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Bトレをいじろう!(いちおう421系)

2003/7/12 作成
2003/7/13 更新


・イントロダクション

 パート4で113系が出た。この型を流用して、今後415系(たぶん)への展開はあるだろう。

でもそんなの待てません

 しかし113系を加工して415系では素直すぎる気がするのでつまらない。そこで考えたのが421系。401・421系への展開は無い(あってもかなーり先)に違いない。これなら後で悔しい思いをすることもない(ような気がする)。421系を目標にするにあたり、手持ちのパーツを考えた上で、だいたい次のような構成で作ることにした。

 ・側板、妻板は113系(ほぼ無加工) パンタそばの妻板だけはモハ456用のものを使う。
 ・屋根は非冷房、グロベン、交直流仕様にしなければならないので、457系のを加工して使う。
 ・前面はGMのクロ157から流用
 ・塗装は裾帯なしの交直流近郊色
 ・その他必要なパーツは、グロベン、検電アンテナ、列車無線アンテナ(国鉄末期)

 いやまぁ、別に401系でもいいんだけど(w

・前面と屋根の加工
 まずはGMのクロ157前面をBトレボディと接続できるようにしなければならない。この加工は主に前面と屋根の加工になる。まずは前面だが、

 ・側面とつながるように当たるところは削り、足りない部分を足す
 ・「ブロック」と結合できるように、余りパーツの妻板を加工して接着する
 ・屋根との結合はあきらめる
 ・信号炎管用の穴(0.5mm)、検電アンテナ用の穴(2mm角)の穴を開ける。

ことにした。屋根は

 ・前面と接続する出っ張りと、その周りの段差を切り落とす
 ・先頭車の屋根は0.5mm程度カット
 ・クーラー、ベンチレーターはすべてカットしてつるつるに

という加工になる。Bトレの屋根と前面のつなぎの仕様が同じだったら楽だったのに…(Bトレは屋根が前面にもぐりこむように、GMは前面が屋根にもぐりこむようになっている)

 まずは前面から。ヘタな絵だが、だいたい下の絵のような加工をして、Bトレの側面、屋根と仕様をだいたい合わせる。絵の赤い部分は削ったところ、青い部分はプラ板で追加したところだ。絵には無いが、421系の画像を見ると、雨どいが乗務員扉の上まであるよう(参考資料 )なので、0.3mmプラ板を細くカットして側板の雨どいと高さを合わせて接着する。ただ、401系は違う(参考資料 )のはなぜだろう…

 次に余りパーツの妻板を適当にカット、削って、前面の内部に接着する。今回は457系の余りパーツを使った。「これじゃブロックに差し込めてもすきまが空いちゃうじゃないか」と思われるかもしれないが、秘策(笑)があるので、心配いらない。

 で、秘策とは… ブロックを下のように削るだけ (^-^; これでほぼすきま無く前面と車体を結合することができる。若干すきまが開いても、差し込む凸の根元の補強部分を削ることで対応可能だ。

 最後に、信号炎管はKATOのASSYパーツ(4130 屋根上部品)の信号炎管を付けるために0.8mmの穴を、検電アンテナ(422 検電アンテナ)のために1.2mmの穴を開ける。これらは後で接着する。列車無線アンテナは付けるかどうか迷ったが、広いおでこの美しさを損ねる気がしたのでやめてしまった。

 前面窓はGMのパーツは出来はともかく「のりしろ」が無くきれいに接着するのが難しいので、KATOのクロ157のパーツに置き換えることにした(貫通扉の部分は使わずに、キットの窓ガラスを使う)。ホビセンに行った時にたまたまジャンクコーナーで157系のパーツがいろいろあり、1個50円だった。そのままでははまらないので、若干前面パーツを削る必要がある。貫通扉の部分は使わずに、3つに切断して使った。

 次に、非冷房仕様にするために、屋根を加工する。457系の屋根を使うのは、113系の屋根の集中型クーラーとランボードを削るのはめんどくさいからだ (^^; 大穴が開くので強度も心配だし… ただし、パンタ付きのモハ(→モハ420用)だけは、モハ456屋根の集中型クーラーを削らなくてはならない (>_<) 窓ガラスと屋根を結合するボスの位置は113系と457系は同じなので、これは心配いらない。ただし、先頭車で一部窓ガラスが当たる部分があるので削る。

 モハ420以外の屋根は、クーラーをベンチレーターをニッパーと彫刻刀でバンバン削って開いた穴をプラ板で埋めていく。九州色457系と同じような加工だ。ただ、クーラーも取ってつるつるの屋根にするのは結構めんどくさい…

 モハ420用の屋根は、まずはベンチレーターを削り、プラ板で穴を埋める。次に、大物の集中型クーラーは屋根の裏側から切り込みを入れ、(強度確保のため)クーラーの枠を残してクーラーの上面だけ切り落とした後、残った枠の部分をニッパーでざっくり整形し、開いた大穴には201系用の屋根を12mm×17mmに切り取ってはめ込んだ。後は他の屋根と同様に段差を無くせばいいのだが、クーラーと配管が近接しているので、配管は一部なくなってしまった (>_<)

 だいたい整形できたら、サーフェサー、パテ、溶きパテ、瞬接など適当に使って、つるつるの状態に仕上げていく。屋根はグレーに塗るため、細かな凸凹が目立つのでここは忍耐だ。

 整形が済んだら、1両につき3個(モハ420は2個)ずつ屋根に1mmの穴を開けて、グロベンを取り付ける準備をしておく。グロベンの位置は、中間車はBトレ113系と合わせた(真中のグロベンは両端のグロベンの真ん中)が、Bトレ113系の先頭車の位置は気に入らなかったので、一番車端に近いやつは屋根の端から11.5mm(中間車と同じ)、真中のは28.5mm、一番運転席寄りのは45.5mmとした。ちなみに実車はドアを基準に2個ずつ対称に付いているが、Bトレでは車端に寄っている。Bトレで実車通りにすると真ん中にグロベンが集中するので、苦心の配置だろう。
 グロベンは実車は屋根から少し浮いているが、他のBトレと合わせるために“足”の部分のないTOMIXの分売パーツのグロベンを使った。気に入らなかったらGMのキットなどのグロベンと置き換えるつもり。


・塗装と組み立て

 ここまですんだら塗装に入る。車体はMR.のサーフェサー1000番を吹いた後、ジェイズのローズピンクとクリーム4号。塗り分けはフィーリングで(w 屋根はタミヤのサーフェサー(グレー)をわざとざらっと吹いた後、GMのねずみ色1号で塗装した。前面スカート(415 スカート(灰))もねずみ色1号。KATOのダミーカプラー(437 ダミーカプラー)と組み合わせて、スカートの一部をカットした上で前面に接着した。ベンチレーターはGMの灰色9号。
 ここで車体を組立て、前面窓ガラスを接着した。
 小物として、検電アンテナ、信号煙管、グロベンを取り付けた。実車だとグロベンには足?があって屋根から浮いているが、Bトレに合わせてぺったりと接着した。


仕上げ そして完成

 いつものようにHゴム部分や方向幕、ヘッドライト、テールライトなどに色を適当に入れて一応完成だ。側面窓のHゴムは黒は違和感があるので、後でライトグレーを入れた。
 それから、やはり屋根と前面のすきまが気になるので、屋根と前面が離れないように裏側にアルミテープを貼って暫定的な対策をしている。
 子供のころ慣れ親しんだ車両がこうして手に入るのはうれしいですが、加工技術をもっと上げていかないと…
 

・参考にさせていただいたサイト

交直流の館

国鉄型車両ファイル

Club 103

八重垣重滋郎研究室


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