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70年代最後の旅・ツイントリオ四国ツーリング

1979年12月20日〜21日・CB400N(同行:谷+CB400T、大西+CB125T)
593.3km

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大学も休みになるし、79年(70年代)も終わりになる。
何か記念になる事はないかな〜と思っていたら、友人から『ツーリング行こうや』とのお誘い。
ちょうどいいやと決定、もう一人の友人も誘って3人で行く事になった。
しかし、コース作りから全てまかされ、先頭を走らされる事になっちゃった。
行先は四国、少しは暖かいだろうと思う・・・
谷の仕事の都合で出発は夜中、日数は2日。耐久ツーリングだなこれは。

12月20日(木)・雨〜霧〜晴
夏のような日
日付けは変わったが、昨日の夕方からの雨はまだ全く止まずに降り続いている。
とっくに準備はできているので『白バイ野郎・ジョン&パンチ』を見ながら紅茶を飲んでいる。
0:30にいよいよカッパを着て出発だ、今回は1泊なので荷物が少ない。
タンクバックもなし、地図と電卓を入れたポリ袋をタンクに張り付けているのだ。
ラッキーな事に走り出したら雨は止んでいた、新品のシールドだったのでホッとするねぇ。

夜道は車が少なく走りやすいのだが、この45Wのヘッドライトだけでは何だか頼りないなぁ。
取締もないので飛ばしたおかげで約20分で谷の家に着いた。カッパを脱いで家に上げてもらったら大西もやってきた。
肝心の谷はさっき帰ってきたところで、慌てて用意をしている。奴の用意も終わって出発したのは1:35。
深日港までは道を知っている谷が先頭で走るが、走り出したとたんに雨がザー・・・

台風みたいな雨の中を走る、前もあまり見えないので何度か信号無視してしまったぞ。
それでも深日港には予定の3:00に到着した、スゴイ。
でも雨のせいで3人ともブーツの中までビチョビチョ(※この頃ブーツカバーは存在していなかった)で、
大西はGパンまで濡れている。僕と谷は上下レザー(僕はツナギ)だったので助かった。
船の切符を買って乗船する、こんな時期なので船室はガラガラ、3人で場所を確保してから服を脱ぐ。
濡れていて気持ち悪いし、暖房が強すぎて暑いんだ。
温風の出口近くに濡れた服等を乾かすために置いてから軽く食事、12月だというのに冷たいジュースがウマイ!

いつの間にか出航していたが、気にせずゲームで戦う。
しばらくすると飽きてきたので部屋に戻り仮眠するが『ギコー、ガリガリ、ギィー』と変な音で目がさめた、奴らは寝ている。
何だろうと思って音のするデッキに出たが原因は分からない。
車でも当たっているのかと思ったら、やはりそうらしくオッサンがカーデッキに走っていった。
そこから寝られなくなってしまった。適当に暇をつぶして6時のニュースと共に奴らを叩き起こす。
もうそろそろ到着だ、乾かしていた服とかを取りにいくと、大西のグラブ以外は全部乾いていた。
奴には予備用の3重軍手を貸しておく。

船は6:45に徳島着。
さぁ行くぞとバイクの所に行くと僕のナンバープレートがひん曲っている!
さてはさっきの『ギコー』はこの音だったのか?
犯人らしい大型トレーラーはさっさと出て行った。
とりあえず外に出てから元に戻す。気分悪いな〜。
7:00に出発、短い有料道路を通ってR55に出るが、いきなり道を間違えた。
地元のハスラー400の兄ちゃんが教えてくれるまでは分からなかった。

国道に戻るともう充分に明るいのに対向車がみんなライトを灯けている。
何やってんだ〜と思ったら物凄い霧になった、こりゃライト灯けなきゃならんな。
延々と霧の中を走るが、とてもしんどいので途中で休憩しながら進む。
日和佐まで来た所で喫茶店に入り軽く食事、30分ぐらい経って外に出るときれいに晴れていた、天気もいいぞ!
出発してすぐに南阿波サンラインに入る、少し高い道だけど景色はいい。途中で休憩してたら日射しが強くて何だか暑いぞ?
予定より遅れ気味だったけども、この陽気のおかげでペースが上がり、1時間後に暑くて休憩した時には50km走っていた。

もう皮ツナギは暑い!12月だというのにファスナー開けて走る、
ペースはどんどん上がり、調子に乗り過ぎて室戸岬を通過してしまった。GSに入った時に谷に教えられて初めて分かった。
199.5km/6.5L=30.7km/L。大西はナント45km/Lさすが125cc!。
ここから室戸スカイラインに入るが、逆方向に走った方が景色は良かったみたいだな。
走りやすい道ではあるが、腹がへったこの道には食堂が無い。
再び国道に戻りラーメン屋に入る、腹がいっぱいになると眠くなってきた、もう24時間以上寝ていないのだ。
眠気覚ましにゲームセンターに寄ってみるが、目が疲れて逆効果だった。

しかしこの辺からやたらと白バイが多くなり40km/hで走らなければならなくなり、イラついて目が覚めた。
そのうちどうにか4時に高知市内に到着。
さて泊まる所を探して1時間、ようやく空いている旅館が見つかった。
1人4000円、こんなもんでしょう。
着替えて夕食を済ませて19時過ぎに散歩に出たのだが、すでに街は眠っていた。
仕方ない、土産を買って戻る。面白く無いなぁ。
部屋に戻りゲームで勝負!その後は谷の独断で30分100円のTV?を深夜まで見てから寝た。


本日の走行・・・300.7km

12月21日(金)・曇〜雨
まさかのトラブル
7:30に起きて朝食、天気は少し悪い。
写真とか撮って用意を済ませて9時に出発、高知の観光はパスして琴平に向かうのだ。
R32でダンプの後ろをダラダラ走っていたが、あまりに遅いので抜いて行く。
ハイペースで調子に乗って走っていたら対抗車線をタンクローリーがドリフトで走って行った・・・日本は広いものだ。

さて、いくら調子よく走っていても今日は寒いので寒さに勝てず、大杉駅前で休憩してコーヒーを飲む。
1時間で約40km、まあまあのペースなので今日はゆっくり琴平で観光できそうだな。
再び走り出す、この辺は川沿いのワインでィングで走っていて楽しい道だ。
調子にのっていたら大歩危を通過してしまったので小歩危で休憩してから琴平に向かう。

池田を過ぎると車が増えてきたのでペースは落ちる、それでもまだまだ予定より早いペースなので気にしない。
そのうち車が増えてきたので道が詰まってくる、チェンジの回数が増えてくる。
何だか今日はシフトが固い、ローが特に入りにくいなぁ。この前オイルは交換したばかりなんだがなぁ。
何となく嫌な気分で走っていたら、琴平手前で5速と6速が入らなくなった!

しばらく4速のままで流して空地にバイクを止めて点検する、クラッチワイヤーも何も問題ないのに変だな。
琴平に着いたらバイク屋に寄ってみようという事で出発したら1速のままでミッションが動かない!シフトペダルさえ動かない!
周りに何もない田舎でトラブル!
どうしようもないので路肩を1速のままで走るが、20km/hぐらいでもエンジンは6000rpmぐらい回ってる。
この寒い中でもオーバーヒートしそうだ!

GSがあったので近くにバイク屋が無いか聞いてみると『1kmぐらい先にあるよ』と教えてくれた、
着いてみるとそこはもう琴平の町だった。
バイク屋はホンダ系の店だった、状況を説明すると恐らくミッションのリターンスプリングが折れているのではないかとの事。
少し時間がかかりそうなので谷と大西には先にメシに行ってもらい、僕は修理を手伝う。
左のクランクケースカバーを外してミッションを調べてもらうが、リターンスプリングは異常なし。
クラッチを外すとネジが落ちた、中ではシフトドラムカムのプレートが外れている。

『これは組立て不良だ』とバイク屋さんは言った、他に異常がないか点検してからプレートを締付けて組立てる、
ガスケットが破れてしまったので液体パッキンを塗ってもらうが『オイルが漏れるかもしれないよ』と注意を受ける、
修理代6000円を払って出発しようとしたらバイク屋さんが組立て不良の証明書を書いてくれた、
これを帰ってから買ったバイク屋に持って行ったら再点検とパッキンの交換と修理代が戻ってくるように手配してくれた、ありがとう。

ちょうど谷と大西も戻ってきたので礼を言ってから出発、
琴平で金比羅だけ見て先を急ぐ他の予定はパー。おまけに雨まで降ってきた。
徳島まで残り約120km、それを3時間で走らなきゃならなくなってしまった。
知らない道、暗くなる空、シールドも曇って前があまり見えない。
前の車のテールライトを追い掛けると当然車は逃げる、それを3台で追い掛ける。まるでレースみたいだ。
その甲斐あって19時に徳島港に到着、船も遅れていたので切符を買ってから晩飯。乗船して小さい座敷をとってくつろぐ。

大西はさっさと寝ている。僕らはゲーム等でヒマつぶし。
船は予定より約30分遅れで深日港に到着した。どうにか雨は止んでいる。
ここからはTが前を走るがどうしてもリアタイヤが流れる、恐らくオイルが漏れてきているのだろう。
流れるタイヤと格闘しながら0:30に狭山の交差点で走りながら解散。
0:50にどうにか帰宅。
バイクを点検して驚いた。エンジンからオイルが漏れていて、リアタイヤはネタネタになっている。
よく無事で帰ってこれたなぁ。


本日の走行・・・292.6km

この後、再修理を受けてバイクは直りました。
しかし、なぜかカメラが壊れていて写真は1枚も写っていませんでした。
もう一度行かなきゃならないなぁ。

ツーリングデータ
●走行距離・・・593.3km
●燃費・・・・・28.75km/L
●費用・・・・・約22000円(修理代含む)

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