このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

福井県池田町を訪ねて

2005年5月28日〜29日、友だち3人で福井県の池田町を訪ねました。

アクセス

池田町は、福井県の東南部に位置し、のどかで豊かな農村風景が広がる町です。

町の人口は約3,800人、町の面積は約195平方キロメートル(19,500ha)ありますが、その約92%は山林です。

農地のほとんどが水田で、約500haあります。

21世紀は環境の世紀といわれています。
池田町では、清らかな水、きれいな空気、肥沃な土、豊かな文化を磨こうと「自助・
共助・公助」の理念、「相互扶助」の精神を基にさまざまな取り組みを展開しています。

福井県池田町ホームページ


その中で今回私たちは、池田町オリジナル堆肥「土魂壤」(どこんじょう)を
製造している、「あぐりパワーアップセンター」を見学しました。

あぐりパワーアップセンター

生ゴミと牛ふん、もみ殻を有効活用して高品質な堆肥を生産し、地域資源連結循環型農村の構築を図っています。

事業名
平成13年度経営構造対策事業
事業費:2億3000万円
施設規模:鉄筋平屋建て543㎡
計画処理能力:4.5t/日
生ゴミと牛ふん、もみ殻の投入口。
原料を醗酵に適した大きさにくだきます。
原料を醗酵に適した大きさに破砕するとともに、通気性を保ち、醗酵に適した水分に調整しています。

このあと、原料供給コンベヤで醗酵槽に運ばれます。

醗酵槽の内部

醗酵槽ではパドルによる攪拌・移送を2日に1回行い、醗酵期間は約40日とっており、十分に醗酵した堆肥が出来ます。
パドル(攪拌装置)

醗酵槽内を走行し、下部に取り付けた歯車(水車)で原料をまんべんなくかきまぜ、好機性醗酵を促進させます。

その際、醗酵温度は65℃以上になり、病原菌は死滅し衛生的で良質な堆肥が出来ます。
「磁力選別装置」

醗酵槽で十分に醗酵させた堆肥から混入している金属類(スプーンなど)を取り除きます。
「ふるい分け装置」

堆肥中の紙、木片、プラスチックなどを取り除き、 「精選堆肥」(右下)と「残さ」(左)にふるい分けされます。
ふるい分け後は袋詰めされ、池田町オリジナル堆肥「土魂壤」(どこんじょう)として売り出されています。

私たちも買い求めました。
15Kg袋入り378円(税込み)

「ぜんぜん臭わないわね」
見事に咲き誇る大てまりの木と使用済みの土魂壤(どこんじょう)の袋が並ぶ畑。

住民の皆さんは、自分たちが出した生ゴミを原料とした堆肥を使って、安心安全な作物を作っているのですね。
これぞまさしく循環型システムです。
我が家に到着した「土魂壤」。

池田町で目にした草花のように我が家の花たちも、いきいきと色鮮かに育つことでしょう。
成長がとても楽しみです。


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