このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
ハッチポッチステーションはどこにあるのか。それ以前に駅構内のポスターにある「41Railways」はどのようなネットワークになっているのか。そんなことを考えるのだが、そのハッチポッチ鉄道(仮称)路線がどこにどのように張巡らされているのかもわからないうちにただ闇雲に路線図を引きはじめるのも無意味というものなので、まずしっかりした予想図を立てる前に僕の住む都市に巡らされている鉄道網を検証してから今度はハッチポッチ鉄道(仮称)の路線図を予想しても手遅れではないと思うしそれはある意味重要なことである。というのはある地域を巡っている鉄道網というのはその地域の地理的条件、商業地・工業地・住宅地等の分布状況はもちろんのことひいてはその鉄道路線が引かれた奥に見隠れする政治的意図や歴史的背景がそのままそこに投影されるものだからである。そのことは「41路線」もの路線を抱える大所帯のハッチポッチ鉄道(仮称)とて例外ではあるまい。前置きが随分と長くなってしまったが何はともあれ僕の住む街の鉄道網の検証である。とはいえ僕の住む都市は他の地域に比べるとごく狭い領土の中に非常に過密な鉄道網が巡らされており、都市全体の鉄道網を洩さず拾い集めて検証するのは不可能に近い。またこれは他の地域にも言えることだが鉄道網を運営している企業体も元国営の企業、それ以外の私鉄、地下鉄、モノレール、ゆりかもめなど様々でありこれを全て引っ括めて検証することもまた不可能である。よって今回は検証地域を僕の住む都市の中心部及びその周辺に留めるとともに対象とする鉄道も元国営であり現在我が国最大の鉄道会社に限定することにした。またしても長くなったがそれでは始めることにしよう。
まず都市の中心(これは地理的な中心というよりは都市の機能的な中枢と考えられた方が良い)をぐるり取り囲むかたちで環状線が走っている。これが「トキオ環状線」である。「オーエド線」などでは決してない。この「トキオ環状線」という名はこの都市の玄関ともいえる「トキオ」駅を一始点として環状する路線ということに由来し昔は別の呼び名があったそうだが僕はよく知らない。さてこの都市の中央部を環状線が取り囲むというこの構造は大いなる利点がある。まさしくこの都市の特色をして中心部の鉄道網を環状形にならしめたというべきであろうが、我が都市は中心部といえどもあるひとつの駅の最寄りに都市の全ての中枢機能が集まっているという訳ではなく、中央部の中においても官庁街、企業街、商業地などの機能がいくつかの街に分散して配置されているのである。特に上図のトキオ、エーノ、ブクロ、ビタなどがその例である。「トキオ環状線」に乗ってぐるり一周するとそれらの分散された中心街を全て巡ることができる。これが先に言った環状形路線の利点である。環状線の利点はそれだけではない。もう路線図を見てお気づきの方もいるだろうが環状部の所々から様々な地方路線が放射状に伸びている。これはある地方からある地方へ都市の中心部を経由して移動すると非常に便利であるということを表している。さてこの「トキオ環状線」自体を詳しく見ていくことにすると、トキオを出発し反時計廻りにデジタルシチー、カチ、エーノ、ニポリ、ブクロ、ニューヤド、ビタなどの街を通ってダイコク、ホテー、ビシャモン、ベンテン、ジュロージン、フクロクジュを経てトキオに戻る。次に中心部から地方へ放射される鉄道についてみていこう。まず西方面、東方面に行く鉄道、つまりジョージとヨヨ、およびチャミズからトキオを経てセンヨーまでを結ぶ路線である。ジョージというのは人の名前みたいな駅名だが本当は別の意味があるらしい。僕はよく知らない。ヨヨはアニメと浪人生の街である。逆に西側チャミズは学生の街であり、本来はヨヨとチャミズを結んでジョージからセンヨーまでを中心部を貫く一本の路線にしようという計画があったそうだが、ヨヨの浪人生とチャミズの大学生の抗争対立が激化しこの計画は頓挫したらしい。このへんも僕はよく知らない。
南西方面へは「ヨーカド線」が伸びている。この「ヨーカド」という路線名も本来はこれに似た別の名前だったらしいがある時期から誤用されそれからずっと「ヨーカド線」と呼ばれるようになってしまったらしい。そしてヨーカド線の終着、「アツミ」もまた曲者でありかつての名俳優がこの街の出身であるというデマが流れるようになってからというもの、彼の名前をとってこの街は「アツミ」と呼ばれるようになったそうだ。まったく駅名だの地名だのというのはけっこういい加減なものだが僕もよくは知らない。
今度は北方面に移ろう。ブクロからオーミアまでの「アサクサ線」である。本来「アサクサ」という地名は別の場所にありこの路線とは何の関係もない。しかし当初この路線の終着点がある県名ともう一端の駅名との一文字ずつをとってこの路線の線名にしようということだったのだが、その線名を鉄道会社側が発表したとたん、沿線住民および女性擁護団体から激しい抗議を受けたため急遽、代替として「アサクサ線」という名前に変えたそうだが僕は詳しい事情は一切知らない。
最後に北西方面である。エーノからミトまでの「ナトー線」。「ナトー」は北大西洋条約機構などでは決してない。由来はミトの名物からとったらしいがそんな迷信は信じたくない。そして僕にとって懐かしい路線である。なぜだろう。最近ナトー線沿線から少しはずれた街メイワからデジタルシチーまで新しい路線が開通したがこれを「デンキ線」という。メイワは近年切り開かれたテクノシチーであり、ここには変態音楽兄弟が住み日夜研究に励んでいたことから変態楽器と変態音楽のメッカでもあるらしいが僕は知らない。まあこのテクノシチーからデジタルシチーまでを「デンキ線」という鉄道で結ばれたのだから世の中全く奇妙である。
といった具合に鉄道の検証を行ってみた。次回は大阪圏、ニューヨーク市、パリの地下鉄といった具合に各国有名都市の鉄道網について検証考察を行ってみたい。……え? ハッチポッチ鉄道(仮称)の予想路線図はいつ書くのかって?? ……。あは、あははは。はは。いいじゃないですか、そんなの。
……いいのか、そんなんで。(←たんに書きたかっただけじゃん。)
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