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粉体系タンク車の仕分線ー1番線
【第7種タンク車】液体以外の粉体その他に用いる
セメント専用以外の粉体系タンク車

タキ15600形 タキ15604 【第7種】

亜鉛焼砿専用の粉体タンク車で、富士重の製造になりタキ12200形のタンクを一回り 小さくした構造です。この12200、15600形は、粉体タキの中では 一番スマートで格好よく、WEBマスターは大好きなのです。昭和44年4月に15600〜15619が車籍編入 されました。ところでこの車、やけに茶色で廃車近し?と思われたらそれは 早合点で、積荷の粉塵でこのように全身真っ茶色になる。これがバリバリ 脂の乗りきった稼働状態なのです。台車はオリジナルはTR41Cでしたが、最近はおそらく廃車のトキ25000から発生のTR209 を履いております。新トキ25000と編成を組んだ列車は 「東邦号」の愛称で呼ばれ、宮下〜安中間を往復しています。

2004.05 宮下(福島臨海鉄道)
タキ17900形 タキ17906【第7種】

35tアルミナ専用車はタンク車(タキ6400形、7400形)やホッパ車がありましたが、本形式はその最終形式です。タキ1900形に範を取った設計で、これを大型化したものと言え、台枠中梁も省略でタンク体と 一体になっています。全車昭和電工の所有で、大きく日立製(〜17906)と日車製(17907〜、昭和50年製)に大別されます。昭和44年日立製TOPの17900は試作的でハッチ(積込口&集塵口)が5個、17901〜は6個となりました。日立製は同社製タキ19000形や1900形のようにタンク外周に補強環があり、写真は昭和45年製の第4ロット/タキ17905・17906で、車籍編入は9月24日(第3ロットとは3ヶ月弱の差なので、第3と第4にロットを分離するのは微妙な解釈です) 台枠長は12mでタキ1900形より2m伸びた分、堂々とした容姿で、中央本線岡谷に旧型国電通勤6連を撮りに行った際通過した貨物列車に組込まれていたのが印象に残っています。残念ながら貨車輸送廃止で平成12年に半田埠頭で全車解体されました。
1999.10 新興
タキ20400形 タキ20402 【第7種】
塩化ビニール専用の大型粉体専用タンク車です。荷重は中途半端な31tに変更されて います。荷役方式は圧送式(2.5kgf/cm2)で第2種圧力容器の適用を受けるため、 「私有貨車取扱基準規程」を改正して新たに契約種別「乙号の5」を設け、 タンクの耐圧検査、タンク・付属品の検査や国鉄工場入場時のタンク内清掃は所有者が行うように 定められ、第1ロットの車籍編入日と同日(S45.11.13)付で鉄道公報により通達されました。 タンクはSPA製の円錐形異径胴タイプ。タンク中央部の内径は何と2900mmもあって、 タキ43000形の2800mmをも凌駕し、一般貨車用の第3種縮小車輌限界一杯の設計。タンク下部に排出口があるため、台枠は中梁が省略されています。
全車13両で、写真の車は電気化学工業所有の昭和45年日立製の第1ロット/タキ20400-5。他に 第2ロット/20406-9(昭和46年富士重製、呉羽化学工業)第3ロット/20410-2(昭和47年富士重製、 日本ゼオン)がありました。
1992
タキ24700形 タキ24707【第7種】

唯一の小麦粉専用タンク車です。昭和49年川崎重工製で、粉体タンク車の中で 最大ですが比重が0.5と軽いため、大形の図体の割に荷重は25tです。 タンクはタキ11500形を拡大したような形態で、材質は耐候性高張力鋼、 タンク内面にはエポキシ樹脂塗装がされています。台枠は中梁省略で側梁と タンクが強度的に一体化されているタキ1900形方式。登場時は黒1色でしたが後にクリーム色に 変更。所有者から積荷のイメージに合うような塗色変更が 要望されていましたので、それが実現したのでしょう。
所有者は日清製粉で鶴見線の大川駅を常備としていました。写真は 昭和49年7月車籍編入の第1ロット/タキ24700〜24707=「前期形」で遮熱キセが上半分、台車がTR41E-4の タイプです。残念ながら廃車され現存しません。
1997.07 半田埠頭

タキ24300形 タキ24333

これもお馴染みだった、テレフタル酸専用タンク車です。九州は黒崎の 三菱化学のみが61両所有した大形タンク車で、銀色の車体を連ねて 山陽〜東海を往復する様は、貨物列車の中でも一際光っていました。 行先は北岡崎(岡多線→愛知環状鉄道)のユニチカ。運用廃止後、 全車一斉廃車、一族全滅しました。

1999.07


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