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米国軍艦 機関部データ集

第2章 主缶



装甲巡洋艦ブルックリンUSS Brooklyn ACR3。自然通風のための非常に高い煙突が特徴。


2-1.基本仕様


2-1-1. 戦艦

NameQdBNbNfFPbGHeHsHQd/H
Texas8,600Cd4C10.5-
Maine8,750C8C9.5-
Indiana (BB1-3)9,000Cd432C11.250.51,564-1,5645.8
Iowa (BB4)11,000Cd3C11.2-
C2
Kearsarge (BB5-6)10,000Cd3C12.7-
C2
Illinois (BB7)10,000C832C12.7-
Maine (BB10)16,000N2424C15.1125.74,956-4,9563.2
Missouri (BB11)T122417.690.34,772-4,7723.4
Ohio (BB12)85.84,947-4,9473.2
Virginia (BB13)19,000N2424C21.1118.95,109-5,1093.7
Georgia (BB15)18.6133.25,320-5,3203.6
Nebraska (BB14)BW121220.1125.05,240-5,2403.6
New Jersey (BB16)19.15,225-5,2253.6
Rhode Island (BB16)18.95,230-5,2303.6
Connecticut (BB18-19)16,500BW1212C19.4102.04,910-4,9103.4
Vermont (BB20-BB22)
New Hampshire (BB25)16,500BW1212C17.6102.04,350-4,3503.8
Mississippi (BB23-24)10,000BW88C18.6
South Calorina (BB26-27)16,500BW1212M18.694.54,387-4,3873.8
Delaware (BB28-29)25,000BW1414M18.6133.75,754-5,7544.3
Florida (BB30-31)28,000BW1212M14.1132.75,967-5,9674.7
Wyoming (BB32-33)28,000BW1212M14.1132.75,967-5,9674.7
New York (BB34-35)28,100BW1414M20.7144.45,7803046,0844.6
Nevada (BB36)26,500Y12(12)O20.7-
Oklahoma (BB37)24,800BW-4,459-4,4595.6
Pennsylvania (BB38)31,500BW12(12)O-4,954-4,9546.3
Arizona (BB39)34,000
New Mexico(BB40)29,000BW9(9)O19.7-5,1524165,5685.2
Missisippi (BB41),
Idaho (BB42)
31,000
Tennessee (BB43-44)28,000BW8(8)O19.7-3,8803874,2676.6
Colorado (BB45-48)28,000BW8(8)O20.0-3,8803874,2676.6
(South Dakota) (BB49-54)50,000BW12(12)O20.0-
North Calorina(BB55-56)121,000BW8(8)O40.4-
South Dakota (BB57),
Massachusetts (BB59)
130,000BW8(8)O40.0-
Indiana(BB58),
Alabama (BB60)
FW8(8)O-
Iowa(BB61-66)212,000BW8(8)O42.2-
(Montana)(BB67-71)172,000BW8(8)O43.2-

Name: 艦名または級名、斜体はWW1後の建造、()は未成を示す
Qd: 計画出力 [hp]、レシプロ機関は指示馬力、タービン機関は軸馬力を示す
B: 主缶形式、Cは円缶、BWはバブコック&ウィルコックス式、Nはニクローズ式、Tはソーニクロフト式、Yはヤーロー式、FWはフォスター・ホィーラー式、小文字dは両面焚、無印は片面焚を示す
Nb: 主缶数
Nf: 主缶火床数、( )は重油専焼缶の燃焼室数を示す
F: 使用燃料、Cは石炭専焼、Mは炭油混焼、Oは重油専焼を示す
Pb: 主缶使用圧力 [kg/cm2]、太字は過熱式
G: 主缶総火床面積 [m2]、石炭専焼または炭油混焼のものを示す
He: 主缶総蒸発伝熱(受熱)面積 [m2]
Hs: 主缶総過熱面積 [m2]
H: 主缶総伝熱(受熱)面積 [m2]、 He+Hs
Qd/H: 計画出力/主缶総伝熱(受熱)面積比 [hp/m2]

<解説>
米戦艦の主缶は、初期は円缶(煙管缶)でしたが、メイン級BB10-12から水管缶となり、一部にニクローズ式、ソーニクロフト式、ヤーロー式、フォスター・ホィーラー式が用いられた他は、バブコック&ウィルコックス式が主流となっていました。


バブコック&ウィルコックスBabcock & Wilcox缶の正面図(右)と断面図(左)。
断面図の右側が焚口で、火格子上の石炭が燃焼すると、斜めの水管中の缶水が加熱され、右方に移動する間に蒸気となり、左上の汽胴上部に溜まる。

なお、ワシントン軍縮条約以降は、同じバブコック&ウィルコックス式でも、重油専焼に適した小管式の3胴缶(ホワイト・フォースター式)となり、これをバブコックA型と称していました。

メインBB10のニクローズ缶は「石炭喰い」と悪評が有り、1908年のグレート・ホワイト・フリート世界一周航海のとき、石炭欠乏のおそれ大として、太平洋横断を前にして、米国西岸に留め置かれています。同級のミズーリBB11、オハイオBB12と比べ、火床面積で40%以上大きいのが、これを裏付けているようです。

缶の伝熱面積/火床面積比は、石炭専焼の場合、円缶で30前後、ニクローズで40前後、ソーニクロフト式で55前後、バブコック&ウィルコックス式で40前後となっています。

伝熱面積1m2当りの出力は、円缶(石炭専焼)では3〜4hp、ニクローズ式(同)とバブコック&ウィルコックス式(同)では4〜5hpでした。


2-1-2. 装甲巡洋艦/巡洋戦艦/重巡洋艦

NameQdBNbNfFPbGHeHsHQd/H
New York (ACR2)16,000Cd648C11.292.02,880-2,8805.6
Brooklyn (ACR3)16,000Cd432C11.262,71,707-2,6306.1
Cd1816.1489
C2815.7434
Pennsylvania (ACR4),
Colorado (ACR7)
23,000N3232C17.6148.66,366-6,3663.6
West Virginia (ACR5),
California (ACR6),
Maryland (ACR8),
South Dakota (ACR9)
23,000BW1616C18.6148.66,591-6,5913.5
Tennessee (ACR10)23,000BW1616C18.6153.46,600-6,6003.5
Lexington (CC1-6)
<Revised>
180,000BW16(16)O20.7-16,7221,18517,90710.1
Pensacola (CA24-25)107,000FW8(8)O21.1-8,829-8,82912.1
Northampton(CA26-31)107,000FW8(8)O21.1-8,829-8,82912.1
Portland(CA33)107,000Y8(8)O21.1-8,2501,0729,32211.5
Indianapolis(CA 35)107,000Y8(8)O21.1-8,4281,1379,56511.2
New Orleans(CA32, 34, 36-39, 44)107,000BW8(8)O21.1-8,1016828,78312.2
Wichita(CA45)100,000BW6(6)O32.7-
Alaska(CB1-6)150,000BW8(8)O44.6-

Name: 艦名または級名、斜体はWW1後の建造、()は未成を示す
Qd: 計画出力 [hp]、レシプロ機関は指示馬力、タービン機関は軸馬力を示す
B: 主缶形式、Cは円缶、Nはニクローズ式、BWはバブコック&ウィルコックス式、FWはホワイト・フォスター式、Yはヤーロー式、小文字dは両面焚、無印は片面焚を示す
Nb: 主缶数
Nf: 主缶火床数、( )は重油専焼缶の燃焼室数を示す
F: 使用燃料、Cは石炭専焼、Oは重油専焼を示す
Pb: 主缶使用圧力 [kg/cm2]、太字は過熱式
G: 主缶総火床面積 [m2]、石炭専焼または炭油混焼のものを示す
He: 主缶総蒸発伝熱(受熱)面積 [m2]
Hs: 主缶総過熱面積 [m2]
H: 主缶総伝熱(受熱)面積 [m2]、 He+Hs
Qd/H: 計画出力/主缶総伝熱(受熱)面積比 [hp/m2]

<解説>
米大型巡洋艦の主缶は、戦艦と同様、初期は円缶でしたが、ペンシルヴェニア級ACR4-9から水管缶となり、一部にニクローズ式、ホワイト・フォスター式、ヤーロー式が用いられた他は、バブコック&ウィルコックス式が主流となっていました。

ブルックリンACR3は、火格子上30.5m (100Ft) に達する高い煙突が特徴となっていますが、これは缶室の強圧通風を最小限とし、自然通風を大いに活用して、巡航速力を増大するとともに、缶の寿命を延長するという、当時の米海軍機関局長ジョージ・メルヴィル(1849-1912)の方針に基づくものでした。

缶の伝熱面積/火床面積比は、石炭専焼の場合、円缶で30前後、ニクローズ式で40前後に対し、バブコック&ウィルコックス式では45前後となっています。

伝熱面積1m2当りの出力は、円缶(石炭専焼)では6hp前後、ニクローズ式(同)とバブコック&ウィルコックス式(同)では4hp前後でした。


2-1-3. 偵察巡洋艦/軽巡洋艦

<工事中>


2-1-4. 駆逐艦

<工事中>


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