このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

JR東日本 只見線 田子倉駅キャンプ

 新潟県の小出と福島県の会津若松を結ぶJR只見線。この只見線の一部区間は、1日に3本しか列車が走らないスーパーローカル線。そのなかでも、特に自然いっぱいワイルドなのが田子倉駅です。この駅は、冬になると駅前の国道が冬季閉鎖で通行止めになるのに、なぜか律儀に列車は停車し、扉も開けてくれます。この駅付近には、民家が一切ありません。この駅の冬は、本当に陸の孤島と化し、一日3本だけのローカル列車だけが唯一の交通手段です。

 さぁ、こんな駅だからキャンプをしてみました。テントはディスカウントショップで買った2980円の安物。防寒具のシュラフも1980円。防寒対策の熱燗用日本酒を大量に持参して、田子倉駅にテントを張らせていただきました。。普通の無人駅の場合は、たいがい夜中におまわりさんが「こんばんは〜」とやってきて、ご丁寧に、名前、生年月日、本籍地などをお聞きになり、その場で無線を使って身元照会、手配者照会、前歴照会、家出人照会、さらにはマルB関係かどうかまで無料で懇切丁寧に調べてくれますが、この駅ではそんなことは一切ありません。もし、夜中に「こんばんは〜」ときたなら、ホント喜んで酒を振舞ってしまいたいぐらいです。写真の右側で雪が積もっているところは、国道252号線だが、ここを通れる車は無いと思います。このような日本有数の豪雪地帯ですが、テントを張る場所については、駅構内、スノーシェッド内など、雪を避ける施設はたくさんあります。必要なのは、寒さを防ぐものと、体の中から暖める大人だけに許された液体です。私の場合の、寝具はスリーシーズン寝袋+ダウンジャケット+羽毛布団でした。これで、体のほうは平気でした。しか〜し、顔が寒くて寝られませんでした。結局、寝袋を頭からかぶり、顔の部分の紐を絞って、口と鼻だけだしてようやく眠ることができました。

 また、豪雪のときには、夜中にロータリー車まで轟音をたててやってきます。1日に3本の列車のために黙々と働く列車があるなんて、涙物です・・・それと、いまだにタブレット交換しています。なので、鉄道好きにも楽しめます。(只見線は、黒字になるわきゃないなぁ・・・)

 翌朝には、素晴らしい田子倉湖の景色を見ることができます。トイレは、ちょっと山に入ればどこでもトイレです。どーしても、景色のいいトイレではできない方は、列車のトイレを利用してください。ただ、朝の列車に乗り遅れると、次の列車は約7時間後ですので、乗り遅れないよう十分気をつける必要があります。あと、雪崩にも気を使う必要があります。駅構内は安全ですが、一歩駅からでると、あちこちに雪崩の跡がありますので、あまりうろうろしないほうがいいかもしれません。

 いずれにしても、人のいない静かなところでキャンプしたい人には、お勧めのスポットだと思います。

 質問などは、お気軽に・・・


重要変更事項!!

 なんと、平成13年12月から田子倉駅は冬季(12月1日から3月30日まで)の間は全列車が通過となってしまいました・・・5度にわたりお世話になった田子倉駅。厳冬期のキャンプは、より困難になりました。

 

   
これらが、田子倉駅の出入り口です・・・

 

 

 

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