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西から来たPF
〜 旅客会社からコンバートされたEF65 〜
2002.5.19 UPDATED
JR貨物では、旧国鉄時代から継承したEF65を引き続き使用していますが、経年が30年を越えるものもあり、更新改造を施行してはいるものの、老朽化は否めない状況です。 老朽化が著しい車両については、更新機・未更新機に関わらず廃車になっていきますが、一方で新型機関車の増備が追いついていないのが現状です。 そのような中、昨今、客車列車の減少から比較的機関車に余裕のあるJR西日本から、JR貨物が機関車を購入するという、国鉄時代には考えられなかった事が起こるようになりました(民営化で会社が別になったので、当然と言えば当然ですが) 今回は、JR貨物が購入した機関車のうち、高崎機関区に配置になった3両を取り上げたいと思います。 |
← 6271列車を牽引して東高島を後にするEF65 1094号機。 このカマは正面窓は全て白Hゴムで、モニタ窓が黒Hゴムとなっている。 本来青く塗られている貫通扉上部の塗装が省略されていたり、屋根上のモニタが青いのは、俗に関西仕様と呼ばれるもの。 本機は、元々、老朽化したブルートレイン牽引機(EF65 500番台P型)を置き換える目的で、1978年に新製されたもので、1000番台PF型では7次型に分類される。 高崎機関区に配置になったことで、自らが追い出したP型と同じ仕事をすることになったのも何かの縁なのだろうか。 2001.7.14 6:37 高島線 東高島〜新興 6271レ (高機A99仕業アケ) |
→ 快晴の空の下、高崎線を上るEF65 1095号機。 通常、走行中は点灯しているヘッドライトが消えているのは??? このカマは貫通扉窓だけが白Hゴムで、後は全て黒Hゴムとなっている。 貫通扉の塗装省略と青いモニタは、1094号機と同じで、形態的にも同じ7次型に属する。 PF型は、重連総括を前提に設計されているため、1エンドと2エンドの外観は基本的に同じであるが、唯一異なるのが、1エンドにのみある「KE70ジャンパ連結器収め」である。 ところが、何故か本機はこれが撤去されており(正面貫通扉下ステップの右側にある窪みが撤去跡)形態上のポイントになっている。 2001.8.4 8:05 高崎線 岡部〜深谷 2092レ (高機A95仕業) |
← 降り出した雨をついて走るEF65 1122号機。 関西仕様なのは上の2両と同じだが、特徴的なのは2エンド運転席側が黒Hゴム、助士席側が白Hゴム、と異なっている点である。このようなケースは、かつてEF58型等で見られた時期があったが、形式が60番台のいわゆる新型直流電機では珍しい。 本機は上の2両とは異なり、1979年製造の8次型に属する。7次型と8次型では、外観上の変化はほとんど見られないが、唯一の差異は、両端台車にある防振用オイルダンパの取り付け方向が、90度変更されている点(7次型では枕木方向、8次型では線路方向)である。 2001.3.31 13:38 高島線 東高島〜新興 5274レ (高機A94仕業) |
西から来たPF〜その後 1094号機は2000年3月、1095号機・1122号機は2000年4月にそれぞれ高崎機関区にやってきました(JR西日本の書類上は、2000年3月24日付売却)。移動後しばらくは、同機関区内に留置されていましたが、2001年1月から1122号機、1094号機、1095号機の順で、稼動し始めました。 その後、2001年6月に1122号機が通常の全般検査を受け、特急色+青いナンバープレートで大宮工場を出場しましたが、1094号機は2002年2月、1095号機は2002年4月にそれぞれ更新改造を受け、白い更新機として同じく大宮工場を出場しています。 というわけで、現在は3両とも上の写真とは異なった姿で、日々貨物列車の先頭に立って活躍しています。 |
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