このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
パチ代用品デジカメ用ACアダプタ
・イントロダクション
デジカメを買い換えてCANON PowerShot A70にした。この機種に関しては取り立てて言うことはない。コストパフォーマンスは良いと言えるだろう。個人的インプレは以下の通り。・なんとかする○
値段(買ったとき\23,500くらい)、機能(マニュアル撮影、AiAFなどエントリー機とは思えない充実ぶり)、筐体(出っ張りが気になるかと思ったが、EXLIMとかの薄型でない限り、どっちみちポケットに入れるには大きい。小さいやつはおしなべてホールド性が悪い。手に持ったときのバランス、ホールドの良さはさすがカメラメーカー?)、質感(ややプラスチッキーだが悪くない。値段以上ではある)△
電池(4本で重い。が、その分持ちに関して安心感はある)、画質(ピンが甘いときがある。AFがロックしないことがよくある。色味もあれ?ってくらいおかしいときがある。ノイジーな感じのときがある。フォローしておくと、屋外だと何も考えなくても結構きれいに写ることが多い)×
ストレージクラス非対応(今時当たり前かと思っていた。 キャノンはストレージクラスに対応する気がない んやね。雑誌もチェックしたのに。そういうところを書かないで細かい画質とかを突付いたり、公式Webに載ってるスペックを転載したりした記事ばっかりの雑誌はチリ紙以下だ。Web上のレビューだと ココ とかね)
が、室内で模型を撮影するときにバッテリー残量を気にするのはうっとおしい。電池の持ちはいいのであまり困りはしないのだが、一旦電池がなくなると4本充電する必要があるし。
純正オプションのACアダプタ CANON ACK600 を買えばいいのだが、高い。320万画素、3倍ズームのデジカメが2万円少々で買える時代に、たかがACアダプタに定価\6,500(実売価格\5,000程度)はボリすぎだと思うんですけど、どうでしょうキヤノンさん? あと、いいかげんストレージクラスに対応して欲しいんですけどキヤノンさん! <関係ない
調査をした結果、ACK600の仕様は 4.3V, 1.5A出力であることがわかった 。ググった結果が見事に海外サイトばっかりなのが泣けてくる。おれが知らないだけで、闇の組織(w に言論操作されているのか? 互換品も売っているし (約$20)。ちなみに最近のFujifilmなど3VのACアダプタを使うものには 国内でも互換品が売っている 。こういう中途半端な電圧になってるのってワザとなんですかねぇ…
ちなみにACK500はACK600と同じで4.3V, 1.5A、ACK700は7.4V, 2Aらしい。
安いACアダプタといえば、 秋月電子通商 。もちろん4.3Vなんて出力の物は売っていない。だけど 5V, 2.3Aの出力を持つもの を買ってきてしまう。800円。やすっ。それとEIAJ極性統一型#2のDCプラグも(秋月のACアダプタはφ2.1mmのプラグがついている)購入した。もちろん出力電圧を改造して使うのだ。こういうときに、電圧が近い適当なACアダプタをプラグだけ合わせてノートPCとかにつないでる人がいますが、そんなバクチをする気はない。・結果ACアダプタの出力電圧改造は、 rs501.com や 非ノーマルな生活 で解説されているので、そちらを参照よろ。肝となるレギュレータIC LM431のデータシートは ココ 。
さっそく出力電圧設定の部分をいじるべく、中を開けて様子を見る。今回購入したものは、物が同じ秋月で購入したものだけあって、非ノーマルな生活さんのところで解説されているのと同じであった。筐体は合わせ目にドライバーを突っ込んで開ける。基板は筐体と接着剤っぽい物とツメで固定されている。カッターで接着剤に切り込みを入れて、精密ドライバーでそっとコジって基板を取り出した。
肝心の出力電圧設定部分はここ↓ R11 4871=4.87K、R10 5101=5.1Kの2つの抵抗で設定されているので、出力電圧はVOUT=(1+5.1K/4.87K)×2.5=5.12Vとなる。少し高めの電圧に設定するのがお約束らしい。R10とR11の抵抗の和をあまり変えずに、出力を4.3Vにするには、R11を4K程度に、R10を3K程度に代えればよいだろう。その場合の出力電圧はVOUT=(1+3K/4K)×2.5=4.375Vとなる。だが、わざわざ抵抗2本のためにアキバに買い物に行くのもばからしい。
(PowerShotのマクロの力)
そこで登場するのが、昔アキバのどこか(鈴商?)で買った抵抗袋。買って以来、小電力用抵抗を買ったことがない。もちろん、中から探すのは超大変なので、使うたびにちまちまと分別して100円ショップで売っている小袋に分けておくとよい。
もちろん3〜4KΩの抵抗など分別していなかったので、ちまちまと探したところ、3Kと3.9Kのものを見つけた。この場合の出力電圧はVOUT=(1+3K/3.9K)×2.5=4.42Vということになる。
はんだ吸い取り線を使ってチップ抵抗を取り去り、この狭いスペースに普通のリードつき抵抗をムリムリに取り付けた。また、がらくた箱の中にEIAJ極性統一型#2のDCプラグの付いたACアダプタを見つけたので、コードごと流用した。
(フラッシュ焚いたら失敗した)
47Ωの抵抗を接続して出力電圧を測定した(I = 4.3 / 47 ≒ 0.1Aくらい)ところ、出力電圧は4.35V程度であった。これなら十分に使用に耐えるだろう。
基板を元のようにケースに収め、ホットボンドで基板とケースを固定して、蓋を元通りに閉めた。さっそくPowerShotにつないだところ、正常に動作している。電池を抜いても撮影できる!
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