このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


04/28

「海とレンガと、山牢と?」

04/28



[ハンター店主「まるみね」]

「店の主人はハンター」

既にこの Web サイトを御覧の方は御存じかと思う。私の同僚に ハンター がいる。その狩りに同行した事もある。そして今、目の前にハンターを御主人とする飯屋がある。
れっつゴゥ〜!!
「かもめし下さい」

はぁ、食った食った。
ちょうどいい。そこの公衆電話で、残して来た仕事の按配を聞いてみることに。職場の U さん曰く「大丈夫そうですよ」との事。よっしゃ! ちなみに携帯電話を持っていない私が連絡を必要とする際には、公衆電話を探してのドライブとなる。昨今普及の携帯電話により、徐々にその数を減り続ける公衆電話。頼む、無くさないでくれ! ワシとスーパーマンが嘆いているぞ。

今夜の宿は広島県福山市にある実家だ。駅から南へ下ったところにバラ公園を持ち、年に一度バラ祭りを開催するバラの街として名を知られる我が地元。ただ1つ気にかかることは、何故バラなのかという素朴な疑問だ。不思議だ。
市内一番の工場は日本鋼管。空襲で消失したため、現在のお城の天守閣は戦後再建され、駅のすぐ北に立っている。旧国名は備後。

さて現在走っているのは兵庫県和田山市。まだまだ中国地方の北側だ。対して福山は瀬戸内、つまりここからみて遠く南西側に位置している。今後の予定としては中国地方を斜めに兵庫,岡山,広島へと、あみだくじを下る要領で進んで行く「あみだ」コースか、最初に兵庫県を瀬戸内側の姫路まで南下し、その後西へと折れる「一般」コースの何れかになる。今回は都市部の渋滞等を考え、あみだコースをチョイスだ。


[国道 429 号・高野峠にて]


[武蔵が入れられたと言う山牢跡にて]

「国道じゃなく酷道」
誰だったか、そう評していたのを思い出す。

世に言う3ケタ国道という奴だ。昼尚暗く、対向車が来てもずえったいに擦れ違えません、でも国道という道である。一般に「おらが町にも国道を」として、それまでの県道もしくは市町村道が登録上昇格し国道となったものに多いタイプだ。これまでにも各地で何度かそんな国道に遭遇した事がある。

この 429 号も割とそんな感じだ。
ちなみに上の画像の峠を越えた先は、タイトなヘアピンの連続。思わず有名走り屋マンガのようにズシャシャー・・・なんて、できません。そんな余裕はありません! 「あああああ〜」という感じです。
車1台分の道幅だし、カーブのうちの一箇所では、ヘアピンの途中で少しアップダウンがついているというトリッキーさ。色んな意味で堪えられません。冬場は閉鎖箇所なのも頷ける。

幾つかの急なアップダウンを繰り返しつつ道は岡山県へと入り、空はいつしか陽も沈みそう。

ひとまず休憩だ。
ここ英田郡大原町は宮本武蔵生誕の地として有名で(他にももう一箇所あった気がする...たしか兵庫だっかか)、町を走る智頭急行の駅名も「宮本武蔵」駅。折しも大河ドラマになったということで、生誕の地の近くには観光バス用の停車場が設けられ、山牢跡も綺麗になっている。

公衆電話を探し、実家へ連絡を入れる。
「大体 10 時頃には着くけぇ(多分)」

受話器を置いて、再びドライブ再開。岡山県内を国道 429 号で津山へ、そして続けて 181 号で久世へ、最後に 313 号で南下して高梁,井原、そして福山を目指す。周囲はすっかり夜の闇。
ところで、国道 313 号線。あそこ凄い速度で走ってるっしょ。地元の方々の速度にはついて行けません。だって靄がかかってるのに、あの速度だよ。
「たすけて〜 (>.<) 」

そんなこんながりつつも無事到着。屋根を開けたまま帰宅したら、母親からこう言われた。
「やっぱりスポーツカーみたいにして帰ってきたんじゃね」
みたいにするって何?
「ほんまよぅ焼けて、真っ黒じゃが」
「ああ」
こんな時どこでもそうだと思うが、息子は無口なのであった。


[シリーズ夕暮れ:大原にて]


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