このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

乗り越し精算をした方が運賃が安くなる?


JRの運賃について様々な矛盾と言うか抜け穴がある。

キップは目的地まで買うより一駅手前まで買って乗り越し精算した方が安いと言うケースがある。

ここでJR各社の乗り越し精算の仕方について説明しておくと片道乗車の営業キロ数が

100キロ以下の場合は『発駅計算』と言う方式が用いられる。

これは実際に乗車した区間の運賃と元のキップ代の差額を支払うと言うもの。

例えば新宿から130円のキップ(山手線の最低運賃)を買って渋谷で降りると

新宿−渋谷間の正規の運賃150円との差額20円を支払うと言う方式である。

片道営業キロ数が101キロ以上の場合は『打ち切り計算』と言う方式が用いられる。

これはA駅からB駅までのキップでその先のC駅で下車した場合B−C間の運賃を支払うと言うもの。

100キロ以下の場合にこの『打ち切り計算』方式を当てはめると新宿−渋谷間の乗り越し料金は

130円となり乗客の負担は『発駅計算』方式の時より大きくなる。

しかし101キロ以上の場合となると実はそうでもない。

例えば東京都区内から東海道本線で静岡に行くと、と言う場合一つ手前の草薙までのキップを買うとどうなるか。

東京−草薙間は営業キロ数174.2キロでその運賃は2,940円になる。

一方東京−静岡間は180.2キロでその運賃は3,260円。

もしこれを『発駅計算』方式で計算するとその差額320円を支払わなければならいが『打ち切り』方式では

草薙−静岡間の運賃180円(営業キロ数6キロ)を支払えば良い。

つまり東京から静岡に出かける時は草薙までのキップを買って静岡で乗り越し精算した方が140円得になる。

これはJRの運賃体系が営業キロ数20キロ単位で300円前後も跳ね上がる

(営業キロ数101キロ〜600キロの場合)為に起こる現象と言える。





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