このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
まごころツアー6
平成10年1月18日(日)、われわれ模型同好会16人は福岡、東京、大阪の3大都市圏だけに認められた「一筆書き乗車」(JRでは「大都市近郊区間のみをご利用の場合の特例」と言う。)を行った。経路の詳細は 前頁 の行程表の通りだが、目的はまず第一になぜ福岡にその特例が認められているかということを知ってもらうためだ。それは筑豊地区がかつていかに石炭産業で栄えていたか、またその採掘した石炭を運ぶために鉄道がいかに文字通り網の目のように敷かれていたかを意味する。第二に現在では多くの路線が廃線に追い込まれながらも、残った路線が沿線住民の足として活躍する筑豊地区の鉄道に乗車することで、改めて日本の鉄道の在り方を考えてもらうためだ。第三にいつも鈍行で行っている「まごころツアー」に参加したことのない会員たちに雰囲気を味わってもらい、できるだけ安く、長く列車に乗車するためだ。会員たちもそれなりに主旨を理解してくれたようだった。放送委員も兼ねている1年(当時)の石崎は高文連の放送文化部門の大会に出場し、この旅行の感想を述べ、みごと「奨励賞」を受賞した。
筑豊地区の駅はどの駅も運行本数と比較して規模が大きく、ホーム数も引き込み線の数も多い。また列車に乗っていると、ところどころ築堤や橋脚が残っているのが見えたりする。
次々と廃止になったこの地区の路線に少しでも乗ったり、写真を撮っておけばよかったと悔いが残る。本校国語科の和田政彦先生は自称「明るい鉄っちゃん」というぐらいのかなりのマニアで、小さい頃から筑豊の蒸気機関車を撮りに通っていたらしい。最後に生徒たちの感想文と和田先生が「鉄っちゃん」だった証拠の写真を紹介します。
<感想>福岡近郊区間一筆乗車の旅160円でGO!’98に参加して | |
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1年 野口 | 前回(第5回)より短かったので楽でした。昔は福岡は鉄道がいっぱいあったんだなあとしみじみ思いました。 |
1年 古賀 | とても有意義な旅行でした。列車にはあまり乗らないので電車の見方が少しわかってよい経験になりました。 |
1年 有吉 | 思っていたよりもあっさりと終わってしまいましたが、もう一周位はできそうな気がしました。 |
1年 江美 | 普段、通学で鹿児島本線を利用していますが、筑豊本線は初めて乗りました。駅間距離が長く、どの列車も1、2両編成でしたが、以前は特急「あかつき」の一部が分割され、筑豊本線飯塚まわりで走っていたらしく、筑豊本線も昔は栄えていたんだなあと思いました。私はビルや住宅地の中を走る鹿児島本線よりも、まわりを緑で囲まれた筑豊本線の方がいいと思いました。 |
2年 樋口 | 160円で乗り終わった後、ジュース代などが高く感じられました。 |
昔日の筑豊本線 | |
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貨物列車を牽引する19626が後藤次駅に到着。同駅には0番ホームがあった(今もある)が、糸田線用だったらしい。写真、コメントはいずれも和田政彦先生、昭和49年撮影。 |
中間駅付近をを走るD51743。よく見ると運転室下のナンバープレートがキャブからはみだしている。横にタブレットキャッチャーを後付けしたためらしい。 |
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