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北海道ツーリング №5

AWAKENING 〜目覚め〜

1990年4月28日〜5月6日・ヤマハFZR400
1523.2km

ここ2〜3年は体を悪くした(持病の椎間板ヘルニアはともかく、左手の腱鞘炎を手術した後遺症で握力が無い)
こともあって、ツーリングには行けなかった。
もう、長距離を走れないんじゃないかという不安があるのだが、このままの状態でバイクを降りたくなかった。
意を決して、この季節に北海道へ向かう。なんと5年振りだ。

物凄く寒いのだろうけど、長い休みは今しかない。
誰よりも僕のことを知っているFZRは最近乗れていないけど、心強い相棒なのだ。
事前に整備はしてあって、チェーンとエアクリーナーとオイルは交換してある。

4/28(土)晴〜雨 191.1km
●無謀な旅立ち。

朝起きてみると良い天気だ。さっさと荷物を積んで出勤するが、大幅にご無沙汰していたFZRに満載の荷物・・・これは重いぞ!
どうにか感を取り戻しながら停滞路をクリアして会社に到着。たったの1時間で結構疲れた、少し不安があるなぁ。
これはガンバラなければならん!昼休みの間に船内食のカップ麺やら買い込んで準備は完了。

18時にさっさと出発。阪神高速を飛ばしに飛ばして池田着、ここから下道で亀岡向かう。
途中で日が暮れてきて、山の中を走るのでシールドにやたらと虫が当たる。エエイ、前が見にくいぞ!

亀岡に着いたのは20時前なのに、街はもう真っ暗でまるで夜中のよう・・・
それでもペースを上げてガンガン走り、R27に入ったら車が全く走っておらず街灯も少ない。
おまけにスモークシールドなので、な〜んも見えないホントに真っ暗。この感じが、まだ時間があるのに焦りを生む。
更にペースを上げて走っていると雨が降ってきた。うひゃ〜!

屋根付きのバス停があったのでカッパを着るついでに休憩だ、時間を確認し慌てていた気持ちも落ち着かせられたので良かった。
その後は雨が降っているのでペースを落とし、それでも舞鶴市内に21時半過ぎには入った。

ところで港が見つからないねぇ?以前のフェリーポートではない事は知っているのだが、どこに移転したのかは知らない。
新舞鶴港とあったので、そんなに離れていないハズなのだが・・・
とりあえず北海道に行くであろう長距離トラックを見つけたので、そいつにくっついて行こう。

しばらく走ってどうにか無事に港に着いたのだが、なんだぁ?
まるで『夏かよ!』と思うほどバイクがズラ〜ッと並んでいる!
これはイカン!ヘタすりゃ乗れないぞ、慌てて乗船窓口に行くが『満席です』の悲しい表示。
キャンセル待ち手続きをしたが12番目、はたして乗れるのだろうか?

とにかく人が多くて落ち着いて座れる場所も無い、ウロウロしながら時間をつぶす。
すると同じようにウロウロしている奴がいたので話をしてみるとやはりキャンセル待ちで13番と14番だった。
そこで我々は『キャンセル待ち隊』となった。
3人の共通した意見は『こんな時期に北海道に行く奴は少数に違いない』というか、『そんな物好き、居るハズが無い』
と自分の事は棚にあげて思っていたのだ。
(そんな事言いながら、受付窓口の娘がカワイイとかの話もしていたのだが)

さて、出航時間なのだが数人にふくれあがっている我々『キャンセル待ち隊』にお呼びがかからない、どうやら少し遅れているようだ。
もし乗れなきゃ新潟まで夜を徹して走るぜ!
(新潟まで約500kmで新潟発は朝7時だから、
「平均100km/hで走れば間に合う」という計算をした奴が居ました。
それって、高速道路を5時間無休で、ほぼ全開で走れってコトですよ・・・・)

という、できればそんな事はしたくはない話が現実味を帯び始めた頃に『5番まで』そしてすぐに『15番まで』というアナウンス。
そして結局はキャンセル待ちは全員乗れることになり、思わず回りの連中と握手する。

さぁ、さっさと手続きして乗船だ。KLX250とSRX400と共にカッパも着ないで雨の中、タラップを上がっていくのでした。

4/29(日) OFF
●快適な船旅

バイクを固定してもらい、荷物を持って船内に入ると、まービックリ。
登り口がエスカレーターなのである。何だか新日本海フェリーじゃないみたいだ。(実は新造船でした)

さて、我々『場所が無ければ廊下ででも寝ます!』と交渉したキャンセル待ち隊連中が連れて行かれた場所は・・・
何とミーティングルームという場所で、50畳ぐらいある大広間だったのである。
毛布しか無いとは言え、狭い2等とは比べ物にならない良い環境じゃないですか!
総勢30名近くの『キャンセル待ち隊』は全員ここに入ることができた。

それでは各人自分の場所を取ってから、回りのみんなと協力して荷掛けロープやらを部屋中に張り巡らせ物干しコーナーを作りカッパとかを干しておく。
(荷掛けベルトって、本当に色んな使い方ができるんですねぇ。タオルを干して仕切りを作った奴もいました)
その後、さっさと風呂に入り(いつものように1等のフロアの風呂ね)、
部屋に戻ってから3人で『ビールで乾杯しよう』としていたら、他にも4人やってきて、いつの間にか宴会になってしまった。
他の連中も同じように宴会状態なので迷惑はかからないだろ。
7人も居ると、おつまみや食料が次々と出てきて、けっこう賑やかである。

この頃、どうもトラックの排ガスを吸ってしまったせいか、声が出にくくなってしまいガラガラ声になってしまっていた。
KLRの芳仲クンは奈良から、SRXの吉田クンは広島から、宇都宮氏たちは岡山と兵庫、木村夫妻は京都から。
みんな苦労して時間作って雨の中走ってきたそうだ。でもここに居るってことは誰も予約して来なかったんだね・・・
話をしているうちに、もう4時だ。とりあえず一旦寝ることにしよう。



さて、目が覚めたのは9時過ぎ。朝メシを食わにゃあならん。
吉田クンは前日に買い物する時間が無く、何も持っていないそうなのでカップ麺を分ける。
人数が多いと一人分ぐらいは確保できるね。船内食堂は時間が決まっているし、値段が高いのだ。


360度の水平線
食後は各々ルート決め。キャンセル待ちで出発するような我々は、無計画で飛び出してくるということも共通なんだね。
フロントで天気予報を教えてもらうが、雄冬岬と朱鞠内湖に行きたいと思っていたのだが、どうも道北は雪が降るらしいので無理がありそうだ。
やはり道央から道南か。それでも道東には行きたいな。



昼下がり

昼を過ぎても、人にはルートのアドバイスをするが自分のルートは何処へやら・・・
デッキで写真を撮ったり、船内探検ばかりしていた。



水平線に沈む夕日

夕方、風呂から上がってまた宴会。
売店でワインを見つけたので、みんなでワリカンで2本購入。グラスが無いねぇと言っていたら、
宇都宮氏がどこからかアイスペールとグラスを調達してきた、どこに有ったのこんなもの?
何だかいつもと違ってリッチな船旅だねぇ、いつもより時間が短く感じるよ。



小樽ワインをいただきました



ワインで乾杯する我々

結局ルートは決まらずじまいだったのだが、ここで合ったのも何かの縁だからということで、
ルートの決まった吉田クンと木村夫妻を除いた4人で旅をすることになり、
彼らとは恐らく帰るであろう5/4(当然キャンセル待ち)に小樽でまた合えればいいね、という事で話はまとまった。
まぁ、どうにかなるだろう。
とにかく明日は早いのでさっさと寝ましょう。

4/30(月) 曇り〜雪 375.1km
●そして僕らは路頭に迷う。

起きると3時で、まだ外は真っ暗。荷物をまとめて下船の用意をする。
フェリーは定刻通りに4:30に小樽港に到着。なんだか寒くなさそうなのだが、厚着をして下船。外はやはり寒かった。
もう明るくなってきており、山には雪が残っているのがよく見える。寒い旅になりそうだ。



まだ山には残雪が・・・



これから起こる不幸を知らない頃



フェリー前でキャンセル待ち隊の記念撮影

みんなで写真を撮ってからいよいよ出発!先ずはR231で石狩方面へと向かう。
しかし海沿いは物凄い強風が吹いていて、石狩大橋を渡る時には対向車線まで吹き飛ばされ、直線なのにハングオン状態になってしまった。
雄冬岬をまわろうと思っていたのだが、あまりにも危険だと判断して内陸側のR233を走ることにした。

しばらく走っていると皆が止まった。『どしたの?』と聞くと皆が見る視線の先には物凄い数のコイノボリ!
100匹以上は泳いでいるんじゃないだろうか?あまりの数に圧倒されてしまう。



この他にもコイノボリの群れがいっぱい

写真を撮ってから再び走り出す。
それにしても寒い!80km/hペースで走っているのだが、ライディングフォームのままで固まってしまいそうだ。
手や足を動かすけれど、どうにもならない。
バイクも同じで、小樽を出発するときにオーバークール防止の為にラジエターの半分をガムテープで塞いでいるというのに、
水温がほとんど上がらないんだもの、いつもなら2時間近く走ったらフレームまで熱が伝わってくるぐらいなのに・・・

7:30頃に新十津川で店が開いていたので『何か飲もうよ』と(実はトイレに行きたかったのだが)止まって休憩だ。
店のオジサンといろいろ話をして情報収集、今年の知床横断道路の開通が5/2だと聞いたので、
今日はサロマの辺りに行こうという事で皆の話はまとまった。
近くのスタンドでガソリンを入れる、22km/Lと回転を上げている割には好燃費だ。



天気はいいが寒さが厳しい・・・

ここから滝川を抜けて旭川に向かう予定だったのだが、道を間違えて北竜経由で走っているとシールドに雨が落ち始める。
冗談じゃない!寒さだけでも苦労しているのに雨だなんて・・・
旭川市内に入ると、もう本降り。ガード下に止まってカッパ着ながら『旭川ラーメンを食べましょう』という事になった。
キョロキョロしながら走ってラーメン屋に入る。朝昼兼用の食事だが、体が温まるのが嬉しい。
KLR芳仲君が道東の宿を予約しようとしたら『道東は吹雪』との情報が入ってきた。

冗談でしょ?

これから道東へ向けての峠越えだよ。ハンパな峠じゃないよこの辺は・・・
う〜む、北見峠を越える予定だったのだが、交通量の少ない道は危なそうだなぁ。
ウダウダ言ってても仕方ないので出発しよう。

雨の中R39を走る。峠に向かい気温が下がってきたのかシールドの内側が曇ってきて前がハッキリと見えない。
分岐点の上川まで来たが、交通量があるし路面の状況から石北峠へ進む事にした。
そのまま走って層雲峡の手前あたりで前が見えなくなってきたので、止まった時にシールドを拭こうとしたら
いつの間にか雨は雪に変わっていた!

層雲峡を越えて行くと、もうクルマも少なくなってしまい路面はシャーベット状で真っ白になっている。
峠を上りはじめ大雪湖を越え、峠がはじまる頃に前を走っていたKLRがすくわれるように転倒!
一人で起こせないようなので助けに行こうとバイクを降りた瞬間に自分の置かれている立場を理解した。
すでに路面は凍結状態で、轍を外れるとその場に立ち止まることもできない。

スタンドを立てた状態でも滑っていくバイクをどうにか落ち着かせ、KLRを起こす。
僕らの先ではクルマでさえスピンしている。もうここから先には行けない。
皆で『引き返す勇気も必要だ』と相談して引き返すことにした。
しかし、こんな路面状態で峠を下ることができるのか?



石北峠手前で途方に暮れる

バイクを1台づつ下に向ける、轍も凍結してきており、そのままだと走れないが路側の雪が積もっている部分なら
抵抗があるので何とかなりそうだ。
とにかく前ブレーキやハンドルに力を入れるとフロントから切れ込んで転倒するので、
後方に荷重をかけてリアブレーキとセカンドギアのままで下るように指示をする。
トライアル競技をかじった経験と、キース・コード先生の『悪コンディションの時は、頭と右手で走るのさ』という教えの通りに
ラインを考え、繊細なアクセルコントロールに集中して慎重に下る。

1時間ぐらい掛かっただろうか、どうにか層雲峡トンネルまで戻ってくることができた。
トンネルに入った所で大休憩を取ることにした。
入口付近は覆道状なので雪や雨が振り込まず、明るいのでバイクを止めても危なくないのだ。
VTのまゆみちゃんは3回も転倒したけど、本当によく頑張った。
このあたりはまだ凍結していないシャーベット状なので走ることができるレベルだ。



どうにか層雲峡まで戻ってこれた。

僕と宇都宮氏のBMWは何とかコケずに済んだ。コケると修理代が高くつくのだ。
落ち着いたところで各自のバイクを点検するが、FZRはフロントブレーキが凍り付いていた・・・
VTはハンドルが曲がりブレーキレバーが折れ、KLRはシフトペダルが折れてしまった。
どちらも応急処置をして旭川まで戻ることにした。



ご覧のありさま。オーバークールなのでエンジンは切らない。



ブレーキ周りまで凍っています

旭川市内まで来たところでホンダ道北の店があったので寄ってみる。
VTはハンドルを曲げ修正してブレーキレバーを交換、KLRのシフトペダルは他車の物をちょっと加工すれば使えるそうだ。
作業を待っている間に僕はボロボロになったシールドを交換した、濡れていたジャケットも乾いたし、体も温もった。

さて修理も終わり、今日泊まる所が決まっていないことを話すると、何と宿を紹介してもらえることになった。
『相部屋だよ』YHで慣れてるから平気、寝られるだけでもありがたい。
『食事は無いよ』近くに食べに行くので平気です。
で、宿泊料はいくらかと聞くと・・・
『500円』。
『へ?』。
『だから、一人500円だって』
ウソみたいに安い(当時の私はこの頃流行しだした『ライダーハウス』というものを、まだ知りませんでした)

もらった地図の通りに走っていくと、旭川ロータリーの近くにありました。『バイク屋RIDE』ここの2階だそうだ。
空いてる部屋を好意で泊めてくれているんだそうな、その気持ちがすごく嬉しい。
『話は聞いてるから部屋に入って』と言われるままに部屋に入る。
すると、『晩メシの残りだけどカレー食うかい?食うよね』と食事まで用意してくれていた。

あー、有難いなぁと皆で話をしていたら、『層雲峡でエンジントラブルで遭難していた』という、同じく雪の犠牲者が到着した。
どうやらオーバークールでバッテリーがやられたらしく、エンジンが掛からなくなったそうでトラックで運ばれてきた。
『生きてて良かった!』と歓迎して、一緒にカレーを食べ、その後、みんなで近くの銭湯へ行き体を温める。
戻ってからは店の人たちと一緒にビールで乾杯。
とにかく今日は無事でなによりだ、明日は天気は回復するらしいが、もう道東には行かない。
それにしても初日から強烈なリハビリツーリングだなぁ。


5/1(火) 晴れ 233.9km
●ええでぇ、メーデー

あーっ!晴れている!!
と言いながら部屋で荷物の整理をして表に出る、昨日は到着するのに精一杯でバイクはほったらかしなので点検するのだ。
するとKLRが倒れている。いや倒している。
なんでもスピードメーターが動かなくなってしまったようで、直そうとしているのだが部品が壊れているようだ。
FZRのエンジンを掛けてみる、ちゃんとアイドリングするし異音もない、ブレーキやクラッチもOK、特に問題は無さそうだ。
奇跡の生還を果たした竹下君のVFR400も無事に復活したようだ。

今日も道東は天気が良くないらしいし、既に予定は粉々に崩れてしまっているので今回は道央を走ることにした。
カメラマン芳仲君(彼はコンタックス!を2台も持って来ています)の意見もあり、今日は美瑛と富良野をノンビリ回ろう。
VFR竹下君も我々と一緒に走ることになった。



お世話になった『バイク屋・RIDE』さん

お礼を言ってから出発。市内を抜けてR237に入ると、昨日と違って天気も良くて景色を楽しみながら走れる。
美瑛の手前から国道をそれて行くと、まるで絵はがきのような景色が広がってきた。



こんな景色がえんえんと・・・



宙に浮いています。



どこまでもツートンカラーが続く



今ではもう、この景色は見ることができません。残念。

色んなところで写真を撮りながら走り、農道を上がった所で広い場所があったので基地を作り荷物を降ろし、
各々勝手に走り回って大撮影&走行大会だ、
特に芳仲君はカメラマンの血が騒いでしまい、色んな所に走りこんでいく。
その為にオフロードバイクに乗ってるんだもんなぁ。
あっちにいいコーナーが有ると誰かが言えば走りに行くし、宇都宮氏はビデオムービーを撮っている、
僕は『年賀状用だ』とクサイ写真を撮ったりする。



空飛ぶお調子もの



これでも農道、走り応えあります。



このポプラが『ケンメリの木』

遠くに残雪の十勝連峰が見えている、畑はトラクターが入ったばかりで緑と土色のツートンカラーだ、
花はまだ咲いていないけど本当に素晴らしい景色だ、大地の息吹が、風の声が聞こえる、自然が生きているのが伝わってくる、
大声出して叫びたくなる!


緩やかな稜線が続く。



今では、ここに売店が出来てしまっているのが残念。

そんなこんなで時間が過ぎていく、昼を回っているのでそろそろ切り上げて拓真館(前田真三氏のギャラリー)に向かう。
走り応えのある道を走って3時頃に到着、中で鑑賞していたら前田氏が居た。
絵はがき等を買ってから出発する、芳仲君はまだこの辺で写真を撮るとのことなので、ここで分かれる。

我々は腹が減ったので、僕のお勧めである富良野ワインハウスに行き、遅い昼食に屋外で焼肉を食べる。
もう夕方近くになるが、今日の宿も決めてないのでどうするか相談し、どうせなら海の物が食べたいという意見が出たので、
日高越えで門別方面まで行って、そこら辺で宿を探そうということになった。
ちなみに今5時だよね、でも200kmぐらいあるよね・・・
ノンストップで3時間近くかかるよなぁ、体持つかな?



おなじみ、ふらのワインハウス前

気合を入れて出発!R38〜R237と80km/hペースで走る。
7年振りに走る金山峠は雪が残っていて強烈に寒いのだが、路面がとても良くて安定したハイペースを維持できる。
昨日あんなコンディションの中を走った我々にはどんな路面でも良く見えるのだ。
周りにな〜んにも見るものが無い為か、走りに集中出来たので、思いのほか早く日高町を越える。
そういえば富良野を出てからここまで信号機3つぐらいしかなかったんじゃないか?

快調なペースとは裏腹に、左手と腰が悲鳴をあげてきた。特に左手は親指付根の手術跡が痙攣してきて握力が無くなってきた。
山地から降りてきたので道は平坦になってきたので、太いトルクのおかげで変速せずにズボラ運転できるようになり助かった、
それにしても暇な道だ、ペースが遅いのか竹下君が隣に並んできたりするけど、今の状態じゃこれ以上ペース上げられないわ。
・・・などと思っていたら突然サイレンが鳴って目が覚めた。居眠り防止用らしいが、本当に目が覚めるね。

二風谷でトイレ休憩、本当にノンストップだったもんなぁ。
もうクラッチが切れないぐらい握力無くなってるけど、あと30kmぐらいだ。何とか頑張ろう。
日が暮れたR237は車が増えてきて町が近くなったのが分かる。
どうにか7時に海沿いの町・富川に到着。
小さい町だけど旅館が3件あったので、そのうちの1件で泊まることができた。

もう食事が用意できないとのことなので、風呂に入ってから宿の人のお勧めで、隣町の居酒屋に行くことにした。
タクシーで10分も掛かるんだ、そうして着いたのが居酒屋『はるめ』。
そんなに金も無いのだが、色んなもの食べたいので一皿づつ頼んでは4人でつつく。
さすがに港町でネタも新鮮!刺身の盛り合わせなんて異常に旨い、旨すぎて気が狂いそうだ!

そんな事をしている我々はみんな違う方言(宇都宮氏たちは岡山弁+姫路弁、竹下君は関東弁、僕が関西弁)で騒いでいると、
店の人や常連さんたちが『君たちは話す言葉もバラバラだし、どういう仲間なんだ?』と聞いてくるので、
これまでの経過、フェリーを予約しないような事から雪で遭難しそうになった事(遭難したのも居るし)とかを
話していたら、珍しい事ばかりだとえらく気に入ってくれて、
やれ焼酎飲め〜、毛ガニ食え〜、ボタンエビ食え〜、ホッケも忘れるな〜、と頼みもしないものが次々と出てくる。

酒も魚も『わんこそば』状態である。
『いや、もう入りません』と言っても許してくれない。
『温まるから三平汁飲みなさい』もう限界ですって。
『でも北海道に来たら絶対にコレ食べなきゃ!』とイクラ丼を1/4にわざわざ分けて作ってくれたり、
味の旨さと人の温かさで、幸せこれに尽きるという感じになった。

もう10時回ってるのでそろそろ宿に戻りましょう、あぁいい気持ちだ。
でも、支払い段階で冷静になって考えた。コレ物凄い金額じゃないの?どう少なく見積もっても1本行くでしょー。
(普通の居酒屋でこんな量、恐ろしくて食えません)恐る恐る勘定をしたら
¥3500だって・・・じゃあ途中からって全部オゴリだったのね。

それでは帰ろうとしたけども、オジサン一人が『ウチに泊まってけ』と許してくれない。
旅館に泊まってるから、明日顔出しますということでどうにか離してもらい、再びタクシーで旅館にもどる。
今日も疲れたけれど、とても気持ちよく眠りにつくのでありました。
明日も晴れるかな・・・

5/2(水) 晴れ〜曇り 313.2km
●凍る湖

起きると今日も天気が良い、春っぽい日差しだ。
朝食を済ませ出発の用意をする、昨晩コンビニで買っておいたコイノボリをしっかりとくくり付けて8時に出発だ。


お世話になった荒井旅館さん。


後ろでバタつくコイノボリに照れながら、R275を静内の二十間道路へと南下する、この道も7年振りに走る。
まぁ、確かに道は荒れているけれど、天気が良いおかげで気分良く走れるね。
静内に近づくと道路沿いにも牧場が増えてきて、馬だらけにになってきた。さすがサラブレッドの故郷だ。
今頃は子馬も生まれていて、ほのぼのとした雰囲気がする。

そのうち国道から外れて、山の方へ少し走ると目的地の二十間道路に到着した。
すでに露店もズラ〜ッと並んでいて観光シーズンになったことが分かる。
ところが、まだ桜は3分咲きくらいでイマイチ綺麗ではなかった。
それでも延々8キロも続く桜並木は迫力ものです、満開の時期にまた来てみたいね。


こんな調子で延々と桜並木が続く。

静内まで戻って昼食。駅前のラーメン屋に入ってお決まりの『味噌バターラーメン』を食べる。
あぁ旨いし体が温まるなぁ。
ここで宇都宮さんたちと分かれる、彼らは襟裳岬へ行くそうだ。それでは気をつけて!

僕と竹下君はR235を戻り、途中で牧場へ寄り道する。
馬ってなんて好奇心が旺盛なんだろう、僕らがバイクを止めて柵の所へ行くと、馬が先に僕らを見に来ている。


牧場を横目に見ながら・・・

しばらく見物してから国道に戻り、さらに北上する。
苫小牧まではトラックも多く、混雑していて空気も悪く、いつも辟易するので思わずいつもの運転をしてしまう。
そしてR276に入り、遅い車の集団を抜こうと140km/hぐらいまでスピードを上げた途端に前方で赤い旗を振る男が飛び出した!
あっちゃ〜、やっちゃった90km/hオーバーだ!

と、思ったら捕まったのは前を走っていた車だった。あ〜命拾いした、2人して顔を見合わせる。
そのまま30分ほど走って支笏湖に到着。
トウモロコシを食べながら休憩だ、ポカポカ暖かくて気持ちがいい。
春らしいツーリングだなぁと思っていたら、3時を回ったとたんに冷えてきた。
あまりノンビリしてられないか、それでは今日の目的地・オコタンペ湖に行こう。

支笏湖の今いる反対側まで行くのだが、恵庭岳を回っていく道には左右に3mぐらいの雪の壁がある、
札幌でもまだこんなに雪があるんだなぁ。
オコタン展望台から見るオコタンペ湖はとても冷たそうに見える。
1キロ下って『オコタンペ湖登山口』に到着。


ここが登山口です

竹下君は『本当にここから登るの?』と聞くけど、そりゃそうだね、一面に木が茂っていて道なんて見えないもの。
今にも熊が出そうな山を登っていく、こんなに急坂だったかなここは?
30分ほどで下りになるが、目に入る景色は雪だらけ。


生き物の気配さえ凍っている。

雪の中を恐る恐る下る、ライディングブーツで下り斜面は危険なのです。
休み休み進む、寒いはずなのに緊張感で汗がにじんでくる。ちょいと雪で体を冷やそう。


暑いんだか寒いんだか・・・

ようやく下りきる。そこで僕らが見たのは、まだほとんどが氷で覆われた湖。
展望台からでは見ることができない景色が見える、さすがに驚いた。
北海道にはいろんな湖があるけれど、畔に来れないレベルで上位にある湖だけに水が恐ろしく澄んでいる。
晴れていたらエメラルドブルーの湖面が見えたはずなんだけどなぁ。


オコタンペ湖

しばらくしてから引き返す。再び登山でへとへとになって戻ってきた。
汗をかいたので着替えないと風邪をひいてしまいそうだ、で、どうせ着替えるなら汗を流しに温泉へ行こう。
すぐ近く(バイクで5分ぐらい)にある丸駒温泉へ行き、露天風呂に入る。
ここの露天風呂は支笏湖の畔にあって湖面と繋がっているのだ。


丸駒温泉の露天風呂、岩の向こうは支笏湖。

気持ちよく温もった。さて今は5時半、今から小樽までラストスパートだ、いったい何時に着くのだろうか?
走り出したとたんにキタキツネと出くわしたが、さっさと逃げていったのは残念。さ、もう一気に行くぞ!

札幌までのワインディングを思い切り飛ばすが、どうにも左手が痛い。
温泉に入ったのに腰も疲れが溜まっているのか、ライディングが決まらなくコーナーでアンダーが出るのを押さえられない。
何とかゴマかして札幌に到着、ガソリンを入れて走り出すがもう真っ暗になってきた。
街灯も少ないR5を走ってどうにか小樽に到着。駅で近くの旅館を世話してもらい、落ち着いたのは21時前だった。

せっかくの港町だから寿司を食べに行こうと出かけるが、本格的な寿司屋はやはり高かったので、少しだけ食べてから居酒屋に行く。
店の人と話をしてたら『本州には無いのを食わせてあげるよ』と出されたのが八角。
うわぁ深海魚だ!(本当は違う)、とてつもなくグロテスクな顔つきからは想像出来ない旨さでした。
それからは毛ガニ・ホッキ・つぶ貝・・・北海道限定ビールと相まって気分がいい。
贅沢したな〜と思ってお勘定、これまた予想よりはるかに安かった。

小樽は今までフェリーに乗降するだけで1度も観光してなかったんだけど、今回初めて歩き回ってみて
街の雰囲気、食べ物と大変気に入りました。
さぁ、今夜も幸せに寝るぜ。

5/3(木) 晴 127.1km
●そしてVFRは帰っていった。

7時に起きて慌しく出発の用意、竹下君が今日10時の船で帰るのだ。
それまでに土産やら買いに行かなきゃならんのだ、朝飯も食べずに駅前の三角市場に行って毛ガニを買う、
そこはそれ、私ゃ関西人なんで粘り倒して1匹¥4500のカニを2人で買うからということで2匹で同じ値段にしてもらう。
ついでにイクラの塩漬けなども買い、予算内でいい買い物ができた。へへへ家に帰ってもカニ食えるぜ。

その後、北一硝子へ行くが人が多くて身動き出来ねぇよ。
何とか外に出れたので『海猫屋』に行ってお茶でも飲もうと思ったら昼からの営業だった。
もう時間が無くなってきたので港へ行く、彼は無事に手続きも終わり乗船できた。
船を見送ってから今度はノンビリと小樽を観光する。


ここは小樽運河

天気は最高なのだが、いかんせんGWなのでどこに行っても人が多くてどこも入りにくい。
街並みをいろいろ見てまわって、今日は小樽ではどこも宿が取れず、積丹YHの予約が取れたので昼過ぎに出発。

余市までのR5はず〜っと停滞しているので、延々と路側を走るハメになる。
たまに車の後ろに止まると、子供が指差してきたりするのでその応対が忙しい。
余市からR229に入ると交通量がグッと減り、グネグネのシーサイドロードになる。
ヘルメットの中も潮の香りでいっぱい、気持ちよく流せる。


積丹半島

途中に峠もあり、見通しも良いのでペースもグングン上がる。
積丹町に来るとこの辺は波が荒く岩が奇妙な形に削られていて迫力がある。そのまま走っていると神威岬に着いた。
あれれ?YH通り越したのかな?
ゆっくり戻り、今日のお宿である積丹YHに到着。

ここは旅館と兼営らしいので建物がしっかりしていて良い。しかし、まだこんなに寒いのに暖房が入ってないっ!
さっさと風呂に入り、晩飯を食べて、部屋に戻り布団にもぐりこむ。
部屋には他にチャリダーが2人とハイカーが2人いる、彼らもヒマなので一人に酒とツマミを買いに行かせる。
戻ってきたところで宴会になる。(他には客居なかったので・・・)

チャリダーの2人は札幌からお買い物サイクル(いわゆるママチャリ)で走って来たのだそうだ、
でも1泊だけにしては距離短いんではないかい?
とか何とか言いながら、手と腰に疲労がたまって、明日走るのにも不安がある僕なのでした。
さぁ、明日で最後だ。


5/4(金) 晴〜雨 86.3km
●丼うまし、雨はうらめし。

ぎゃ〜7時半じゃないか!慌しく朝飯を食って8時には出発する。来る時のキャンセル待ち隊の皆さんと待ち合わせなのだ。
先に出ていたチャリダー達を抜き去って、昨日来た道を逆に走る。
道内最後の走りは道が空いていたこともあって、9時に小樽に到着できた。

フェリーターミナルに行くと、これまた大量に居るバイクの群れの中に見慣れたKLR250を見つけた。
10時のフェリーに乗る人はすでに乗船していっており、直接話をすることが出来なかったのだが、
デッキに立っている中に数人知っている顔が確認できた。


旅立つ船


フェリーを見送った後、芳仲君と2人で夕方のフェリーの切符が取れないかと窓口に行ってみると、
ちょうど大口でキャンセルが出たとのことで簡単に切符が取れた、もうコレで安心だ。
そうなると時間が余ってくるので、ハーレー夫婦をはじめとする、
同じように切符が取れて時間が余ってしまった連中を連れて小樽観光に行くことにした。

先ずは駅前の三角市場に行く。僕は昨日のうちに必要な分を買ったので、
簡単に案内だけしてバイクの所に戻り、転倒して壊れたXJ750氏の修理に付合う。
この人が準備のいい人で、コケたら壊れるであろうと予測して前後左右のウインカー(ユニットごと)を持っていた。
おかげで配線で少し手間取ったものの、修理は早く終わった。

その後、北一硝子に行ってみるけど、昨日よりも人が多くて人の海。
『コリャ駄目だ』と諦めて昼食に行くことにした。
どうしてもウニ丼が食べたかったので、一昨日の晩のうちに見つけておいた寿司屋街の中の一軒へと向かう。
そして頼んだのがミックス丼(ウニとイクラとイカの豪華な顔合わせ)、出てきた時には思わず写真を撮ってしまい、
日頃の貧しさを暴露してしまった。


あまりの感動に、手が震えました。


あぁ、なんて美味いんだ。俺は幸せやぁ・・・
と感動しながら店を出たら、なんと大雨。なんて不幸なんだ・・・

モタモタしながらカッパを着ていると、隣の喫茶店の人がわざわざ出てきて、
『寒いから飲んでいきなさい』とコーヒーを僕らにくれた。
うぅっ、なんて親切なんだ、店の前にバイクをズラリと止めているのに・・・
これだけ大雨だとどこにも行けないので、フェリー乗り場の待合室に戻る。

そこには同じように雨でどこにも行けなくなったライダーたちがウヨウヨ居るので、気にせずカッパを中で脱げる。
しばらく様子を見ていたが、雨は遠慮なくドバドバ降る。
僕はまだ大事な彼女へのお土産を買っていないのだ、意を決して雨の中オルゴール堂に行くことにした。
芳仲君も行くと言うので、後ろに乗せて行く。

オルゴール堂の中はオルゴールだらけで凄くやかましいのだが、耳障りな音質ではないねえ。
雨のおかげか、人がそんなに多くなくじっくりと見てまわることができるのが助かった。
2人とも1時間近く散々探しまくってどうにか目的の品を手に入れることができた。

その後コンビニに寄る、船内食を買うのだ。
出る前に他の4人から頼まれたこともあり、カップ麺だけで40個以上にもなったので店員さんも驚いていた。
その姿はなかなかインパクトがあったようで、港に戻ると待合室のみんなが指を指して驚いていた。

5時になるとクルマから乗船がはじまる。
その頃に、来るときの船で一緒だったSRX吉田君がやってきた。彼は今日は金が無いので明日の船に乗るので
今日のうちに小樽に来たそうだ。明日は船も空いているそうだ。
さぁ、そろそろバイクの乗船開始だ。
それでもまだ雨は止まないので登りのスロープはツルツルだからゆっくりと登らなきゃ。
もう左手の握力が無いので慎重にいこう。


フェリーに乗船中


どうにか無事に乗船、荷物を持って2等船室へ。あれれけっこう空いてるじゃない?かなりスペースに余裕あるよ。
7時になり出航、小樽の街がどんどん遠くなっていく。きっとまた来るぞ。
船室に戻り各々自分のスペースを確保して風呂に行き、その後夕食。今回はサンドイッチだ。
隣に来た人と一緒に芳仲君と3人で話し込み、荷物の整理とカッパやヘルメットの手入れで暇つぶしに明け暮れる。
もうする事無いし、気力が抜けている。帰りのフェリーなんてこんなものです。


まあまあ広いスペースが取れた。



5/4(土) 雨 OFF
●退屈な船旅

朝起きてみると、外は相変わらずの雨。
船は揺れも少なく快適なのだが、乗ってる奴(我々)は皆フヌケである。
疲れと無気力で周りを見ても元気な奴は見当たらず、みんなゴロゴロしてるだけだ。
昨晩から異様に盛り上がるクロスワードパズルを3人がかりでやっているのだが、それにも限度がある。

適当な時間にカップ麺を食べてダラダラしているうちに夕方になってきた。
雨が止んで少しだけ陽が差してきたのでデッキに上がると夕日が見えている。


何も遮るものがない、海に沈む夕日


夜になり、19時を回るとラウンジがカラオケ大会でうるさくなったので部屋に戻る。
風呂に入ってから晩飯、そして消灯時間になるまでクロスワードパズルで奮闘する。
そうして夜中になったのでとりあえず寝ることにした。
あぁ、退屈な1日だった。帰りのフェリーは苦行だねぇ。

5/6(日) 晴れ 196.5km
●北からの帰還

夜中の3時頃に目が覚める、昼寝とかしてたので眠りが浅いのだ。目が冴えてしまったのでデッキに出てみると、星がすごく綺麗だ。
芳仲君も起きてきた、『流れ星見るまでは船室に戻らねーぞ』と言う彼よりも先に3個も見つけてしまったぞ。
天然のプラネタリウムはいつ見ても気持ちがいいねぇ。

星空をずっと見ていたら、なんだかこの船はぐるぐる回っているように感じた。
もしかしてもう敦賀湾に入ってるんじゃないだろか?スピードも全然出てないしさ。
ま、いいか。とりあえずもう少し寝よう。

5時過ぎにまた目が覚めた。6時に到着予定なのでもう起きていよう。
昨日からヒマなので下船準備は既にできているから、それでも時間が余って仕方ない。
定刻の6時に到着したが、どうせバイクは最後に下船なので本当に最後まで船室に残る。
ようやくバイクの番になったので下船する、おぉ北海道ほど寒くない。


敦賀港に到着

暖気をしながらみんなで写真を撮ったりしていると、一人荒れている人がいる。
どうしたのかと思ったら、ドライブベルトが切れてしまい、押して下船するときに何かあったようだ。
この辺じゃ部品が入らないのでトラックに来てもらうらしい。

おぉっ水温が上がってきたぞ、北海道じゃ水温が全然上がらなかったもんな、やはり北海道は寒かったよ。
それでは出発だ。奈良へ帰る芳仲君と走り出す。しばらく行って、敦賀を外れた頃にガソリンの補給。
今回はトータルで23km/Lぐらいか、気候とかを考えたら良い方だろう。
R168に入り、峠を下ると琵琶湖畔に出たので、ここで最後の休憩だ。


まるで海みたいな琵琶湖


8時を過ぎると気温も上がり、琵琶湖沿いを快適にクルーズできる。
しかし、R1と合流する頃にはいつもの渋滞道路になってしまい、走りにくくなってきた。
大津を越えて京都に入る。芳仲君はここから南下するのでここで別れる。

いよいよ一人になった。R1〜R170と走りなれた道なので自分のペースでガンガン走る。
昼前に先輩の家に寄り、少し遊んでから2時前に無事に帰宅。

ボロボロになったけど、どうにか体も保った。これでまたツーリングに行ける自信がついた。
荷物を降ろし、泥だらけになったFZRをとりあえず水洗いする。
その後、エンジンが冷めた頃に再度洗車してメンテをする。
本当によく走ってくれた、水温も上がらないのに無理して走ったりしたけど終始快調だった。
まだまだコイツとの縁は続きそうだな。

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