このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


1日目 〜函館から静内まで〜

3.幕開け

波も穏やかに薄曇りのなか、フェリーばあゆ号は順調に函館港を目指していた。写真撮影に関してだけいえば、晴れていてくれることが望ましい。ぱっと見の綺麗な写真が得られるからだ。しかし走行困難にならない限り、ドライバーとしてはどんな天気でも良い。雨なら雨なりの景色というものがあるためである。

が、函館に近付くにつれ、薄曇りの度合いは増して行くようだ。昨夕も霞の向うに隠れてした函館山が、まるでホラー映画のようにゆくりと裾野を靄に包まれながら姿を表す。
「今回はどこまで行こうかな〜」
函館に着いたら、まずは地図でも見てみよう。うん、そうだな。稚内とか良いかも知れないなぁ。

船は静かに桟橋に到着。


[靄を裾に姿表す函館山]


[登別マリンパーク(だったと思う)]

4.そうだ、生活雑貨だ

目的地も曖昧だが、指折り数えてみれば下着なんかも不足している事に気付く。休みは今週+来週の月曜日まで申請しているのだから、それだけでも単純計算8日間である。さらに加えて一昨日,昨日の2日が既に過ぎているのだ。都合10日のドライブに、持参はたったの4日分・・・どうせ1人旅だし、カンカン照りも程遠そうだし、そんなにこまめに着替えずとも良いか等と考えつつ、結局途中のスーパーで下着+上に羽織るもの+サイフを購入。
いやさ、もぅボロボロだったんよサイフ。

ついでだ。隣が本屋だし、ビジネスホテルガイドなるものも買っちゃおう。

5.北海道と言えば・・・

けど、なんだかんだ言いつつも晴れた。
シュミットでも走った道、国道5号線を長万部まで。そこから「どうしよっかな、え〜っい」と何も考えず右折して、国道37号を室蘭,登別,白老,苫小牧と進んでゆく。

北海道と言えば「綺麗な海」。
旅行ガイドに何と紹介されているか知らないが、自分はそう思う。この道は海辺をずっと走るのだ。JR室蘭本線から日高本線へ、苫小牧から更にずんずん突き進んで襟裳岬に向う間、海を右手に鉄路と交差しながら旅をする。
日高って言や、馬だな。昆布もだな。ドライブは続く。


[海っ!]


[そして事件が・・・]

6.襲われる

「あぁ、土手に馬がいる」
綺麗だし、写真でも撮っておこう。さてと振り向けば1羽のカラス。バサリバサリと飛んで行く。
「・・・(あれ? いまワシん車から飛び立ったような?)・・・」

MG-F のところに戻・・・あ。
助手席足元の、おまけに寝袋の下に隠しておいた昼飯のゴミが、運転席辺りに散乱している!

「どうしてあの場所にあるのが分かったんだ!?」
今までの私のオープン歴でも初めての出来ごとである。カラス、今日からキミはライバルだぞ、いいな!

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