このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
平成18年度 海上自衛隊 観艦式予行
●2006年10月27日の首記に、次男を帯同して参加する機会を得ましたので、概略を紹介します。コンパクトカメラ使用のため、画質が不十分なのはお許しください。
われわれが横須賀・船越岸壁から乗ったフネ、掃海母艦「うらが」MST-463。基準排水量5,650トン、速力22ノット、平成9年竣工。観閲(付属)部隊の5番目を航行しました。
後甲板では出航に際して大湊地方隊の吹奏楽団が「太平洋行進曲」「軍艦マーチ」などを演奏しました。♪海の民な〜ら〜、男(?)な〜ら〜・・・
浦賀水道を抜けると、横須賀・吉倉岸壁から出航してきた護衛艦「ちょうかい」DDG-176が右舷後方に付き従います。基準排水量7,250トン、速力30ノット、平成10年竣工のイージス艦です。遠方は三浦半島。
左舷を並航する護衛艦「まつゆき」DD-130。基準排水量3,050トン、速力30ノット、昭和61年竣工。遠方は房総半島です。
同じく左舷を展示海域に向かう護衛艦「さみだれ」DD-106。基準排水量4,550トン、速力30ノット、平成12年竣工。遠方は房総半島先端の洲崎と思われます。
展示海域に到着し、いよいよ観艦式の開始です。二列縦陣の観閲部隊の中間を受閲部隊が反航してゆきます。写真手前が受閲部隊第4群先頭の潜水艦「やえしお」SS-598、基準排水量2,750トン、水中速力20ノット、平成18年竣工の最新鋭艦です。写真奥は観閲(主力)部隊のしんがりを務める護衛艦「あけぼの」DD-108、基準排水量4,550トン、速力30ノット、平成14年竣工。
掃海母艦「ぶんご」MST-464。基準排水量5,700トン、速力22ノット、平成10年竣工。われわれの「うらが」の姉妹艦で、受閲部隊の第5群で航行しました。前甲板では乗組員が登舷礼を行っています。
全部で8群から成る受閲部隊が航過すると、観閲(主力、付属)部隊は左舷16点(180度)逐次回頭を行い、西航から東航に転じます。写真は先頭から観閲官の乗る護衛艦「くらま」DDH-144、基準排水量5,200トン、速力31ノット、昭和56年竣工。続いて「ちょうかい」、護衛艦「ひえい」DDH-142が回頭中です。
われわれの「うらが」も左舷16点逐次回頭中です。写真手前は「うらが」に続航する試験艦「あすか」ASE-6102、基準排水量4,250トン、速力27ノット、平成7年竣工。遠方は観閲(主力)部隊の「ひえい」(艦尾)、護衛艦「さわぎり」DD-157、「あけぼの」、および受閲部隊旗艦の護衛艦「たちかぜ」DDG-168です。
観閲(主力、付属)部隊とも左舷16点回頭を終了すると、いよいよ戦技展示(デモンストレーション)が始まります。写真は観閲(主力)部隊5番艦の護衛艦「さわぎり」DD-157、基準排水量3,500トン、速力30ノット、平成2年竣工。後部にヘリコプター格納庫を備えています。遠方では受閲部隊第1群の護衛艦「おおなみ」DD-111(右)、同「むらさめ」DD-101(左)が右舷16点一斉回頭中です。やはり艦隊運動が基本ですよね。
受閲部隊は祝砲発射(口径127mmの空砲だが腹にズシンと響く音)に始まり、ボフォース対潜ミサイル発射と次々に戦技を披露してゆきます。写真は観閲(主力)部隊4番艦の護衛艦「ひえい」DDH-142、基準排水量5,050トン、速力31ノット、昭和49年竣工、ヘリコプター3機を搭載します。遠方は対潜ミサイル発射を終えた護衛艇「ゆうばり」DE-227。
受閲部隊はヘリコプター発艦に続いて、潜水艦部隊の一斉急速浮上を行います。写真は潜水艦部隊2番艦の「わかしお」SS-587、基準排水量2,450トン、水中速力20ノット、平成6年竣工。遠方は「おおなみ」。
受閲部隊は続いて洋上給油の展示を行います。写真は手前から「さわぎり」、護衛艦「はるさめ」DD-102、基準排水量4,550トン、速力30ノット、平成9年竣工と、それに伴走しつつ給油を行う補給艦「ときわ」AOE-423、基準排水量8,150トン、速力22ノット、平成2年竣工です。3隻のマストが重ならなくて良かったです。はるか遠方には「むらさめ」が見えます。
続いては甲板散水(核・生物・化学兵器による汚染防止)と、IR(赤外線)追尾ミサイル欺瞞用デコイ(囮)の発射です。戦技を披露するは護衛艦「やまゆき」DD-129、基準排水量3,050トン、速力30ノット、昭和60年竣工。
先ほど観閲(主力)部隊の遠方を西航していった高速ミサイル艇隊が、その後尾を回って東方に向きを変え、観閲(主力、付属)部隊の中間を駆け抜けてゆきます。写真は先頭からミサイル艇「おおたか」PG-826、同「くまたか」PG-827、同「しらたか」PG-829で、いずれも基準排水量200トン、速力44ノット、平成15〜16年竣工。遠方は観閲(主力)部隊の「うみぎり」「あけぼの」「たちかぜ」です。
先航2隻のウェーキ(航跡)中を40ノット(約74km/h)の高速で突き進むミサイル艇「しらたか」PG-829。遠方は「さわぎり」。
戦技展示の終盤は、救難飛行艇US-1Aの着水・離水に続き、対潜哨戒機P-3CによるIRデコイの空中散布が行われました。
そして最後の締めは、P-3Cからの67式150キロ対潜爆弾の投下でした。
所要時間は観閲(水上部隊)が約18分間、観閲(航空部隊)が約6分間、戦技展示が約35分間で、息もつかせぬ1時間余でした。帰途は浦賀水道入口まで20ノットを体感し、また艦上では大湊地方隊の吹奏楽団による余興演奏が行われたりで、およそ飽きることがありませんでした。お土産には海軍カレーを買い込んで来ました。正直なところ、現代艦艇にはあまり興味がなかった所長でしたが、不覚にも一寸ハマってしまいました。次回は3年後ですが、いよいよDDH 13,500t型も登場すると思われ、ぜひまた参加したいものです。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |