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英国の蒸気機関車のページ


LMS Class 6P 3-cylinder 4-6-0 "Royal Scot" No.6100. Built 1927


LNER Class P2 3-cylinder 2-8-2 "Cock o' the North" 2001. Built 1934

こちらでは、従来日本であまり関心を持たれなかった英国の蒸気機関車を再評価し、その神髄に迫りたいと思います。ひたすら速く走ることを目指して枝葉末節は潔く削ぎ落とし、設計のポイントを抑えてコンパクトに美しくまとめられた蒸気機関車は、必ずや愛好家の琴線を打つものがあるでしょう。


<著作一覧>
過去に発表した英国蒸機関係の研究成果を以下にリストアップしますので、ご参照ください。
(順不同)

【市販書籍】
BRITISH STEAM
月刊誌「レイル・マガジン」 第138号 (1995年3月号) ネコ・パブリッシング刊
★毎度おなじみのロムニーやウェールズのナロー・ゲージでなく、スタンダード・ゲージの蒸機の持つ凄さが実感できるような、英国各地の保存施設を紹介した1篇。各形式ごとの特徴や保存拠点をまとめた一覧表を添付。

写真家たちのとらえた蒸気機関車

写真展 永遠の蒸気機関車「くろがねの勇者たち」 東京都写真美術館 展示目録 (2002年11月発行)
★同展目録 第1部 英国古典機の写真全点の簡潔な解説。

イギリス蒸気機関車ポストカード・コレクションから
写真展 永遠の蒸気機関車「くろがねの勇者たち」 東京都写真美術館 展示目録 (2002年11月発行)
★同展目録 巻末 20世紀初頭から第二次大戦直前までの同国製写真絵葉書を解説。

蒸機第3世紀へ向けて Steam for 3rd Century
月刊誌「レイル・マガジン」 第248号 (2004年5月号) ネコ・パブリッシング刊
★英国の数ある蒸機保存活動の中でも、「蒸機の新製」という一味違った意欲的な取り組み、「A1プロジェクト」と「5ATプロジェクト」を紹介。

ザ・プロトタイプ 「きかんしゃトーマスとなかまたち」登場機関車のモデルとなった機関車たち
NEKO MOOK 819 「きかんしゃトーマス グッズ・コレクション」 (2005年6月) ネコ・パブリッシング刊
★「トーマス」「エドワード」「ヘンリー」「ゴードン」ほか、おなじみのキャラクターのプロトタイプしらべと解説。

戦時型蒸気機関車 お国柄しらべ(1)
月刊誌「丸」 通巻714号 (2005年10月号) 潮書房刊
★第二次大戦終結60周年に当り、独英米日(記述順)4ヶ国の戦時型蒸気機関車を、設計・製造のプラクティス(手法体系)を主体に解説。前半は独英2ヶ国の8形式について紹介。
※バックナンバーなどのお問い合わせはこちらへ ⇒  http://www.kojinsha.co.jp/maru/


【会員限定版】
近代英国蒸機の系譜 British Modern Steam -A Genealogical Study-
単行本 初版200部限定 (1985年4月発行) 当会発行
★「真に英国の蒸気機関車を理解するためには、必読の書であることに間違いはない。強く愛好家におすすめしたい。」と故・高田 隆雄氏に鉄道ジャーナル書評欄で紹介された著者の出世作。


【会誌】
近代英国蒸機の特質と系譜
「ペンデルツーク」 海外鉄道研究会会報
第1章 LNER A4 and LMS Duchess 第10号 (1981年1月発行)
第1章補遺 第11号 (1981年7月発行)
第2章 LNER Pacifics 第11号 (同上)
第3章 Swindon 4-cylinder Classes 第12号 (1981年11月発行)
第4章 SR and LMS Express 4-6-0s 第13号 (1982年9月発行)
第4章補遺 第14号 (1983年5月発行)
以後連載中断、これを基に上記「近代英国蒸機の系譜」を自費出版。

世界の名機シリーズ
「ペンデルツーク」 海外鉄道研究会会報
第3話 LNER A3 第26号 (1991年5月発行)
★「フライング・スコッツマン」でおなじみの、ロンドン・アンド・ノースイースタン鉄道サー・ナイジェル・グレズリー技師長※の代表作、A3パシフィックを扱った1篇。1928〜1936年の間、東岸本線ロンドン〜エディンバラ間392マイル(632km)ノンストップ運転の牽引機として世界的に有名。 4472号機の詳細な年表を見れば、現役当時には「クラスA3の4472号機」は存在しなかったと判る。


LNER Class A1 (later A3) 3-cylinder 4-6-2 "Flying Scotsman" No.4472. Built 1923

※サー・ナイジェル・グレズリーSir Nigel Gresleyの令名は、わが国の鉄道趣味界においても戦前から知られていましたが、名前(姓)の字面より「グレスレー」「グレスレイ」などと表記されていました。しかし、ネィティヴの発音は「グレズリー」ないし「グレスリー」です。これはロックの大御所Elvis Presley (Gresleyとは頭の1字のみが異なる)の姓が「プレスリー」であり、「プレスレー」「プレスレイ」では決してないことからもうかがい知れます。なお、「プレスリー」も正しくは「プレズリー」であるらしく、コアなロックマニアはそのように表記しているようです。
われわれも「グレスレー」「グレスレイ」の表記はもう止めて、「グレズリー」と表記するように致しましょう。


第5話 LMS Turbomotive
 第28号 (1992年8月発行)
★東岸本線がLNERなら、西岸本線はLMSロンドン・ミッドランド・アンド・スコティシュ鉄道。サー・ウィリアム・スタニア技師長の率いる技術陣は、世界でもまれな急客用蒸気タービン機関車を完成させ、しかも15年間にわたってロンドン〜リヴァプール間の第一線で運用した。名花タ−ボモ−ティヴに捧げる1篇。


LMS "Turbomotive" No.6202, non-condensing turbine-driven 4-6-2. Built 1935



<関連著作>
他に英国以外の海外蒸機を扱ったものには下記がありますので、併せてご参照ください。

【単行本】
ラ・ドゥース LA DOUCE
 NEW !
ISBN978-4-7968-7153-2
A4版、上製本、モノクロ(一部カラー)100PP
定価 本体3,200円+税
(2013年7月3日発行)
発行所 ㈱小学館集英社プロダクション
★『闇の国々』シリーズの劇画家フランソワ・スクイテンによる最新作で、ベルギー国鉄(SNCB)の流線形アトランティック・12.004号機への愛に満ちたノスタルジック・ストーリー。
★会長は鉄道用語の監修のかたわら、巻末の解説「流線形の時代」を執筆。併せて12形の特性要目を翻訳。



【会誌】
世界の名機シリーズ

「ペンデルツーク」 海外鉄道研究会会報

第1話 DRG 01 第23号 (1989年3月発行)
★ドイツ制式蒸機を代表する01の誕生の背景から、完成された姿に至るまでの長い道のり、さらに敗戦とともに国家を分断され、東西異なる道を歩むまでを詳細に解説。

第2話 UP Big Boy 第25号 (1990年9月発行)
★背伸びをすると、必ずどこかに無理が出るもの。「世界最強」とされるビッグ・ボーイの真の実力を判定するとともに、斯界の「権威」が主張する「公理」(出力算出公式)を検証。

第4話 PLM 241A, 241C, SNCF 241P 第27号 (1992年1月発行)
★熱効率改善のため、戦後に至るまで4気筒複式を追求したフランスの一方の雄、非シャプロン系の花形PLMパリ・リヨン・地中海鉄道のマウンテン(2D1軸配置)の系譜を扱った1篇。

第6話 SAR 16E 第31号 (1994年3月発行)
★日本国鉄在来線と同じ3フィート6インチゲージの狭軌では世界最速の実力を持つ南アフリカ連邦鉄道のパシフィック、クラス16E。そのメカニズムの秘密と能力の限界を探った1篇。

第7話 RR 20/20A 第32号 (1994年9月発行)
★4大連接式蒸機(フェアリー・メイヤー・マレー・ガーラット)の中で最も不細工とされるガラット式。ローデシア(現ジンバヴエ)の4-8-2+2-8-4、クラス20/20Aを俎上に載せ、考案者の英国人が今もって明かしたがらない、設計の奥義に迫った1篇。

第8話 IJR 8200 第36号 (2000年2月発行)
★米国生まれとして2番目の日本国鉄パシフィック、8200(→C52)形の出生の秘密を探った1篇。なぜ3シリンダ式か、なぜ1600mm動輪か、なぜ火床面積3.8平方mの特大火室か、といった疑問点を解明。併せて国鉄がアルコに提示したと思われる計画形式図も収録。

番外 オーストリア国鉄 214 第21号 (1988年6月発行)
★独特の個性を持つオーストリア蒸機の最後を飾る214形は、かの有名なゲルスドルフ技師長設計のアドリアティック(1C2軸配置)の名機310形の系譜に連なるもの。ここでは第1動輪と連動の1軸先台車や広火室など、本形式の特徴も交えて解説。


英国の関連サイト


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