このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

マイクロエース貨車のKATOカプラー化
2008// 作成
-/-/- 更新

 

マイクロエースの二軸貨車はなかなかの出来の上に、マイナー車(テム300とか)も出ていて、マイクロにしてはいい仕事なのですが、唯一腹立たしいのがカプラーです。

カプラーのスプリングとして使われてるプラ板バネはすぐヘタるし、カトカプが取り付けられないし、ふさぎ板はねじ止めで締め具合でカプラーの動き・遊びが変わるわで、他がいいだけになおさらムカつきます。

より安定した動作にするために、なんとかしてみました。

 


1. KATO化してみる

まず試してみたのが、余っていたKATOワム80000を利用して、カプラー部分をKATO化してしまう方法です。

KATOワム8の床板のカプラー取り付け部を切り取って...

マイクロ貨車の床板もコの字形に切り取って...

接着&ハンダごてで溶着してみました。

カトカプポケット&カトカプを組み込んでできあがり。若干車体とカトカプが接触してしまうので、削ってあります。

KATOワム8と連結してみたところです。若干低くなってしまっていますが、実用上は問題ないでしょう。0.5mmくらい上げるとベストだと思います。

この後、床板とウェイトとのすき間が0.5mmくらいということに気付いて、ウェイトを組んだ状態でカプラー取り付け部をウェイトに押し付けながら接着(ウェイトにも接着剤を塗る)することで、カプラー高さが一発で決まるようになり、接着強度も上げることができました。

カプラーの直接ネジ留めなども考えられますが、
 ・カプラーポケットを削って平面を出すより、ざっくり床板を切るほうが楽
 ・カプラーの動きには当然文句なし
 ・廃車を使うのでコストがかからない
 ・修理が気楽にできる
などを考えると、この方法は手間はかかるけど悪くないのでは…と思います。


2. コイルばね化してみる

これはあれこれ言うよりも見てもらったほうが早いですw

プラ板ばねをとっぱらい、適当なカプラースプリングを短く切って入れただけ。カプラーはシンキョーカプラーのお尻の棒を切っただけです。

ここでもう一手間かけて、カプラーポケットの抜き勾配のせいか、シンキョーカプラーが上向きになりがちなところを補正するために、画像のように若干削ってみました。

シンキョーカプラーは精度的にいまいちで、どこを基準にして削るか難しい面がありますが、ナックルの先端と平行にするような気分、しかし、斜めに削ると言うよりも平面を出す感じで削ったらうまくいきました。

高さもちょうどよく、カプラーは線路と平行になりました。予定以上にいい感じです。2両改造してレール上で突き当てると「カチン」と連結します。今までのシンキョーカプラー化したマイクロ貨車ではなかなかできなかった事です。


3. セラ、セフ、ホラなどの場合(カプラーポケットの形が違います)

同じマイクロエースの二軸貨車でも、セラ1、セフ1、ホラ1などはカプラーの仕組みは同じでも、カプラーポケットの中の様子が違います。

他のマイクロの2軸貨車とは違い、カトカプを収めるスペースがあるので、カトカプを使うことにします。とはいえ、これではコイルばねを入れるスペースはないので、カトカプの後ろを削って平らにしてしまいます。

ばねはKATOのASSY Z01-0042のカプラースプリングを2つに切って使いました。このスプリングは真ん中あたりも密になっているので切断しても形がくずれにくいです。

また、0.3mm厚のプラ板を1mm×1mmに切り出して、カプラーポケットの奥に接着して、スプリングのずれ留めにします。

カプラーを組み込むとこんな感じです。ストロークはほとんどありませんが、セラ1、ホラ1は車長が極端に短いので、カプラーが首を振る必要はほとんどありません。コイルスプリング化したことで、カプラーの安定性を増すことが目的です。あまりにストロークがなさすぎる場合は、さらにばねを1〜2巻きカットするとだいぶ違います。

シンキョーカプラーに比べて、連結間隔も少し狭くすることができます。ただ、このままだと普通のカトカプ車に比べて連結器高さが若干(0.3〜0.5mm程度)低くなります。

セラ1、セフ1は他の貨車と混ぜて使う気がなかったので、セラの1両だけをカプラー高さをKATO車並に上げることにしました。カトカプの上面を0.3mm削って、その代わりカプラーポケットふたに0.3mmプラ板を貼ってやることにしました。

(上)加工したセラ(左)と普通のセラ(右)とではこれだけ違います。(下)KATO車とカプラー高さがほぼ揃いました。


 
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