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クレイジーパラダイスへようこそ

〜おまるのひとりごと〜

このコーナーはいきなり「閑話休題」的なコンテンツです。まぁ世迷言というか、なんちゃってコラムといいますか、日記と一味違うおまるのエッセンスをお楽しみ頂くコーナーです。まぁラジオなんかでよくあるレギュラーコーナーに入る前の前振りというか、そんな体です。まぁとりあえず、おまるなりの独りよがりをご堪能くださいまし〜♪とりあえず目標は定期的に更新させること!!(爆)

その⑥「イラク問題をおまるなりに・・・」

アメリカの対イラク作戦は、このコンテンツを書いている11月下旬の時点ではまだ終わっていない。5月2日に空母リンカーンで行ったブッシュ大統領の演説は「戦闘終結宣言」というなんとも意味有り気な演説だった。何故「勝利宣言」でもなければ「戦争終結宣言」でもなく、戦争自体を終わらせる事が未だにできないのは何故か?と。もしもあのバグダット陥落の時点で戦争を終えていたらアメリカには国際法上の戦勝国としての義務が発生してしまうのだ。この戦勝国の義務というのは「ジュネーブ条約」の中にある戦争捕虜の釈放などなど・・・、又「ハーグ条約」の取り決めではフセイン大統領らの拘束に武力用いる事ができなくなってしまうという事も起こってしまう。これはまだ戦犯としての重要人物が確定し、どう裁くかが何も決まっていない事を考えると、戦争を終わらせることはアメリカにはまだまだできないことなのだ。しかし、経済復興を急いで石油などの資源産業を少しでも早く手中にしたいということもあって、なんとか平和な状態をアピールし経済封鎖を緩和させる手段の苦肉の策として行われたのが「戦闘終結宣言」なのである。したがってアメリカをはじめとする連合国とイラクの間はいまだに「戦争継続状態」ということになるのだ。

従って、今イラクはまだ戦場なわけだ。特にイラクは中心的指導者がいない以上、軍としての大規模な作戦行動は取る事ができないので、その戦闘行動は主にゲリラやテロと言った異種攻撃形態にならざるを得ないのが現実のようだ。バグダット陥落直後から略奪や暴動が多発し、挙句に自爆テロも徐々に増えていっているのが現状だ。そのターゲットもアメリカ連合軍だけでなく、国連本部などといった公共機関の施設も狙われているのだ。元々なんでそんなに治安が乱れたかと言えば、アメリカがフセインの政策を勘違いしたからだ。

そもそも、イスラム教を開いたとされるマホメットという人物は、旅の途中に食べ物も水もなくなった時は他の旅人から奪ってでも自分が生き残るようにと自分で実行していたらしい。そんな人の教えが生活文化の中にあるのだから、公共心とか国家概念よりも自己欲の方が優先される国民気質ということをフセインは理解した上で独裁を行っていたわけだ。というより力による圧政を敷き強力な軍隊がなければ国として機能しない事が明白だからだ。イラクはこの開戦前までは中東地域に中では文化水準が異常なくらい高い国で平和だったのである。この事実を知らないで今回の戦争でアメリカがフセインの圧政から開放したとしているが、これは間違いだ。アメリカが行おうとしているイラクの復興計画はあまりにもズサンだ。日本統治形態がモデルになっているらしいが、日本とイラクじゃ全然国民の気質も文化も思想も違うのだ。日本には天皇という絶対的な精神支柱があった。しかし今のイラクでは何もないのだ。

このイラク戦争を傍観していて、最早「国対国」という粋を通り越して宗教戦争に近いものになってきているように思えます。中東イスラム文化圏対アメリカ的民主原理主義という構図が浮かんできます。中東イスラム文化圏にはアメリカと違い、長い歴史文化が存在しています。貴重な遺産も多く存在し、精神的な支柱も生活文化の中にきちんと溶け込んでいるのです。その証に、イラクやアフガンの女性はいまだにブルカ(頭や顔を覆い隠す為の黒い布)を着けています。一時日米のマスコミでこのブルカを脱いで洋服を着た事が民主化の証のように取りあげられていましたが、これはまったくの嘘であって、生活文化として何世紀も根付いたものが、そんなに簡単になくなるわけがありません。今でもこのブルカこそがイスラム文化の象徴なのです。もっと解りやすく言えば、日本人には「味噌汁」「梅干」というものがありますね。これが向こうの人達の「ブルカ」なのです。

そんな中、日本もアメリカの同盟国としてイラク復興支援と称してアメリカへの資金援助を約束し、自衛隊のイラク派遣を準備している。自衛隊がアメリカ軍の行動に協力するということはどういうことか、もう何も言わなくても解るだろう。復興援助でもなくはっきりとしたアメリカ側連合国としての「参戦」なわけだ。つまり、イラクと日本は戦争関係に入るわけだ。したがって自衛隊も、日本の国家組織も充分にその戦闘目標にされるわけだ。タリバンとかアルカイダっていう組織は日本で言う政党みたいなものらしい。つまり国会のような表舞台に出てくる人から一般社会で普通に生活している人もわけだ。そう考えると、世界中のイスラム人がこんな組織に名を連ねていても別におかしくはないお話で、日本にだってもちろん居る筈だ。ってことは・・・いきなりテロ活動が始まったり・・・なんて不思議じゃなくて日常になるんだということだ。つまり、もう今から国内は戦場なのだよ。どうだ!!

アメリカは当初この戦争を始めるきっかけが「化学兵器が多分あるだろうから、絶対に見つけ出してやる」的な発想だったように思える。次第にテロリストの根絶に変わっていったのはいうまでもない。結局フタ開けたら化学兵器も出てこない、指導者も見つからない、テロも根絶できないの三冠王だ。又アメリカが戦争を始めたのも国連決議を待たないままの強引なものだった。これは「予防的先制攻撃」ではなく「覇権的先制攻撃」であり、明らかに「侵略」であったことは言うまでもない。国連ではいまだにその責任追及がされないままだ。どう考えてもおかしいだろう??明らかに国際法違反なのに・・・

そんなアメリカと一緒にこんな日本はどうすれば良いのか。はっきり言いましょ。国連を崩壊させて新しい国際秩序を作れ!!それができなきゃ日本は何もするなということだ。アメリカにもイラクにも何もするなということだ。何かしなきゃ・・・と思うのならばアメリカの言いなりにはならない、とはっきり答えてダンマリを決め込む。これが日本の立場での最低限のマナーだと思う。覚悟もない、準備もない国が戦争に参加してもどうにもならないのは当たり前だ。大体、アメリカと戦争に行くんなら、戦費だってどうせ国債を発行するんだろうし、援助費だって国債からまかなうんだろ?小泉!オメーの公約だった国債の発行額を抑えるって言う話は何処行ったんだ??郵政事業の民営化だけでいい気になるなよ!(2003年11月24日)

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