このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


【時代劇考 -第2部-】
【時代劇考 -第2部-】#4      (第4劇)・・・遠い空を眺めて(解決編)   そもそも時代劇は悪者達を、一目で「あ!悪党だ」と判別できるのは何故か。   TVのブラウン管に顔を見せた瞬間から、誰が悪代官で悪徳商人なのか分かるのだ。   理由は簡単である。別の事件(別の話)で倒されたはずの人が、懲りずに悪事を働いている   からである。水戸黄門で悪いやつは、大岡越前でも断罪される立場なのだ。   それは、本当に悪い人たちの絶対人数は少ない、と言う事を意味する。   ここで思い出してほしい。「うっかり八兵衛」と「あわてものの八五郎」彼らは本当に別人   だったのだろうか。仮に別人だったとして、何故に良く似た性格と名前を持っていたのであ   ろうか。私はここで提唱する、「八兵衛や八五郎の八は人物名ではない。秘密工作員の番号   である」と。また、彼は極めて繊細にして苦労人であると。   何を言っているんだ?お疑いの向きもあるだろう。   では、八兵衛の仕えた水戸の御老公について少し考えてみようじゃないか。   既に現役を引退し隠居をかこっている身なのであるから、何をしても良いのかも知れない。   日本中を旅して回ろうが、大事業となっていた『大日本史』の編纂を最後まで指揮し続けて   くれても構わないのである。しかしどうだろう。他の藩政に口を出すような真似をそこかしこ   で続けられるのは、それは如何なものか。   はた迷惑極まりない。じっとしておいてくれ。頼むから御隠居、あちこちでドタバタするのは   勘弁してくれ。これが水戸藩に仕える方々の正直な周囲の気持ちだと、容易に推察されよう。   口を出すだけならましである、みね打ちとは言えバッタバッタとやられるわけである。時に   光圀様盗人としてお縄になっていたりする。藩政を司る者から見れば、彼こそが危険人物で   ある。   続いて平次を見てみよう。 [ 続く ]

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