このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

私鉄無蓋車の仕分線


野上電鉄ト11形 ト11

鋼製の無蓋車です。野上ではバラスト運搬用に現役でした。 当時のメモを見ると、南海の払下げで旧番2328が透視で読めたようです。 端梁にバッファー跡の穴があることから、大正期以前の 製造になると思われますが、詳細は未調査です。
1980.11 紀伊野上
野上電鉄形式不明 番号不明

木製車体の無蓋車です。国鉄紀勢本線の連絡駅「日方」の側線に 留置してありました。やはり当時のメモによれば、「旧南海のリ」 と書いてあり、写真でも「南海」の文字が読取れます。番号は読めませんでしたが 「リ」と書いたのはあおり戸が2枚構成だからです。珍しいのは妻に手ブレーキが付いている ことで、空気ブレーキ採用前の古い貨車にはよく見られました。明治44年 制定の形式称号規程によれば「手用制動機附」として「フ」を前に付け「フツ」と標記する車種です。
1980.11 日方
野上電鉄チ10形 チ11

長物車ですが、ステーク(柵柱)を床に空けた穴に突っ込んである など、本来の長物車らしくない構造で、無蓋車からの改造車か、 と思われます。なお 「東高円寺写真館」 私鉄貨車の頁によれば、チ12が昭和5年南海(鉄道?)工場製で 昭和45年南海から譲渡されたということなので、本車も同じ経歴かも知れません。 当時のメモには、チ11の代りに「(K)ト12」(K=形式写真の意) と書いてあり、25年前なので思い出せませんが、列車交換の合間に撮ったため 、あわてて隣車チ12の番号を記号まで間違えて書いてしまったようです。
床下を見ると空気ブレーキは装備していないことがわかります。
1980.11 重根


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