このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
鉄道ちょっといい話
☆信越本線横川〜軽井沢間廃止!
信越本線横川〜軽井沢間が平成9年9月30日をもって廃止になりました。
この間は碓氷峠というJR路線中もっとも勾配のきつい区間で、以前はアプト式というケーブルカーの様にレールの間にギアみたいな補助の物がついており、それによって急勾配を上がる仕組のものでしか、その区間は走ることが出来ませんでした。
今でも横川〜軽井沢間は必ず電気機関車(EF63)が2重連を電車に連結し、電気機関車の力で坂を登っていました。(時刻表10月号にこの記事が載っています)
多分、横川〜軽井沢間だけの為に電気機関車や職員を常時配置しておかなくてはならない事が廃止の理由だと思います。
この区間の為に走っている電気機関車(EF63)はここ専用に作られているため、他の路線で使用することが出来ません。この為、横川〜軽井沢間に伴い、ここに常備されている電気機関車(EF63)は全て解体されるそうです。
今後は北陸新幹線が高崎〜長野間に出来ましたので、東京方面から軽井沢方面へ行く乗客は新幹線を利用する事になります。
この新幹線は長野オリンピックに間に合うように作ったという話は皆さん御存知と思います。
しかし、軽井沢から横川の高校へ通っている学生さんや、行商のおばさん等は、代替バスに乗らなくてはならず、そのバスも1日数本と電車時代から比べると極端に少なくなったそうです。
東京からの観光客には新幹線は便利なのかもしれませんが、地元の人にとっては在来線が無くなるのは、生活の足を奪われた事ですから、新幹線開業が全て良かったとは思えません。
JRの路線廃止って聞くと、北海道の人がほとんどいない所を走っている路線が無くなるっていうイメージがありましたが、信越本線と本線の名の付く路線の廃止にはびっくりしました。
廃止地区では、廃止反対の住民運動がいまでも行われているそうです。
都会の観光客やビジネスマンだけに都合の良い様にJR路線が整備され、その場所に住んでいる人の事は無視されるような今回の信越本線廃止については、怒りを覚えます。
この話は「鉄道ちょっといい話」ではなく、「鉄道頭にくる話」ですね。
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