このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
【座椅子考】#3 何だっけ。 そうそう、いともすんなりと座椅子問題は解決してしまった。つまらん。 ついでだ、良く似たところで「座布団」でも調べてみるか。 私は辞書を取りに腰をあげた。 座布団とは、そのものずばり「座るための布団」だろう。特にめぼしい話がありそうに もない。まずは布団につい調べるともするか。私は国語辞典開き、「ふとん、ふとん」 ページを捲っていく。そうしてページを繰る私の手がとまった...な、なんだこれはっ? 【蒲団(ふとん) 禅僧が座禅を組む時になどに用いた敷物。蒲(がま)の葉で、団 (まる)く編んだ。それが進化した。今はもっぱら布団という字があてられている 「ふ」は「蒲」の、「とん」は「団」の唐音。】................... [広辞苑他より] それは、つまり、座蒲団(座布団)。 日本に禅宗が持ち込まれるのはおよそ鎌倉時代辺り。するとそれまで日本には「ふとん」 と呼ばれるものは無かったことになる。これは調べてみなくては。 | |||||||||||||||
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すこし調査に熱中し過ぎたようだ。縁側に出てみると随分と陽が傾いていた。 まだ朝夕に寒さの感じられる時期。ぐぐっ、と背伸びをしつつ遠くへ視線をやってみる。 座蒲団は「座る為の蒲団」なんかではなかった...蒲団の本家ともいうべき存在だったのだ。 [ 追記へ ] |
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