拐事件特別捜査本部」として作られ、本庁の捜査員に「非公開捜査だから戒名はなしだ」とすぐにはがされてしまう。呆然と立ち尽くす神田署長。戒名に注目! なんとそこには大いなる誤字が…。スタッフも誰も気づかなかったのかよ。

3.警察庁刑事局参事官とは?
 これはまだ、ちゃんと調べてないので分からないのですが、警察関係の本を読んでみたところ、このたび室井慎次が就いた「参事官」というポストは、警察庁には存在しないようなのです。ではどこにあるかというと、警視庁刑事部にならあります。それからこれがNGであるという証拠は「秋の犯罪撲滅スペシャル」の中にもあります。この中で、警備局長が室井に、「今度、警視庁刑事局参事官のポストが空く。もちろん君を推すつもりだ」と言っているのです。これはいったい...警察関係に詳しい方、誰か教えて下さい。


「踊る」こばなし(思い付き)

 @もうひとりの和久さん、大分県警水木警部補@
    和久さんのシブさははっきり言って文句がつけられないが、あれだけシブい人がドリフターズの一員だとは正直、考えにくくなってきた。老いのシブさと言えばそれまでだろうが。
    それはさておいて、いかりやさんのこのシブさが観られる番組が、「踊る」の他にもう一つある。
    それがあの日本テレビ・火曜サスペンス劇場のシリーズもの「取調室」(原作・笹沢佐保)。いちおう刑事ものだが、ふつうの刑事ものと少し違うのが、犯人が物語の早いうちに捕まってしまうこと。でもこの時にまだ証拠不充分だったりして、拘留期間中に操作を続けながら、いかりやさん扮する「落としの鬼」・水木刑事が被疑者を取り調べる。
    水木刑事はここでは大分県警(東京で言えば警視庁と同じ、本店)の刑事で、階級も警部補なので、支店でヒラ刑事の和久さんとは大違いだが、「踊る」でみせたあのシブさはここでも健在である。


 「踊る大捜査線 HOME PAGE with 警視庁湾岸警察署 HOME PAGE」

 をここにリンクしておきます。かなり完成度高いと思うので、一度見てみて下さい。

 >>> http://www.odoru.com


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