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長物車の仕分線

チ1形(2代目) チ160

2軸長物車です。初代のチ1形は明治〜大正期の古い貨車で、 老朽化で戦後廃車。これは昭和43〜44年に、当時保冷性能が劣り余剰であった冷蔵車 ★レム1形を改造して誕生させた2代目形式です。 濶大貨物輸送時の遊車に使われることが主ですが、 後年には配給車や構内入換用控車代用となったものもいます。
1980.10
★2003.10.13訂正:レム400は誤記。レム1が正当
チ1000形 チ1076
改造によって誕生した2軸長物車です。大正末期の無蓋車トム16000形からの改造 ですが、走り装置は新製当時から2段リンクでした。 多度津・盛岡工場で昭和32〜37年に200両改造。 柵柱(ステイク)は備えていませんでした。遊車のみならず、単車としても 濶大貨物輸送に大いに用いられ、昭和50年代末まで 活躍し★JRには19輌引継がれました。
1981.07
★2003.8.13訂正:チ1と勘違いしていました

大井川鉄道チキ300形 チキ303
(元国鉄チキ300形 チキ341)

元を正せば、国鉄チキ300形の払下げ車です。大正期にチキ1形の改良として 大正8〜13年に汽車、日車、新潟で445両と量産されました。 昭和3年改番前の旧形式はオチ21350形。チキ1とこの形式の特徴は山形鋼を トラスに組んだ台枠中梁で、台車は菱枠コイルばねのTR16。ステークも 健在で、端梁にバッファーの取付け跡も残っています。 原形の床は木でしたが、縞鋼板張りに"鋼体化"されているものの、車輌史的に「貨物鉄道博物館 指定重要文化車」?と称しても良い車です。
なお、大井川鉄道への移動後の様子は 下記の大学鉄研(タメさんの出身母体)のHPに詳しいので参照して下さい。 名古屋大学鉄道研究会
1986.10
チキ4500形 チキ4553
電柱、鋼管などの長尺物の輸送増加に対応するため、製造された長物車です。 「国鉄貨車形式図」では「トキ15000ヲ改造」名義となっていますが、 台車流用程度で、台枠は新製、床全長はチキ2700形と同じ13900mmで、 チキ1000以降の標準寸法12800mmから大型化されてます。 またブレーキは積空・両側を備え、連結器の緩衝器も ゴムRD19となるなど、時代に合わせた装備となっています。 昭和42年に85両、44年に50両、計135両製造されました。
写真は富内線鵡川で、北海道で原木輸送に使用されていた時の ものです。
1980.03 鵡川
チキ5000形 チキ5086

海上コンテナ輸送兼用長物車として、昭和43年無蓋車トキ15000形の 改造によって登場した形式です。記号「コ」が出来る前、初代コンテナ車がチキ5000形を名乗ったので、 このチキ5000は2代目形式になります。
寸法的には同じトキ15000形からの改造車チキ4500形と同寸で、海上コンテナの緊締装置が 取付けられています。ISO1A・1B・1C・S・Mを各1個、空の1Cならば2個搭載可能です。
写真の車は、東京「南」鉄道管理局、品川駅常備でした。
1980.11

近畿日本鉄道チ8100形 チ8101

近鉄養老線の2軸長物車。全鋼製で、国鉄チ1形(初代)に見られた、回転荷台を 設けてあり、レール輸送用と思われます。
この列車は鉄道研究会養老線撮影会で突然現れたデ+ワム+チ+チ+デのPush−PuLL運転で、 仲間全員と車4台で桑名に向って追いかけていましたが、先頭何台かが追越し禁止違反で 白バイに捕まってしまい、最後尾を走っていた私の車の乗客3人だけが追いついて 撮影できたエピソードがあります。
1980.12

チキ7000製造データへのリンク


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